いつでも猫といっしょ

チンチラゴールドのララと、多頭飼育崩壊からやってきたドン(黒ペルシャMix)&マリ(ソマリMix)の、たぶん楽しい毎日。

のこちゃんの経過/猫救出

2005-08-24 | のこ(老猫)
脳梗塞(脳溢血?)にたおれたのこちゃん、その後運動機能はさらに回復しました。

けっこうできるようになったこと:
*エサを食べる
*エサをねだる
*階段を上る
*ちょっと鳴く

エサを食べるようになって一安心です。一時2.4キロまで減って心配していた体重も、3キロを回復しました。朝起きたときと帰宅したときには、エサをねだってきます。

歩くのはあいかわらずヨタつきはするけれど、階段の上り下りまでできるようになりました。

名前呼んだり近づいたりすると、う~っとかわいく鳴くこともあります。

トイレは、、なぜか床のある場所をトイレと勘違いしたらしく、そこにするので困ります。新聞敷いておいたらそのわきにしていました。で、新聞を広げておいたらその上に。粗相なんてしたことなかったのになあ。本人(本猫)としては、別に粗相しているわけではなく、勝手にトイレの場所を定めたもようです。

運動機能と食欲は戻ったけれど、感情とか知恵とか飼い主とのコミュニケーションとかは今ひとつ。ちょっとボケちゃったかな~、あるいは、赤ちゃんに戻っちゃったかな~という感じ。食べる以外は横になって寝ていて、あのお利口なのこちゃんの面影が戻るには時間がかかりそう、か、もう戻らないのか、わかりません。

まあ、一時は斎場の心配までしていたことを考えれば、大回復ですね。


さて、ここ数日、うちの近くでずっと猫の鳴き声がしていました。同じ場所で、鳴き声に答えてやると(ニャン、とか。アホみたいですが、猫好きはやりますよね?)、続けて鳴く様子から、なにやら動けず困っている風に感じられました。家の周りを1周探索したダンナによると、お隣さんの庭の物置小屋から聞こえる感じがするとのこと。

お隣さんの敷地ではなぁ~(あまり会う機会がないので)とほうっておいたのですが、数えてみるとすでに1週間ほどたっています。鳴き声をきくたびに、飲まず食わずで弱っていく猫の様子が浮かんできてどうにも我慢できなくなり、今日お隣さんに行ってきました。

庭の物置小屋で、「ねこちゃん」と声をかけると、中からにゃーにゃーと返事の続き鳴き。お隣さんを呼んでみましたがお留守のようだったので、これは家宅侵入とかにならないもんかと懸念しつつ、物置の戸を少し開けると、中にいました。奥のほうでこちらを見て鳴いています。

人目も気になることで、早く出ておいで、と中に手を伸ばしても届かないし出てこない。助けを呼んで鳴いてたくせに。。。

で、戸を開けたまま小屋からちょっと離れたら、さささっと出てきて、ちらっとこちらを振り向いて、そのまま一目散に逃げていきました。かなりやせ細っていましたが、元気なようで、猫は1週間くらい飲まず食わずでもどうってことないんだと認識しました。

よく覚えてはいないのですが、去年の秋、ケガをしてうちの庭の物置の下に住み着いていたたまちゃん(←勝手に名づけていた)に似てたような。たまちゃんは、うちの物置の下の次は、今回のと反対側のお隣さんの物置の下、それから置いてあったダンボールの中に
入り込んでいました。入り込みたがりの性格がたたって今度は物置の中に閉じ込められちゃったのかな。ま、別の猫かもしれませんが。とにかくこれで気になる猫の声から開放されました。ノラっぽい猫でしたが、元気に生き延びるといいな。

のこちゃんの自助努力

2005-08-16 | のこ(老猫)
のこちゃんが寝たきりになって1週間ほど過ぎ、身体を支えてやるとようやく水やミルクを3口ほどなめるようになった頃、横たわって寝たままの状態ながら、のこちゃんが少しだけ身体を動かすようになりました。

具体的には、、獣医さんが来ると、前後の足を走るように交互に動かす。もちろん、横たわっているので走ってませんが。

獣医さんいわく「注射がイヤで逃げたいんでしょう。」

でも、ともかく、手足の神経が切れてしまっているわけではないらしいとのこと。だらんとしっぱなしでも、硬直しっぱなしでもない、とにかく動くことは動くわけです。人の気配がすると、顔を動かしたりもするし。

