ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

29-10 シン・ジェヴォーダンの獣 Ⅵ

2024年05月31日 | 第29話 続・スパイとインボウ論
  


 ここまでは
ハリソンさんが心の中で
組み立てた話。

 ベルサイユ宮
王の内殿・奥の間での
ルイ15世が
「こうだったんぢゃないか
劇場」
なのでした。

 謎の男が英国の事を
「借り物好きごたまぜ国」
と言ってますが―。

 18世紀の英国では
音楽業界は外国から
作曲家や演奏家が
呼ばれていて、
英国人同業者は
ドイツ人ヘンデルに
圧倒されていました。

 ファッションは地味で
ヤボいのがインドから
更紗が来て
ちょっとは
マシになったくらい。
でも本国産の
デザイナーがダサセンス
ではダメなんじゃね?

 食事は北米から
新食材が入って来ても
メニューが豊かに
なったようには
ちっとも見えないし。

 演劇は野蛮で
下世話だし、
小説はまだサブカルの
域出てねーじゃんよ。

 海外旅行先で
美術品買い漁ったり、
勝手に持って
来ちゃったり。

 そもそも
王様からして
ドイツから借りて
来た人の孫
だしね?
オランダから借りて
来た事もあったし。

 ーーと、
いう事のようです。
 
 文化と伝統を誇り、
世界からの尊敬と
憧れを受ける
あの英国にも、
現在とは大違いの、
高度成長時代〜バブル期に
浮かれてた日本みたいな
時期
があったんですね〜。


✹ 続きは来週、
 ハリソンさんやウォルポールさんも
 事件の煽りに加担していた?!