Graceful Distortion

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キッチン・ストーリー

2005-02-14 00:00:29 | Weblog
今回紹介する映画は北欧からやってきた心温まる話、
「キッチン・ストーリー」です。

物語は・・・・

1950年代初頭の北欧。ノルウェーの田舎に住む、
年老いたひとり暮らしの男の元へ、スウェーデンの
「家庭研究所」から調査員がやってくる。調査員の
目的は、“独身男性の台所での行動パターン”を
調査するため。調査される男と調査員との間には、
「お互い会話してはならない」「いかなる交流ももって
はならない」などのルールが決められていた。
しかし、観察生活が続くうちに、2人の間には奇妙な
友情が沸いてきて・・・・。

まあこんなところです。

土地柄長い冬を耐え忍ぶ生活をしているので、北欧人の
気質って、結構我々に似ているのかもしれません。
ちょっとしたギャグとかもあるんですが、シュールで
さりげないんですよね。あと映像の見せ方なども
ちょっと引いた感じなんですが、「間」とかが絶妙で
ちょっとしたシーンでも軽くホッとしたり、心が温かく
なったりします。

アイスランドのフリドリクソンやフィンランドの
カウリマスキなど、北欧の監督は多くを語らず、全てを
語るような演出は、多くを詰め込んだり、妙に説明的な
ナレーションを付けるハリウッド映画とは対極ですが、
映像をじっくり堪能し、映画の世界にどっぷり浸かるには
決して物足りない事はなく、むしろゆっくり流れる時間に
心地よさを覚えます。




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