PowerGun ブログ別館

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ちょっと毎日でいい記事があったので紹介。

2005-09-28 21:50:23 | スポーツ・格闘技
 今日はもうブログを更新するつもりは無かったんですが、たまたまいい記事を見つけたので紹介しますね。

 ラリー見聞録:モータースポーツと死、そしてローブの決断(MSNニュース)

 マルコ・マルティン選手のコ・ドライバーである、ミカエル・パーク選手の事故死についての話です。
 この記事を簡単に要約しますと、大体以下のような感じです。

 ○ 近年では安全性が高くなったので、レースでレーサーが死ぬことはまれになってきた。
 ○ しかし、レースで人が死ぬことは、ある意味当然である。だからこそモータースポーツなのだ。酷な言い方をすれば、レーサーは全員、死ぬことを折込済みで考えている。
 ○ それが恐ろしいならば、レーサーになんかなるもんじゃない。だからこそ「命の重さ」が重要視されるのだ。

 という感じの論点を踏まえた上で、今回のセバスチャン・ローブの“自発的降格”事件についても、以下のような論を提示しているのです。

 ○ ローブの気持ちも理解できないではないが、しかし本当にプロならば、このレースで勝ってチャンピオンを決めるべきだった。当て馬のような形になったソルベルグの気持ちを考えているのか。
 ○ 但し、現実の問題として、シトロエンとプジョーの関係(シトロエンとプジョーは同じグループに属している)から、このレースが宣伝効果をもたらすとは思えない。だから、ローブの行動もある意味、理に適っているといえなくはないか。

 個人的には誰が悪いと言う事では無いと思いまが、あちこちで見た報道では、前述の死亡事故発生の直後、ローブがソルベルグと話をした上で、このことを決めたように思います。つまり、ソルベルグはローブの「自発的降格」について、ある程度了承していたものと考えています。
 ただ、ここで問題になるのは、ローブの取った行動です。ローブはここで撤退という立場を取らずに、自発的に「TC区間での早着ペナルティ」を受けています。
 本当にローブが「死者の出たレースでチャンピオンを決めたくない」と思ったのならば、チームからのペナルティを受ける覚悟で、棄権するという道もあったはずだと思います。そちらのほうが潔いし、何よりローブに対する評価も、そのほうが断然良かったはずです。
 無論、ローブほどの立場のドライバーになれば、ある程度チームからも要望はあるはずだと思います。しかし、その事を考えても僕は、ローブの取った行動を評価できないです。
 チームと自分の感情で、折り合いをつけようとするのが、ちょっと気に食わないのです。個人的にはここで棄権するか、或いは非常にトップを守り、優勝を決めてしまうのが良かったと思うのですが――いかがでしょうか。
 チームのことを考えるなら、優勝するべきだった。
 自分の感情を大事にするなら、ここで棄権するべきだった。
 僕は、そう言う風に考えています。