少し前から『北の国から』というドラマのDVDを見ておりました。最初のドラマシリーズ24話をついに見終わりました。正直、「訳わからん!」と叫ぶこともしばしば・・・
有名なドラマなので何となく知っているような気はしていましたが、実は全く見たことが無かったので、いろいろとビックリしながら見ておりました。
Wikiによれば、フジテレビで1981年の10月から1982年の3月まで放映されたもののようです。30年前!
いろいろビックリと言うか、頭の中が「???」となることが多く、特に前半は「セリフが聞き取れない」という面もあったのですが
過去記事「DVD『北の国から』を見始めたら」 、とにかく、ドラマの意味を読み取るのに四苦八苦いたしました。私は(夫もたぶん)もともとテレビドラマや映画をあまり見ないせいもあって、映像から情報を読み取る能力に欠けているんだと思います。
ビックリしたことの例
1.ええ~、地井武男って、俳優だったの~?!(情報を読み取る能力とは関係ナイ)
父さん(田中邦衛)の友人っていうことで、重要な役なのでした。ビックリです。
でも、ネットで「地井武男」って検索すると、こういうサイト→
ちい・チイ クラブ があって、ここのコンテンツは「旅のスケッチ」と「美術館」だけなのです。俳優業の話はありません。ちいちいの絵はけっこう好きかも、「春を待つ公園」、ステキ。
2.母さん(いしだあゆみ)、子どもが北海道へ連れて行かれるっていうのに、淡々としすぎじゃない~?!
自分が子育て中の母親だからかもしれませんが、いしだあゆみの態度が不思議でなりません。夫(田中邦衛)に向かって真剣な顔で反対はするのですが、わりとあっさり行かせてしまいます。追っかけてくるわけでもないし。最初のほうで、雪子おばさん(竹下景子)に向かって「母親の何がわかるのよ」と凄んでいるシーンがあるのですが、どうかなー、何だか取ってつけたようなセリフだなーと。私も母親ですが、どういう気持ちでいるのか想像がつきませんよ、ケイコちゃん。
3.雪子おばさん(竹下景子)って、何者~?!
雪子おばさんが登場した時の、夫と私の会話
私「あれ?雪子おばさんって、もともと北海道の人ってわけじゃないんだ?」
夫「東京でいしだあゆみと一緒に暮らしてたみたいだよ」
私「ゴローさんの妹だから北海道で暮らしてるのかと思ってた」
夫「いや、ゴローさんの妹じゃなくて、いしだあゆみの妹だよ」
私「えー、それはないでしょー? 何で母さんの妹が父さんと一緒に暮らすの?」
夫「ゴローさんのことが好きなんだよ」
私「ええー、そういう話?! それが離婚の原因なのかな?!」
夫「これから、そういう話が出てくるんじゃないの?」
↑違いました。
雪子おばさんは、東京で不倫の恋に疲れて北海道に逃げてきたという設定でした。
それもまた不可解な感じがしますが。まあ、そういう女性もいるということらしいです。さすが30年前です。
いろいろビックリしていてもキリが無いのですが、どうも「よくわからないなー」と思いながら見ていたのです。蛍は何でこんなに良い子なのか。怒りっぽくて勝手な父さんに「蛍はずっと父さんと一緒にいるからね」と言うのです。また、涼子先生が急にふらっとやってきて、ゴローさんに「素敵です、・・・あなた方」なんて微笑んで言ったりするんです。
???
ゴローさんって、娘からそんなふうに言ってもらえるような父親?
若い女性(涼子先生)にとって、素敵に見えるようなヒト?
私はどうしても母親の気分で見てしまうので、子役が可哀想で仕方がないのです。何だって純くんはこんなにも叱られるのか。どうして母親が引き取ってやらないのか。どうして周囲の人はゴローさんの味方ばかりするのか。
ちいちいは純くんに向かって「父さんだって母さんと別れて寂しいんだ、お前と同じだ、いやもっとだ」みたいなことを言うんです。ええー、そりゃ、ないでしょう? 自分の意思で妻と別れた男と、自分の意思は全く無視されて母親と引き離された子どもと、どっちが可哀想なんだって言ったら、子どもなんじゃないの?! ちいちい、ひどくなーーい?
話の展開が、あまりにも不自然じゃないのかなー、
何で、これが名作って言われるのかなー
まあ、うちでも続きが気になってずっと見ているわけだから、視聴率が良かったんだろうなー
・・・と、つらつら考えていて、ふと思ったのです。
これ、あくまで男性にとってのファンタジーなんだろうってことです。少女マンガのおっさん版です。ドジでダメな私をいつも見守ってくれる王子様が♪(いや、ホントはそんな少女マンガはありません)
ゴローさんがいくら自己中心的でも、
・蛍ちゃんは「ずっと父さんと一緒」と言ってくれる
・奥さんはあまり強く反対しないし、黙って身を引いてくれる
・雪子おばさんが身の回りの世話をしてくれる(←これ、特に「都合よすぎ!」って思った)
・涼子先生が優しく励ましてくれる
・友人のちいちいは、ゴローさんの気持ちを勝手に代弁して純くんを叱ってくれたりする
女で母親の私が見て違和感があっても、当時の中年男性がゴローさんに感情移入して見る限りは心地良い物語だったのでは?
と解釈をしてみたら腑に落ちたのでした。
しかし、かと言ってゴローさんの立場に自分の身を重ねて見るのは無理なので、画面に突っ込みを入れながら見ておりました。
でも、とにかく純くん蛍ちゃんが可愛い、本当に本当に可愛かったです。
ケイコちゃん、だから私は見ていたわけで。
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