Graceful Distortion

ゲイの管理人が発信する平々凡々な日々の出来事&映画その他興味のある事

遠い夏の日の思い出

2005-09-02 00:30:11 | Weblog
台湾映画の「藍色夏恋」。

物語は・・・・

楽しい高校生活を送るちょっと勝ち気な女の子、モンは、ある日、
親友のユエチェンから恋の相談を受ける。その相手は水泳部のチャン。
彼をよく知らないモンだったが、夜中にユエチェンと一緒に彼が
秘密練習をしている学校のプールを訪れた際、恥ずかしがる
ユエチェンの代わりに初めてチャンに話しかけた。この行動を
きっかけに、チャンはモンに好意を抱き始める。そしてある時、
ユエチェンからラブレターを渡して欲しいと頼まれたモンは、
渋々学校の帰り道で自転車に乗ったチャンを追いかけ、手紙を
渡すのだが、チャンはますますモンに好意を抱く・・・・。

この作品、毎年8月31日に観ています。この映画には
遠い夏の学生時代の思い出をよみがえらせてくれる力が
あるんです。例えば深夜のプール・体育館・校舎の落書き・
部活・夜の街ブラ・海岸・公園etc・・・。

また初恋のドキドキ感や人を好きになると感じる心の痛み、
失恋や人を思う気持ちなど、思春期から大人になるときに
通る道を丁寧に尚且つ非常に日常的な目線で描いています。
夏が終わるな、というときに観ると過去の甘酸っぱい思い出
が色々走馬灯のように駆け巡ります。

監督はイー・ツーイェン、台湾ではCMの監督としてかなり
有名な人らしいです。確かに1コマ、1コマが綺麗な
映像でした。

主役のチャンを演じたのはチェン・ボーリン。超イケメン
です。一時期テレビ番組の企画でココリコの遠藤とユニット
を組んでいたり、ウーロン茶のCMに出演したりと日本でも
活躍しています。

全くクサくなく、こんなに自然に描かれている青春映画は滅多に
ありません。

最後のチャンのセリフが泣かせます。人を好きになると、
時として傍から見ると馬鹿げている行動にでますが、でも人を
好きになることは素晴らしい、と、この映画は教えてくれます。

たまに物置の奥にある卒業アルバムを引っ張り出して見る感覚で
この映画を年に一度観るのを楽しみにしています。

また来年の8月31日にはこの映画を観ていることでしょう。