私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

私のお腹は〝朝鮮半島〟?~イランと北朝鮮

2005年06月28日 | 極東情勢(日本とその周辺)
先週の土曜日、出張帰りに一軒寄るところがあり途中下車いたしました。
どうも前夜から腹の具合が芳しくなかったのですが、翌朝になってもやはり痛いので、訪問前に内科に寄りましたところ、
「紹介状差し上げますから、ここの病院へ直ぐ行かれたらいいですよ」
「先生、私は病院に寄るために途中下車した訳ではないので、商談済ませてからにいたします。まぁ痛いのは痛いのですが、脳梗塞みたいに1分1秒を争うってこたぁないでしょう?」
呆れたような表情が返ってきましたが、初志貫徹した後、昼頃大病院の門を叩きましたところ、CTに血液検査、点滴も2本打って、病院を後にしたのは19時前と何ともけだるい一日でございました。
「はっきり盲腸と断言はできません。腸炎かもしれませんが炎症を示す値が高いですからねぇ。やはり入院した方が・・・・」
「先生、入院と急に言われましても、月末で色々予定が忙しいんですよねぇ・・・・盲腸って形的に何だか朝鮮半島みたいじゃないですか? つまり開腹してメス入れろということは、いきなり空爆というのと一緒ですよ! 六カ国協議とか経済制裁とかその前に尽くすべき手立てが色々あるでしょう。確かに痛いですが七転八倒する程でもないし、現時点では盲腸と断言できないのでしょう? でしたら、この件に関してもまずは穏便に〝六カ国協議〟ということで・・・・」
「では・・・・炎症を抑えるお薬と・・・・明日また点滴にいらしてください。月曜日にまた診察いたしますから。経過を見ましょう・・・・」
とりあえず、痛みは収まったものの、今日(月曜日)の段階では依然として炎症の値は高いようで、目下〝朝鮮半島〟を体内に抱えて歩いているといった塩梅でしょうか・・・・

さて、その朝鮮半島に関して、ウクライナの旧クチマ政権がイランに売却した長距離射程の巡航ミサイル「Kh55」の技術が北朝鮮に流出し、日本全土が射程に入ったという報道を目にしました。
巡航ミサイルって、レーダー衛星によるGPSみたいなもので標的に照準を合わせるのではなかったかな?と思いさらに読んでみましたところ、そんな感じみたいですね。
もっとも、産経の記事には、
「海上スレスレを飛んでくる巡航ミサイルには(MD)は対応できず・・・・」
とありますが、そもそもMDは弾道ミサイル迎撃体制ですから、巡航ミサイルに対応していないのは当然でしょうし、空対空ミサイルを用いた巡航ミサイル迎撃態勢は冷戦時代の対ソ防衛でかなり練られていたようです。しかも今回流出したのはミサイルそのものでなく技術であり、北朝鮮がその運用に必要な衛星を今のところ保持していない以上〝猫に小判〟〝豚に真珠〟ですから、さしあたっては大慌てする必要はないような気もいたします。そう考えると、
「新たな対抗措置を迫られる可能性も出てきた」
とは、
「対抗してトマホークでも買うべきだ」
とでも言いたいのでしょうか? 北朝鮮のミサイルよろしく、〝着弾点〟が今ひとつ解りにくい記事のようで・・・・
その一方で、イランが核開発計画を秘密裏に進めるための地下施設網建設について、北朝鮮と水面下で交渉しているといった懸念すべき報道も目にしました。月曜日の日経朝刊でも、穏健派から保守強硬派に転じたイランの次期大統領が核開発を積極的に推進する旨を明言していることが報じられていましたし、中東地域における反米の連鎖の広がりも気がかりなところではあります。
1950年の朝鮮戦争当時は、米国福岡総領事館と千代田生命ビルにオペレーションが置かれていたそうです。まぁ、入院も戦争も勘弁して欲しいのが本音なのですが、以前「朝鮮半島夏の陣」が有り得るかもな、と思ったことはありました。板垣英憲氏は、対話も圧力もない、いわば無風状態にある現況を、「嵐の前の静けさ」の可能性もあると分析されています。

盲腸で入院した知人を昨年見舞ったこともありましたので、改めてどんな塩梅だったのかを電話して聞いてみました。北朝鮮をヒントに病院の先生の〝迎撃〟に成功した旨を得意満面に話しましたところ、
「・・・・ミサイルとか何とかはよ~わからんけど、朝鮮半島云々より、その〝お腹の中の朝鮮半島〟に最大限の注意を払うべきなのは間違いないんじゃないか?」

※写真・・・・台北市頂好地区

付近に太平洋そごうや遠東百貨店がありましたね。台北の銀座通りといった趣でしょうか・・・・






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1 コメント

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いつも有難うございます。 (板垣英憲)
2005-06-30 01:41:20
 小泉さんの「言葉少なさ」「他国との関係もありますから」という言い方には、一見、無責任さを感じますが、アーミテージ前国務副長官の来日後、ある意味で自信タップリの態度を示しているのが、不気味です。

 ブッシュ大統領は、イラクを早々に切り上げて、北朝鮮に向かうと思われます。

 拉致被害者家族には気の毒ですが、いまは、目立った動きができないのでしょう。

 しかし、必ず、ブッシュ大統領も小泉さんも本気で動くときが来ると思います。しばらくは、注意深く静観する必要があるでしょう。
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