いつでも猫といっしょ

チンチラゴールドのララと、多頭飼育崩壊からやってきたドン(黒ペルシャMix)&マリ(ソマリMix)の、たぶん楽しい毎日。

のこちゃん病院へ

2005-12-28 | のこ(老猫)
先日、のこちゃんを病院に連れていってきました。
もう10日ほどうん○がでなくて食欲も低下してしまったので、先生に出してもらいました。私がいない間に、一度便秘のあまりお尻が腫れてしまって、夫が連れていってお願いしたそうです。

私がアメリカに行く直前、10月はじめに一度往診してもらい、先生にお会いするのはそのとき以来です。そのときも、「えっ、2ヶ月も(こんな病気の老猫をほっぽって)外国に行くのですか」と難しい顔で非難されたのですが。。

病院に行くと先生はさっそく、
「(2ヶ月も留守の間)この子(=のこちゃん)はよく頑張ってくれましたねえ」
と、のこちゃんをほめつつ、私にはイヤミを飛ばしていました。
「猫の2ヶ月は人間の8ヶ月ですからね」とも。
イヤミを飛ばしつつ、手際よく指でうん○をかきだしてくれました。

ほんとに、のこちゃんはよく頑張ってくれました。
よたつきながらも玄関に出迎えてくれて、その後も私の行く先々にくっついて回っていました。先日などお風呂の扉を頭で押し開けて入ってきて、私が湯船につかっていると、縁に手をかけて立ち上がって覗いていたほどでした。

お腹がすっきりしたらまた元気になるかなと思っていたのですが、ここ2、3日のこちゃんはかなり弱ってしまったようです。足元の覚束なさを見るとまたどこか小さな血管が切れたのか、あるいは老衰の臓器不全で消化吸収排泄のコントロールができなくなっているのか。。。

今日はなんとか食べてもらいたいと、好物のお刺身を買ってきたのですが、ほんの二口食べただけで、ぐったりと寝込んでしまいました。

頑張り屋ののこちゃんも、私が帰国してほっとしたら、もう頑張りたくなくなったのかな。



娘の気持ち

2005-12-26 | 3匹の老猫
   

テレビドラマなどで、認知症になった高齢のお母さんに、「あんたさん、どなたさんでしたか?」などと言われ呆然とする息子が、時にコミカルに、時にシリアスに描かれていたりします。身近にそういう人のいない私は、たいへんだろうな~と思ってみていただけだったのですが、最近カナちゃんがその気持ちを味わっているようです。

うちで産まれて15年。カナちゃんはずっとママ猫のこちゃんに可愛がってもらっていました。産まれてしばらくは、常にのこちゃんのあとをくっついて回っていました。1年ほどたったとき、のこちゃんが親離れさせるべくカナが近づくとハァーっと威嚇して追い払おうとした時期が1、2ヶ月ありました。野生では群れを作らず一匹で暮らす猫の親として、親離れさせる本能があったのでしょう。が、離れない子猫に根負けしたのか、時期が過ぎて忘れたのか、その後はまたくっついて回るカナちゃんをずっとかまってあげていました。寒い夜にはくっついて寝てあげる、飼い主にかまってもらえないときにはなめてあげる、のこちゃんが食べているえさ箱にカナが顔を突っ込んできても静かに譲ってあげる、などなど。出来の悪い子は猫でも可愛いのかと思わせるような心温まる関係が15年以上続いていたのですが。。。

2回の脳卒中を経て、のこちゃんの脳からは、不肖の愛娘カナは消えてしまったようです。というか、のこちゃんはまったくの赤ちゃん猫として新しい猫生を送っているようです。カナが食べているえさに首を突っ込む、カナが旦那のお腹の上に乗っていても無視して同じ場所に乗る、飼い主の関心ものこちゃんに集中しがちな今日この頃、カナが寂しげに寒げに丸かって寝ていても知らん振り、というか、たぶん気づいてさえいない模様。まさに「眼中にない」ようです。

のこちゃんが最初の脳卒中のあと寝たきりになっていた頃、カナはよく近くで心配そうに座ってみていました。いつも可愛がって甘やかしてくれていた母猫の変化はカナにもだいぶショックだったようで。さらに追い討ちをかけるように、旦那の話によると、私がいない間に、のこちゃんが近づくカナにハァーっと怒ることもあったようです。「おまえ、誰じゃい?あっち行け」ということだったんでしょうか。カナのショックが思いやられます。

日々生きるのに精一杯な様子の母猫のこちゃんに飼い主が翻弄される中、ふと気づくとカナは一人でお気に入りの場所を見つけて孤独に寝ています。さすがにのこちゃんに可愛がってもらうことはあきらめたようです。のこちゃんにえさをとられてもご無理ごもっとも、旦那の腹の上で幅寄せされてもご無理ごもっとも、といわんばかりにおとなしく悲しげにいじけています。

帰国・・猫ちゃんとの再会!

2005-12-12 | 3匹の老猫
約2ヶ月ぶりに飼い主が帰国&帰宅しました。
のこちゃん、かなちゃんとも2ヶ月ぶりの再会です。
あ~~、生きててくれてよかったぁ~というのが実感です。

2匹ともけっこう淡々と迎えてくれて、覚えていてくれたのかと思ったのもつかの間。あとで庭に出たかなちゃんを呼びに行くと、門の塀の上に座って「にゃあにゃあ」鳴くばかりでいっこうに家に入りません。うちにお客さんが来て、早く帰ってほしいときの鳴きかたでした。わかってなかったんだ。

のこちゃんのほうも、誰だかわかってるのかわかってないのか、わかりません。淡々と人のあとをついて周り、えさを見に行き、くるくる歩き回っています。なんとなくボケ老猫の徘徊のような感じも。。。

とはいえ、私が出発後1ヶ月ほどして、のこちゃんは2回目の脳卒中発作らしきものを起こしていました。驚いた旦那からの電話によると、急に目がロンパリになって、うまく歩けなくなったそうです。右半身がおかしくなり、同じ場所で旋回するなど、もはやこれまでかと思ったとのこと。よく生き延びて元気になったなあとしみじみします。かかりつけのお医者さんにまた診てもらうと、(なんとか元気になったので) この猫はよく頑張るなあと言われたそうです。

以前ののこちゃんは、飼い主にはにゃーにゃーとよくしゃべり、お客さんが来れば挨拶に出向き、不肖の娘のかなちゃんをよくかわいがる気配り猫でしたが、今はまったくのマイペース。ソファに横になる旦那のお腹の上に寝ているかなちゃんの上を平気で踏んでみたりしています。身体も二周りほど小さくなって、すっかり化石のような雰囲気をかもし出し、まったく別人格(猫格)となって暮らしているようです。

茶茶のお骨にも挨拶しました。そろそろ一周忌。早いものです。