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Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ブタクサの広まり

2006-08-21 08:12:39 | 自然から学ぶ
 かつて10年ほど前まで暮らしていた住宅の庭にはブタクサが盛んに生えていた。当初はブタクサというものがどういうものか知らなかったということもあり、花粉症の妻はそんなブタクサの中で草取りをしていたものだ。それからというものしばらくはブタクサの花粉症が、妻にとっての大敵となった。その住宅に暮らした数年間は、夏から秋にかけてのブタクサの季節は、窓を閉めてつらい季節であった。そんな夏場の花粉症は、自宅を建てて引っ越してからはまったく消えてしまった。ブタクサがどんなものか気がついてからわかったのだが、その住宅の周辺には荒地がたくさんあって、そうした荒地にはブタクサが嵐のように生えていたのだ。とても取っても取っても失せるものではなく、まさしく「あきらめ」しかなかった。いつからそんなにたくさんのブタクサが生え始めたのか知らないが、引っ越したあとも、これから先どうなるものか、という心配はあった。

 ひさしぶりにその住宅の近くを通り寄ってみた。相変わらず住宅周辺にはブタクサが生えている。隣接していてブタクサの嵐であった荒地には、大豆が生えていて、畑として回復していたが、周辺の土手やら畝間には、やはりという感じにブタクサが生えていた。写真はそこで撮影したもので、すごいことになっている。実はこの場所は飯島町赤坂という地籍で、国道153号を走るとこのあたりの端にはブタクサが丈高くそびえている。みんな知らずに走っているかもしれないが、見事なブタクサ街道である。10年ほど前もこの赤坂という地籍を流れている郷沢川の下流、もう天竜川に合流する近くの川端でやはりブタクサが生えている姿を見た。どうもこの川沿いにはすでにブタクサがくまなく種を落としているようだ。いや、それだけではないだろう。国道端にこれだけ生えているということは、道を通る車が盛んにブタクサの異動に協力しているにちがいない。

 その足で生家の方まで国道を走ったが、ショックなことに生家のすぐ近くの国道端にも赤坂に負けないくらいブタクサが丈を伸ばしていた。そこにはオオブタクサもたくさん姿を見せていて、どうも飯島町全体にブタクサが蔓延し始めている。どれだけの人たがそのことに気がついているのだろう。ちまたでいわれるアレチウリのような被害性はないが、きっと花粉症の人たちにはつらい時期を過ごしているに違いない。

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