![]() | 育児ばかりでスミマセン。望月 昭幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
面白かった~!
一気に読んでしまいました。
『ツレがうつになりまして』(細川貂々著)というマンガに出てくる、「ツレさん」の育児エッセイです。
帯に「稼ぐ妻、育てる僕。選んだ道は間違ってない、よね?」というふうに書いてあって、
・一般家庭と役割が逆
・男性の育児
・・・っていう本なのですが、読んでいると、男性かどうかっていうのは、すぐに関係が無くなって、後はひたすら、
「そうそう、そうだよねーー!!」
という共感を覚える本なのでした。
そして、子育てをめぐる環境整備についての意見などは、「本当にそうそう!」といろいろ思ってしまうのです。例えば、子ども手当ては、子どものいる人だけに配るだけではなくて、こんなふうに
↓
「理念に沿って運用するとすれば、子ども手当てはコドモ0人から支給するといいんじゃないかと思う。親の扶養を離れている若者、夫婦世帯の個人ごとに、たとえコドモがいなくても「将来のコドモ、あるいは周囲のコドモに使ってください」ということで、基本額を支給するといい」
という案とか。大きく頷いてしまいましたわ。
また、育児中の「気持ち」が非常に丁寧に細やかに書かれているので、「そうそう、そうだったわーー!!」という感情が呼び起こされて、つい涙がこぼれたり。。。上手いです、説明が上手いのです。
何しろ、ママ(=本の中では「相棒」と呼ばれています)の母乳の出が悪いために、ごく小さな頃から哺乳瓶でミルクを飲ませるという生活で、パパもママと一緒に1~2時間おきにミルクを作って飲ませて・・・曰く「すぐに断眠修行のようになってしまった。」
っていう人です。子どもが生まれたての頃から母親業を続けている、そういう人が書いた本なのです。
子どもが生れたばかりの頃のことは、こんなふうに書かれています
↓
「それはコトバで説明できる「大変さ」ではなく、切ないような逼迫した緊張だった。痛みにも似ていて、個人的な体験を伝えにくいばかりか、記憶にも残りにくいもののように思える。」
そうそうそう、そうなのよ、「切ないような逼迫した緊張」って、そう!!
また、子どもの「夕方泣き」の時には、「相棒」さんの言葉に傷ついてしまったり。
↓
「相棒の、この女性にしてはあまりにもオヤジらしい、「育児ちゃんとやれよ」的発言を聞いたとき、僕は切れてしまった」
だそうで、新聞紙を破いたりして、「ワンワンと泣いた」そうです。
そうそうそう、そうなのよ、夫の「何もわかってくれない」という発言に、悔しくて悲しくて、ワンワン泣いてしまうこともありますよね!・・・っていう感じ。
保健所の健診の「何となく怖い雰囲気」も、「幼稚園ママたちの迫力」も、実感としてわかるわ~!!
・・・と、いちいち「!!」つきで感想を書いてしまうような本でございました。
(お子さんが小学校に上がってからのエッセイも読みたいなあ!)
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