台湾から帰国してテレビ付けたところ「崖っぷち犬」と「復党問題」を報じていたのですが、後者に関しては見え見えの三文芝居と申しますか、安倍首相の歯切れの悪さも相変わらずですね。。身内から「再チャレンジ」とは全く脱力する次第で来年の参議院議員選挙の頃はまた放浪にでも出かけようかと・・・・
◆安倍首相:インド首相来日時、米豪加えた戦略対話目指す安倍首相(毎日)
◆首相、NATO理事会で来年1月演説へ…日本首相で初 政治(読売)
◆安倍首相トップセールス 「原発商戦」乗り遅れるな(産経)
◆APEC日米豪の連携目立つ 中国牽制へ「民主連合」(産経)
◆India may see slight in Hu tour(FT.com)
日米豪印四カ国の戦略対話構想──自由と民主主義、法の支配といった価値観を共有する国々(黙示的に台湾も含む)との連携──は安倍氏が就任時の公約の一つに掲げていましたが、合衆国の後押しという色彩が強いNATOとの関係強化とは異なり、日本外交の独自性が期待される領域だと思います。『「中国包囲網のような印象を与える可能性がある」との懸念』等と毎日の記者は徹頭徹尾水をさしたいようですが、「四カ国の茶話会」を企画するような酔狂な国が何処にあるというのやら・・・・これまで中国が「日本包囲網」を事あるごとに企ててきたという事実を彼らはどう捉えているのか全く理解に苦しみますし、民主主義との連携を模索するという構想の中で、そうした価値観を共有しない中国が弾かれるのは当然のこと。彼らが懸念を抱くべき対象は「道」に外れた中国の有様であって然るべきです。毎日の記事では「非同盟国として全方位外交を進めるインドは、シン首相が21日に中国の胡錦濤国家主席と会談するなど中国との関係強化も重視しており、日米豪印4カ国での戦略対話には慎重論もある」とも述べていますが、
<New Delhi has long discouraged world leaders from bundling visits to India and Pakistan into a single trip to the region. As a country with a keen sense of its rightful place in world affairs, India believes it is worth a special trip in its own right.>
(インド政府は永年来、各国の首脳が同一の外遊日程で印パ両国を一まとめに歴訪するのを自重するよう促してきた)
英FT紙では<胡氏歴訪で侮られたインド>という刺激的な見出しを掲げるとともに、インド歴訪後パキスタンへ直行した胡錦濤国家主席について「南アジア外交の基本的な失策」と評しています。
<“A lot of people have been saying that President Hu should have made a special visit,”says General Ashok K. Mehta, an Indian security analyst. “In spite of what he may have said publicly about India being a rising power, China still wants to contain it within the region and to treat both India and Pakistan, with which they have a longstanding strategic relationship, as equals.”>
(「胡錦涛国家主席はインドを単独で歴訪すべきだったという多くの声があります」とインドの安全保障アナリストであるアショク・K・メータ氏は言う。「胡主席はインドを台頭しつつある勢力であると会談の席で述べましたが、インド封じ込めを意図して印パ両国を等分に扱うという戦略的関係を中国は依然として維持したがっているのです」)
毎日の記者には「中印の戦略的協力関係の推進」といった皮相な文言の裏が見えていないようですが、中国のパキスタンに対する原子力強力はインド側への相当な牽制と受け止められたことでしょう。今回の胡氏の訪印が日米のインド接近を見据えたものであることは疑う余地がありませんが、経済分野での協力等を軸に、日本が対印関係に本腰を入れる姿勢を見せれば、インド側がそのオファーを拒む理由は基本的にないはずです。
「中国と組むか、米国と組むか」を考慮するのはもはや論外ですが、米中、日中関係が変数含みの様相を呈する中、合衆国を如何に日本の戦略に巻き込んでいくかが今後の焦点となるように改めて思いますし、風向きを見極めつつ「したたかに」動いていくことが今後の日本外交に求められるところでしょう。
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>インド歴訪後パキスタンへ直行した胡錦濤国家主席について「南アジア外交の基本的な失策」と評しています。
中国はインドの台頭で、パキスタンと二兎を追おうとして、温家宝首相、胡錦濤主席と矢継ぎ早に訪印していますが、そのような評価なのですね。
インドも中ソ印で共同軍事演習をするなど、つかずはなれずの態度ですが(当然のこと)、二兎を追っていては、両国から信頼を失いかねませんね。
終戦の日本の子供達に、インドもこの時期にけっして豊かとはいえなかった状況で、「花子」を贈ってもらった心の交流は、日本人はけっして忘れていません。
民生原子力技術でも、環境関連技術でも、日本の最先端技術を、インドなら安心して交流出来ます。
少し前の話ですが、王立法院長が尖閣諸島視察した折に、同乗取材した毎日記者が台湾メディアに中国語で「尖閣はどこの国の領土か?」と質問された回答が、
「美國的(アメリカのものだ)」
ゴミボマーといいこいつら徹底的に糞だなあと思いましたよ。繁体字を使っている新聞に比べ「日」がつく新聞には碌な新聞が無いような気がします。
「人間のに食べられる」ことで「人間に栽培させる」ことによって「自らの遺伝子を高レベルで持続させて」いる。
日米関係はどうも日本が利用されているという感じが強いですが「利用されている事が実は利用している」って感じでアジア政策にのぞめればお互いに利益になるんじゃないですかね。
インドは「非同盟・中立」的なある意味美味しいポジションで、今日的にはプレゼンスを増してますよね。媚びる必要はないでしょうが、相互の利益が一致する部分も日本とは多いと思います。合衆国との間の緩衝材的な役割としての日本の存在価値を高められれば、連中への牽制にも役に立つのではないでしょうか。
>宜蘭人様
>「日」がつく新聞には碌な新聞が無いような気がします。
熊日ですかね?(爆)
王立法院長もこれまた微妙つーか、ワケ判らん返答ですね。
領土的なものはともかく、漁業交渉が進捗しない最大の原因が日台間の対話レベルの低さにあると前台北事務所長が著書で言っていましたが、これが火種になりかねないというのは私も同感です。あいまい戦略、ペンディングという「現状維持」をブレイクスルーせねばならない部分もあるのだという点での認識の欠如が痛いですねぇ。主権等に言及する部分を周到に避けつつ、上手いことやんないとと思います。
>kyouji様
興味深いお話ですね!
「利用されている」というのはこれまでの受身な日本の姿であったと思うんですよね。そのパラダイムを打破し、したたかに動いていくことが肝要だと思います。
従前の日本が決定的に駄目な部分として、インテリジェンス部門があろうかと思いますが、シナの宋美麗にしこたまやられた戦前の反省をちっとはせんかい!と思いますね。この辺はホント急務だと思います。
『維新政党新風』公式サイト
http://koushin.gr.jp/
『日本公進党』公式サイト
こんな政党もありますよ。
見る価値あり!です。