
中国海軍、接続水域を航行 駆逐艦など7隻

沖縄県・与那国島の南南東の接続水域を航行する中国海軍の駆逐艦=16日午前(防衛省統合幕僚監部提供)
防衛省統合幕僚監部は16日、中国海軍の駆逐艦やフリゲート艦など計7隻が同日午前7時ごろ、沖縄県・与那国島南南東海域の日本の接続水域を通過したのを海上自衛隊のP3C哨戒機が確認したと発表した。
接続水域の航行に国際法上の問題はない。現場海域は、与那国島と西表島の間の接続水域で、この海域を中国海軍の艦艇が航行するのは初めて。尖閣諸島の南の海上に当たり、北北東の尖閣諸島方面に向けて航行している。
防衛省関係者によると、南大東島付近の台風21号を避けた可能性もあり、接続水域を通過し、日本を挑発する意図があるか、慎重な分析が必要だとしている。
【共同通信】 2012/10/16 13:42
中国の挑発、逐次拡大中
航行していた艦艇7隻は、「ルージョウ」級ミサイル駆逐艦(満載排水量7000トン、艦番号116から「石家荘」)、「ルフ」級駆逐艦(4600トン、112「ハルビン」)、「ジャンカイⅡ」級フリゲート(3900トン、546「塩城」)、「ジャンウェイⅡ」級フリゲート(2400トン、528「綿陽」)、「フーチン」級補給艦(2万2000トン、881「洪澤湖」)、「ダージャン」級潜水艦救難艦(1万2000トン、861「長興島」)、「ダーラオ」級潜水艦救難艦)(9500トン、864「海洋島」)である。
10月4日宮古水道を抜けて太平洋に出た物が戻ってきたものである。
中国海軍の挑発駆動が逐次大胆になりつある。11月に日米が離島奪還訓練を予定していることに対し、中国は”大きな挑発”と反発を強めている。この訓練にたいするけん制の意図があるのではないかと観察される。中国政府は「野田政権を相手にせず」と判断し、”安倍政権”に期待しているとのマスコミ報道も散見されるので、野田首相が辞任に追い込まれるような混乱や、国会が解散され選挙一色になれば、これら政治の空白に乗じて領海侵犯や尖閣諸島に対する人員の上陸など更なる挑発行動を強めそうである。
尖閣諸島の「国有化」以後、中国軍高官の発言を見ると、中国海軍は海上自衛隊をおびき寄せ、決着をつけたいとの意図も見え隠れしている。尖閣諸島周辺の領海に侵入するのは時間の問題であろう。日米の離島奪還訓練では、中国海軍艦艇や航空機が訓練海域に出没し、日中間で偶発的な衝突が生起することも予期しておかねばならない。
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