ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

童謡「月の光」にまつわるエトセトラ&c. 〜これでも子供に歌わせられるか?!〜

2023年09月21日 | 各話開始前エッセイ




 リュバンが心配なピエロは
何度か様子を確かめるために、
しばらく窓から
月明かりに照らされた
外を眺めていました。

 その後
寝床で横になったり
起きて窓を見たりを
何度も繰り返して…

 結局リュバンは
明かりをもらって
隣の家から出て来る事は
無かったのです。

 隣の家の道化師となり、
奥方をはじめ家中の人々を
笑顔にしたいという
ピエロの夢は
伊達男リュバンの出現で
閉ざされてしまいました。

 隣家に迎えられたリュバンは
食事を振る舞われ、
カードゲームや音楽、
談笑で夜を楽しく
過ごしている事でしよう。

 そして、
それ以降の日々も――。

 取り残されて
悲しくなったピエロは
ギターを手に取り、
自虐シャンソンを歌いました。

 そして、それこそが
この歌「月明かりの下で」
なのです。

   ༎ຶ⁠‿⁠༎ຶ

 ――って、
こんな内容、児童に歌わせられっかー!?
(⁠ ⁠≧⁠Д⁠≦⁠)

 ちなみにパリで童(わらべ)
なモーツァルトが
貴婦人の歌(Au clair de la lune)
の伴奏をした時、
貴婦人が歌ってたのは
1番だけでした。



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