PDAのひとりごと

黄昏時、携帯情報端末は薄闇の向こうに何を見るのか

ポポペのプロ~2.アイデアを練る

2004-06-27 21:21:38 | Lesson
 あなたには何か作りたいプログラムがありますか?
 もしあればそれを作れば良いのですが、とりあえず何か作りたいという漠然とした欲求を抱えている場合、まず何を作るのか考えなければなりません。
 ここでは、ゲームを考えます。ゲームは「遊ぶためのもの」という明確な目的があるので難しく考えなくてもいいし、作ったものもより多くの人に使ってもらえる利点があります。
 今回作成するのは、インベーダーゲームもどきです(笑)。この「もどき」がつかないとまずい気がする・・・というのは置いといて、処理を簡単にするためインベーダーは1匹、画面上の弾も1発とします。
 動作については、左右に動きまわり弾を落としてくるインベーダーを砲台から弾を発射して打ち落とす、という感じになります。
 次に、画面構成を考えます。
 画面を考える際、そのサイズを考慮しなければなりません。WindowsCEの場合、画面サイズは480x240、640x240、640x480、800x600、240x320とバラエティに富んでいますが、肝心のポポペはというと 320x240 となっています。このサイズはCEマシンとして特殊なため、ポポペで既存のソフトが使えない原因の一つとなっています。
 しかし、巷のソフトが使えなくても、自分で作るとなれば話は別です。どんなサイズであっても自分でそれにあわせて作ってしまえば良いのですから。
 画面いっぱいに使うことを考え、大ざっぱに縦横を10分割すると、1キャラクタのサイズは32x24となります。もちろんこのサイズである必要性はありませんが、今回はこれで行きましょう。インベーダーと砲台、弾と得点表示用の数字、それにゲームとは関係ありませんがアクセサリとしてシールドも作っておきましょう。
 なんだか絵ができると、プログラムも簡単に作れる気がしませんか?プログラミングで重要なのは、完成したものをリアルに思い浮かべることです。プログラミングというのは、あなたの頭の中にあるものをコンピュータを通じて現実とするための手段なのです。
 とはいえ、今回は私の頭の中にあるものを作っているので、あなたが今、完成したものを想像できないとしても仕方のないことです。そこは私が、頭の中身を徐々に目に見える形にしていきますので、段階を追ってどんなものになるのか確認してください。
 絵が決まれば、あとはそれをどう動かすかで、内容が固まります。
 動きは、インベーダーが一定の動作で砲台に近づいてくるようにします。まず、右上に出現し、そこから左へ動きます。左端にきたら一段下がり、今度は右へ動きます。右端にきたら、また一段下がって、左へ動きます。砲台と同じ高さまできたら、砲台を一つ失うこととします。
 インベーダーは、弾を発射します。弾は一定間隔で下へ降りていき、一番下へ落ちると消えます。この時、砲台に弾が当たるとその砲台は破壊されます。
 砲台は、弾を発射することができます。弾は下から上へと昇っていき、一番上までいくと消えます。この弾がインベーダーに当たるとインベーダーが消え、得点になります。
 砲台は、最初3つあり、それらがすべて破壊されるとゲームオーバーです。
 こんなところでしょうか。