本日、全社員分の年末調整の保険料控除証明書を作成した。
集中すれば1日で出来てしまうのな。 多分『残業代がつかない』と言う邪な集中力のおかげだと思うけど。
そんな最中、産業医まで健康診断書を持っていった。
道中、信号待ちの交差点。 同じく信号待ちをしている人を見つけた。 こちらは車だったので声もかけず、青信号と共に車を出したのだけど。
もうかれこれ12年くらい顔を見ていなかったなぁ。
一生会うことも無いだろうと、日常生活の頭の中に、いや、記憶すら薄れかけていた。 故郷に帰らず、まだ長野に居る事も知らなかった。
12年の月日を感じさせないその人は、慌てた顔で信号待ちをしていた。
自転車には幼児用のシートが付けてあった。 午前11時と言う時間から考えるに、保育園か幼稚園に預けたお子さんに何かあったのだろうか。
運転しながら色んな事を考えた。
以前にも同じような事を書いたけど、人生には多くの分岐点や選択肢がある。 自分の選んだ道が正しかったのか、今の道が正しい道になるのかは全く分からない。 ただ、たった一つでも違う道を進んでいたら、今の家族には出会えなかったのだろう。
昨夜寝床で妻が 『どうしてウチの子達ってこんなに可愛いんだろうね?』 と呟いた。 間違いなく親バカ発言だけど、当然ながら僕も同じ考えだ。
寝ているとパンチやキックが飛んで来る息子。 寝ていると『ゴォォォン』と壁を蹴る娘。
僕の選んだ分岐は間違っていないな、多分。
駐車場から会社へ歩いている時にふと口ずさんだ曲。
僕もすっかり浜田省吾が心の芯に沁みるオジサンになってしまったんだなぁ。
今もあの娘
長い髪のままかな
僕はほら ネクタイしめて
僕が僕じゃないみたい
いつまでも 忘れない
今でも目をこうして
閉じれば19のままさ
でも僕ら もう二度と
あの日のきらめき
この腕に取り戻せない