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2012年、東京から秋田=夫の出身地に移住した主婦の日記。

固定化された人間関係の怖さ;「地域社会万歳」的な思考がキライです

2010-11-30 17:54:48 | 子・学校
いじめを苦に自殺をしてしまう子のニュースがあって、気になったことがあります。

「転校生がいじめに遭う」

ということ。転校生がいじめに遭ってしまうのは何故?

思い出してしまったのが、某県でかつて発生した「マット殺人事件」でした。その被害者も「転校生」で、ひどいいじめに遭った挙句に、同級生らに殺されたらしい・・・とされる事件です。

その当時の報道で心底怖かったのが、「新しく転居してきた一家を、地元では受け入れる雰囲気が無かった」ということで、その家族の子どもは、「いじめられても仕方がない」と見られている様子があったとのこと。事件の詳細は、私にはよくわかりませんので、これ以上のことは書きませんが・・・



 *

「異質なものを排除したくなる気持ち」は、やはりいじめにつながるものなのだと思うのです。前の記事で紹介した内藤朝雄先生は、

 学校は「人間関係の入れ替わりやすさ」が低いので、いじめが起こりやすい

とおっしゃっています。


学校だけでなく地域全体が、人間関係の入れ替わりの少ない土地だとして、そういうところに転校生がやってくると、やはり馴染むのに苦労すると思います。そして、いじめのターゲットになってしまう・・・恐ろしいことです。


 *


ところで。話を強引に進めますが。
私が最近、苦々しく思っているのが、「地域社会」という言葉です。

「子育てを地域全体で」
「地域社会を活性化しよう」
 etc..


「地域社会」も諸刃の剣という気がします。いい面もあるかもしれませんが、あんまり「地域社会万歳!」って感じで持ち上げ過ぎないでほしいもんだと願っております。息苦しいこと、この上ありません。

隣近所だって、仲良くできる人もいれば、全くソリの合わない人もいて、それは当たり前のことです。それを全ての人が認識していれば、人間関係が変にこじれたりせず、悩むこともなく、異質なものを排除しようなどという「いじめ」も発生しにくいと思っています。

「地域社会がしっかりしていれば問題は解決する」みたいな、安易な思考はいかがなものか。
地域は活性化すべし、
地域は皆で仲良くすべし、
地域で子育てを助けるべし、
地域で犯罪を抑止すべし・・・

何だか怖いんですけど。。。


 *

余談ですが。
15年ほど前、今の家に引っ越したばかりの頃・・・母親としてまだ新米だった頃ですが、近所の「でかい顔をしたばーさん」にさんざん「後から引越して来たくせに」「主婦のくせに」「母親のくせに」といじめられまして、「とんでもない土地に引っ越してきてしまった」と青くなったことがあります。

その後、他のご近所さんと仲良くなったら、結局「どこにでも、優しい人もいれば意地悪な人もいる、それって当たり前のことだよね」とわかったのでした。でもって、周囲の皆さんは「そういう人とは顔を合わせないようにすればいーのよ」という、大人の対応ができる人が多いので、そこそこ暮らしやすい土地だとわかりました。今は非常に気に入っております。




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この本を最初に紹介した記事

いじめの直し方
内藤 朝雄,荻上 チキ
朝日新聞出版

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