ようやく、リハビリ&回復の期待が持てるようになりました。脳の損傷がどの程度のものかわからないので、どのくらい動きが回復するかわからないですが。

「もしかしたら飼い主さんも忘れちゃってるかも。1から(生まれた時の状態から)やりなおしかな?」と先生はおっしゃり、感情の見られないのこちゃんの目に、たしかにそうかもと少し悲しく思いました。ずっと一緒にいた17年間、甘えたり、グチるの聞いてもらったり、いろいろしてたけど、みんな忘れちゃったかな?(もともと覚えてなかったかもしれませんが。)

でも、17歳にして、また赤ちゃんからもう一回人生(猫生)やりなおせるのも、本人(本猫)楽しいかもなどと思いつつ、身体を支えて立たせたりマッサージしたり、飼い主自己流のリハビリをやった気になっておりました。

そして数日後、、ん?のこちゃん、歩いた!!
よろよろ立ち上がって、ほんの3歩ほどでよろけて転んで横たわってしまいましたが。

それからは、のこちゃん、立ち上がって歩いて転んで横たわる、しばらく休んで、立ち上がって歩いて転んで横たわる、をせっせと繰り返すようになりました。

最初に症状が現れたのは左半身だったのですが、その後動かなくなった右半身のほうが弱っているのか、最初は立ち上がるとすぐ右側に旋回して転んでました。それから、立ち上がると右側に壁のあるところまで行き、多少壁に寄りかかりながらもう少し歩いてから転ぶようになりました。

「のこちゃん、自分でリハビリしてるよ。えらいね~~」と飼い主二人感心することしきり。

最初のうちは、転ぶときに犬歯がガチッと床にあたっていました。どうやら食べないでいる間に歯周病が悪化して歯が長くなってしまったのか、あるいはあごの筋肉が落ちてあごの厚みがなくなったせいか、その両方のせいか、ドラキュラのようにあごより下まで犬歯が伸びているので、最初に床にあたってしまうようです。

「のこちゃん、歯、痛くないの?」と言っていたのですが(←もちろん、返事無し)、やはり本人(本猫)もイヤだったようで、転ぶときに一瞬踏みとどまって勢いを落としてからあごをつくようになりました。

私たちがのんきにテレビなど見ている間にも、のこちゃんは部屋の中をくるくる歩き回っては転んで休んでいます(右に片寄るので、自然に回ってしまう)。何回も何回も繰り返し、、、

のこちゃんが自主リハビリを始めて3日目の日曜の夜、キッチンで夕食の準備をしていた近くをヨタヨタ歩く練習していると思ったら、、、なんと、トイレに入っておしっこしてました!いや、右足が外に残っていたので、ちょこっとこぼれてはしまいましたが。

飼い主、感動の一瞬でした。のこちゃん、自分のことは自分できちんとやりたくてリハビリしてたのねーー。なんてえらい猫ちゃんでしょう!!!

手足の動きがおかしくなってから約2週間。一時は何もできなくなっていたのこちゃんが、今日の時点でできるようになったこと:
*トイレに行く(ちょっとこぼすけど)
*水を飲む(飲んでいるうちに右前足がへたって顔が着水してしまいますが)
*歩いて部屋を1周くらいする(途中、エサ皿、ミルク皿の上に転んだりしてますが)
*枠を乗り越えてベランダに出る(うちって、全然バリアフリーじゃないんです)

あと、時々鳴くようになりました。以前のおしゃべり鳴きとは全然違う新しい腹式呼吸みたいな鳴き方です。

まだまだ思うように動けなくてへばったりしていますが、予想外の回復でした。高齢猫のこと、油断はできませんが、今のところ、「猫のやる気」の効果に嬉しく驚いています。





寝たきりのこちゃん

2005-08-16 | のこ(老猫)
7月末に突然様子がおかしくなり、ほんの3日ほどで、転び→歩けず→立てず→食わず→飲まず→鳴かず、、とアレヨアレヨという間に、のこちゃんは寝たきり老猫になってしまいました。

顔も床にべちゃっとくっつけたまま、目も閉じずに横たわる様子に、もう数日持つか持たないかではないかと、飼い主はあきらめの心境に陥りました。二人とも斎場に行ける日を相談する始末。

が、同時に、脳溢血・脳梗塞で倒れた人たちの例を思い起こし(猫の例は知らないので、人の例を参考に)、とにかく脳内の発作的な損傷が止まるまでは安静にして、それを過ぎればリハビリで回復する可能性もあるかも、などなど考え日が過ぎていきます。

結局したことは、かかりつけの獣医さんに往診をお願いして、ブドウ糖と電解質、それにビタミンなどの注射をしてもらいました。とりあえずこのショック状態を生き延びてもらわないと話しになりません。

