ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

登場人物紹介と今までのあらすじ

2024年05月05日 | 第29話 続・スパイとインボウ論
  


 1765年の秋、
英国の冴えないノベライズ作家
ハリソン氏は起死回生の
旅行記を書くために
イタリアへと旅立ち、
フランスでマルセルが
従者として加わります。

 旅の途中では当時の
英国の人気作家トリストラム・
シャンディ氏の正体を知りたがる
人々が知ってるかもしれない
ハリソン氏に次々と
近付いて来ます。

 アヴィニョンまで辿り着いた
一行はホテルの主人一家や
彼らの友人クレールと
親しくなります。
他にもホテルにはクレールの
元恋人で実はべルサイユ
貴族のエクトル氏が
宿泊しています。

 クレールに振られて
心荒むエクトル氏は
クレール擁護派の
ハリソン氏やマルセルへと
好戦的な態度を取り、
ホテル内が一気に
険悪な雰囲気に。

 そんな場所へと
更にはホテルの主人の弟や
孤児院の子供達とその
世話役の修道士達と神父が
翌日の聖マルタンの祝日を
一緒に祝うために
やって来ます。

 その夜、ホテルの中では
様々な人間模様が
繰り広げられるのでした。
 

 ※「トリストラム・シャンディ」は
  18世紀英国の作家
  ローレンス・スターン
  (1713〜68)が書いた
  実在の小説ですが、
  この物語はそれをもとにした
  フィクションです。



  本編開始は5月6日(月) の予定です。



第29話 【続・スパイとインボウ論 】 あらすじ

2024年05月05日 | 第29話 続・スパイとインボウ論
  


 1765年11月10日
サン・マルタンの祝日の前夜、
オテル・ヌーベル・パペで
起こった事の続き。

 ハリソンさんは
従者のマルセルに
エクトル氏の更に深い所の
正体 (あくまで想像) を暴露。
彼が繋がる国家陰謀論
まで飛び出して、
マルセルを呆れさせるの
でした。

 ――ここまでが、
28話では描き切れず、
分岐して29話として

続きます。

 ハリソンさんは
1764年6月に始まり
フランス全土を
恐怖に陥れた後、
1767年6月に終息する
魔獣による大量殺傷事件と
エクトル氏とを
関係付けようとするの
でしたが…。