前のブログで書いていたことですが、結論が出ていないのでこちらにも書いておきます。
最近、インターネットで調べ物をすることが多いのですが、どうにも気になる言い回しがあります。説明の最初の方で、必ずと言って良いほど「簡単のため」という言葉が出てくるのです。
気になるので、「簡単のため」を検索してみると、非常にたくさんヒットしました。しかし、それに違和感を感じている人は皆無のようでした。
とりあえず身近な人に聞いてみると、皆一様に「?」という顔をしました。やはり違和感を感じるようです。「簡易化のため」「簡略化のため」「簡素化のため」「簡単にするため」あたりが妥当な言葉として出てきましたが、やはり「簡単のため」という言い方はしないようです。
「簡単」は形容動詞であり、その活用は、「だろ・だ・で・に・だ・な・なら」です。「の」はありません。どうやらそこが違和感を感じる原因のようです。
それでは、「簡単のため」は間違いなのでしょうか?
「世のため人のため」のように、「名詞+の」という組み合わせがあります。「簡単」を名詞とすると「簡単の」も許容できるような気がします。
各種国語辞典を調べてみると、「簡単」は形容動詞となっています。しかし、Yahoo!で国語辞典(大辞泉)を見ると「名・形動」つまり「名詞・形容動詞」となっています。それならば、間違いではないのかもしれません。
インターネットで調べ物をすると、何が正しく、どこが間違いなのか、見分けるのが容易ではありません。この文章でさえ、もしかすると検索時の混乱を引き起こすかもしれません。
最近、インターネットで調べ物をすることが多いのですが、どうにも気になる言い回しがあります。説明の最初の方で、必ずと言って良いほど「簡単のため」という言葉が出てくるのです。
気になるので、「簡単のため」を検索してみると、非常にたくさんヒットしました。しかし、それに違和感を感じている人は皆無のようでした。
とりあえず身近な人に聞いてみると、皆一様に「?」という顔をしました。やはり違和感を感じるようです。「簡易化のため」「簡略化のため」「簡素化のため」「簡単にするため」あたりが妥当な言葉として出てきましたが、やはり「簡単のため」という言い方はしないようです。
「簡単」は形容動詞であり、その活用は、「だろ・だ・で・に・だ・な・なら」です。「の」はありません。どうやらそこが違和感を感じる原因のようです。
それでは、「簡単のため」は間違いなのでしょうか?
「世のため人のため」のように、「名詞+の」という組み合わせがあります。「簡単」を名詞とすると「簡単の」も許容できるような気がします。
各種国語辞典を調べてみると、「簡単」は形容動詞となっています。しかし、Yahoo!で国語辞典(大辞泉)を見ると「名・形動」つまり「名詞・形容動詞」となっています。それならば、間違いではないのかもしれません。
インターネットで調べ物をすると、何が正しく、どこが間違いなのか、見分けるのが容易ではありません。この文章でさえ、もしかすると検索時の混乱を引き起こすかもしれません。
同じ意見の人が居てくれてうれしく思います。
この表現、書籍では見た覚えがないのですが、
ネット上では非常に多く見られます。
困るのは、この言葉が非常に便利で、容易に置き換え
られない点にあります。きっと、このまま定着して
いくのでしょうね。
今日久しぶりに検索してみましたが、ますます使用している文章が増えていますね。すっかり定着し、あまつさえ使うことを推奨する文章も見受けられます。
さて、「簡単化」なのですが、実はこれも違和感を覚えます。「化」は名詞に付けて「~にする」の意味となると思うのですが、ここでも「簡単」が名詞なのか?という疑問が生じます。
ソフトに「簡単CE化」などとというネーミングをしている人間の言うことでもないのですが(^^;
妙な言葉使いを指摘すると「言葉は変化するものだ」との主張に出くわします。しかし、その変化を加速するのは、紛れも無く愚か者たちですからね。よくもまああれほど堂々としていられるものだとあきれます。
(※ちなみに、「違和感を感じる」というのは「頭痛が痛い」と同じ種類の間違いです。「違和感がある」でも十分ですが、もともと「違和感」には対の表現があり「違和感を覚える」と言います。)
この文章自体は古いもので、このブログを作る前に使用していたブログに書いた文章の転載です。
仕事でインターネットを活用するようになり、その際あまりにこの言葉が多用されていた為、気になってブログに書いたというのが当時の状況で、見ての通り長いことレスがありませんでした。その為、かなり少数派の意見かと思っていたのですが、同意見の方は結構いらっしゃるようで、最近では逆に分かっていて使う分には問題ないかとも考えています。もっとも、私自身は使うつもりがありませんけど。
その後、ことあるごとにチェックしていたのですが、どうも理系の論文で使われる言葉のようで、panda氏の発言にあるように誤訳というか、変な訳がそのまま常用されるに至った経緯があるようです。
昔読んだ日本語文章についての本に言葉が変化する例として「全然」の用法が載っていました。
昔は「全然」が肯定の言葉に使われ、その後否定の言葉と対で使われるようになり定着したそうです。それが今また肯定にも使われるようになったということで、これは言葉の用法の振り子と言っても良いのかもしれません。
私は文章を書く上で、正確に意思を伝達する為のことばと、感情を表すことばは別だと考えています。
既成の表現方法では新しい概念を表すことができないので、さまざまな変化形でより近いことばを作ろうとする心の働きがあるのではないかと推察します。
さて、「違和感を感じる」の件ですが、指摘されてはっとしたのですが、既に気付いていたらしく、すぐ上のコメントでは「違和感を覚える」となっています。
余談ですが、日本語文章関係の本の中で、理系文章の書き方と題している本はあまり手にしないほうが良いかもしれません。読むに耐えないものがありました。また、日本語には主語がないとしている本があり、こちらはおおいに勉強になりました。文章には主語と述語が必要だ、という観念が取り払われることにより、ようやく日本語らしい文章を書けるようになった気がします。
なんかすごいですね。(^^
久しぶりに検索してみると、最上位に来ていますね。
ことばと内容とが良く一致している証拠でしょうか。
昔検索した時は、「簡単のため」ということばが含まれる文章が多かったように思いますが、今は全然違う検索結果になっている気がします。
検索エンジンの進歩、と見るべきなのでしょう。
2009年初の書き込みをしてみようと思います。
簡単のため はやっぱり理系の言葉なんですよね。私自身大学生ですが、講義でも頻繁に使われます。「簡単のため地球を球とする。」とか。私自身日本語には非常に興味があるのですが、やはり慣れてしまうとこっちのほうがしっくりきます。業界用語の慣用句と考えてしまってよいのではないでしょうか?
便利で簡単に置き換えが利かないという点で、やはり良く使われる言葉なのだと思います。
私は生粋の理系のはずなのですが、なぜかインターネットが普及するまでこの言葉を目にする機会がありませんでした。
また、私の周りも理系の人間ばかりですが使用する人を見かけたことがありません。
それにしても、この話題がこれほど長く続くとは思ってもいませんでした(苦笑