先生も、頭の中を見られるわけではないので何が起こっているかはわからない、激しい発作的な状態が発生してから1週間~10日ほど様子を見てみないとなんとも、、といった見立てです。

のこちゃんは、呼ばれれば返事をする、人が来れば愛嬌ふりまいて接待する、トイレも使用後きれいに砂をかける、時間があればカナをかわいがり、グルーミングも手を抜かない、ほんとに頭の良いしっかりした猫でした(飼い主の意見)。

そののこちゃんが、ぐったり横たわり、呆けたような目を見開いたままヨダレをたらし、犬用トイレシートに寝たままおしっこして、ちょっとした物音に怯えたように痙攣する様子は、見るにしのびないものがありました。

考えてみればもともと1日の大半は寝て過ごしていたのだし、小さな猫の世話など寝たきりでもたいして手間がかかるわけではありません。でも、家に病人をかかえたご家族はこういう心境で過ごしているのかと、少しだけわかりました。ほんの少しですが。飼い主二人は出来る限り家にいる、家にいるときは、かなちゃんも含めて全員のこちゃんの近くに集合する、そして、のこちゃんのちょっとした反応に一喜一憂、といった具合。

飼い主からものこちゃんからも、全然相手にされなくなった構ってもらいたがりのかなちゃんも、ぶーたれることもなく、じっと我慢してのこちゃんに寄り添っていました。

こうして寝たきり状態になってから1週間ほど過ぎ、ようやく、獣医さんがもっとも心配していた、過敏に反応して痙攣を起こす状態がおさまりました。次はなんとか食べてもらいたいなあと、注射器を使ってミルクを飲ませたり、ペースト状のエサを口にねじこんだりしてみましたが、これがなかなかうまくいきません。発病前に3.5キロほどだった体重が3キロを割り込んでしまったので、なんとか食べて体力回復をと思うのですが。

先生も、初期は、「生きることに精一杯で胃腸を動かせないんでしょう」と言っていましたが、数日過ぎるにつれ、「食べること忘れちゃったのかな。。」と。

食べること忘れては生きていけないので、なんとか食べていたことを思い出してもらいたいと、猫が食べるときの姿勢に身体を支えてミルクを鼻先にくっつけたりしていたら、ようやくぺちゃぺちゃと3回ほどなめるようになりました。のこちゃん、頑張れ!


ある日突然

2005-08-12 | のこ(老猫)
昨日と変わらぬ今日、今日と変わらぬ明日、、老猫にとって、そんな毎日が永遠に続くわけはないと頭ではわかっていても、「ある日突然」は起こってみるとほんとに突然のこと。

ほんとに突然、それはのこちゃんに起こったのでした。

いつものように堂々と歩き、ちょっとお行儀悪くイスからテーブルへとジャンプ、、したはずが踏み外して落っこちた。「のこちゃん、すべっちゃったのー?」と笑ってすむはずだったけれど、何かおかしい。同じことを繰り返すのを見ると、左足がテーブルに乗っていない。乗っていないのに、乗っているかのように歩く。2回目は私がさっと手で支えたので落ちなかったけれど。。

ひょっとして左足の感覚がおかしいんじゃないかしら?
テーブルに乗ってないってわかってないんじゃないか?

心配しながら様子を見ていると、床の上も滑らかに歩けなくなっていきました。普通に歩を進める右手足に対して、伸びきったりへたったり、うまく動作をあわせられない左手足。

あー、これは脳血栓か、脳梗塞か、脳溢血か、、区別はつかないけれど、脳神経の異常に違いない。運動機能を統合する小脳かしら。。猫のそういう状態は見たことないけれど、身近な人にそういう人がいます。

翌日を待って病院へ。先生も、脳の異常が予想されますとの診断でした。

その日のうちに右手足の動きもあやしくなってきました。

さらに翌日、帰宅した私を階段上で出迎えようと、よろめき転びながらベランダからリビングの扉にたどりついたのが、のこちゃんが自力で歩いた最後でした。

そして、寝てばかりいた老猫は、寝たきり老猫になってしまい、ぐったりと横たわるだけ。のこちゃんの小さな頭の中で何が起こっているのか、全身麻酔のMRIは17歳の老猫には受けさせられないし、受けたところで何ができるのか。。

ただ横たわるのこちゃんを呆然と見ている飼い主二人+かな。茶茶の病気にはほとんど関心を示さなかったかなちゃんですが、生まれたときからくっついて回っていたママ猫のこちゃんの突然の変化は、かなにとっても大きなショックだったようで、猫がかわったようにおとなしくなって心配げにのこちゃんにつきそっていました。

というわけで、ショックのあまりブログの更新できませんでした。
何が起こったか、また少しずつ書いていきます。