いつでも猫といっしょ

チンチラゴールドのララと、多頭飼育崩壊からやってきたドン(黒ペルシャMix)&マリ(ソマリMix)の、たぶん楽しい毎日。

ちゃちゃの病状 (旧日記よりお引越し)

2004-11-25 | 茶々(老猫)
10月に始めたばかりの旧日記の使い勝手がよくなくて(設定失敗の可能性大、そして変更のしかたがわからない)、こちらで出なおすことにしましたが、ここんとこ旧日記でつらつらと書き綴っていた、老猫ちゃちゃ(16歳♀)の病状の記録は消しがたいので、こちらに移します。なんといっても、猫日記を書こうと思い立った理由がこのちゃちゃの病気の悪化で、あたりまえのように一緒にいた猫たちとの日々も、先は短く歴史は長いな~と実感したためなので。旧日記といっても、日記というのがおこがましいくらいたまにしか書いてないので、今日まとめてお引越ししてきます。


~~2004年10月30日(土)の日記~~

ちゃちゃのお薬

猫も多数飼いすると、あー、猫にもいろいろ性格あるんだなと実感します。甘ったれて得するかわいこちゃん、いつでも如才なくふるまえる人、そして根は優しくて甘えん坊なのに素直にあらわせず損するタイプ。3匹の老猫のうちちゃちゃは、この最後のタイプです。いえ、それにくわえて頑固で偏屈者でもありますが。そのちゃちゃが、その性格のためか、肥満のためか、あるいは理由などないのかもしれませんが、昨年末から乳がんを患っています。

胸に見つかった小さなしこりが、ここ2、3ヶ月で急速に大きくなって、皮膚が破れて血が出ています。炎症をおさえるべくお医者さんに抗生物質のお薬をいただいてきました。それももっとも飲み易いようにと液体に溶いた薬を針のついていない注射器にいれて、お口に流し込むのですが、嫌がるんですねー、これが。そんな元気があったのか!と思うほど爪を出して顔を横に向けたり下に向けたりで、言っても無駄とは思いつつ、つい「お薬だよ、お薬。飲まないとよくならないよ!」と言い聞かせてしまいます。そんなこんなで、用量の半分くらいは私の手にこぼれてしまいました。あ~あ。

さらに、手術はできるだけ避けようという方針の下、免疫力を高めるメシマコブという健康食品(粉末状)をえさに混ぜているのですが、見えないように混ぜた後えさ皿に入れてあげても、くんくんと臭いをかいで、他の猫のえさ皿のえさを食べるんですねー。もともと鼻が悪くて魚焼いてる臭いだってわからないくせに、何故??? そして(高価な)メシマコブ入りのえさは他の猫ちゃんが食べているのでした。猫を相手にしているとよくある、むくわれない飼い主の努力でした。でも、不憫でねー。

最近テレビ通販らしき番組で、犬の顔にできた腫瘍がきれいに治ったという、なんとかいうキノコの粉末を買ってみようかと思っているんだけど、でもやっぱり食べてもらえないんだろうな。とほほ。


~~2004年11月5日(金)の日記~~

ちゃちゃの爪とぎ

ここのところ乳癌のしこりがところどころ破れて出血してぐったりしていた茶々が、ひさしぶりに爪とぎをしていた。獣医さんにもらった抗生物質の効果がでたのかな?出血したところに白い膿みらしきものがたまっていたのがとれて、腫瘍に穴があいたみたいになっているけど、しこり自体はずいぶん小さくなった。

年をとってから爪とぎを怠けがちになったちゃちゃは、数ヶ月前に爪が伸びて丸かって、向かい側のお肉につきささるという事態になったことがあるので(病院に行ってカット)、気をつけて見ていてやらないと。

こんな調子で私たちがちゃちゃばかりかまっているので、かなちゃんが座って休んでいるちゃちゃを通りすがりに前足でたたいたりして意地悪している。のこちゃんはちゃちゃの具合が悪くなってから、全然いじめてない。様子がおかしいってわかってるんだろう。


~~2004年11月12日(金)の日記~~

ちゃちゃが元気回復!

果たして元気になるかと半信半疑ながら抗生物質をのませていましたが、効果があったのか、元気になりました。ここのところ、うんともすんとも言わずぐったりと寝てばかりいたのが、飼い主帰宅時に階段の近くまでお出迎えしました(たぶんお腹がすいていた)。

出血して膿が出ていたおっぱいの腫瘍は、中身がかなり出尽くして小さくなりましたが、、、穴が二つあいた豚の鼻みたいになってます。とりあえずは、めでたしめでたし。

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うちの老猫3匹について知りたい方は、ホームページの「老猫たちのお部屋」にちょっとだけ紹介があります。












猫の母性本能~かなの場合

2004-11-20 | カナ(老猫)
今までの猫日記が、どうもうまくいかなくなってしまいました。
最初の設定で、新しい日記を「下に追加する」としてしまったため、いつまでたっても古い日記が一番上に来て、、。設定の変更ができない(または、わからない)ので、心機一転、こちらで出なおすことにしました。

ということで、うちにいる3匹の老婆、ではなく老猫の毎日と思い出をつづっていきます。老猫の名前は、ちゃちゃ(16歳)、のこ(16歳)、かな(14歳)です。猫も高齢になると(ますます)生活に変化がなくて、これも日記というより思い出話が多くなるかもしれません。

今まで頭がいっぱいになっていたちゃちゃの病状が小康状態になったので、一安心。適度にお互いの距離を保って丸くなって寝ている猫たちを眺めながら、思い出に浸る余裕ができました。

猫と言えば、「猫の手は借りたくない」「泥棒猫」など、悪いイメージの言葉が多いのですが、猫が出てくる言葉の一つに「猫かわいがり」があります。これは比較的中立的な表現ですね。日ごろ自分勝手でマイペースな行動が目に付く猫ですが、子猫を抱えた母猫だけは、実に献身的に子猫の世話をします。そのなめるようなかわいがりかた(というか、ほんとになめてる)からきた表現だそうですが、今となってはなんにもしないうちの老猫たちも、大昔、子猫を生んだときは、人(猫?)がかわったように子育てに励んでいました。母猫は一度に3~5匹の子猫を生んでやせ衰え、よろよろと餌を食べに動くときを除いては、ずっと子猫にくっついています。おっぱいをのませ、お腹をなめて排泄を促して、体中なめまわして。いや~、うちのバカ猫たちもやるときはやるなあ、母は偉大じゃ、と尊敬のまなざしで見ていたのですが、、、。

やっぱり、かなはかなでした。かなは、のこちゃんの子供。家で生まれて世間の厳しさも知らず、他の猫からも飼い主からも、一番チビとして甘やかされてわがままに育った、見た目だけかわいこちゃんです。

そんなかなが2歳ごろのとき、人間でいえば20歳過ぎの遊び盛りでしょうか、2回目の出産をしました。身体の小さな猫なのに、パンパンにお腹をふくらませて3匹生みました。やせ細った身体で3匹に授乳してなんとか頑張っていたのですが、、しかしそれはわずか3日しか持ちませんでした。子猫のもとを離れて部屋の中を落ち着かない様子でキョロキョロと見回していたかなは、突然子猫の首をくわえて、ちょうど同じ時期に2匹子猫を生んで熱心に育てていたちゃちゃ&ちゃちゃの子猫の場所に、1匹ずつ自分の子猫を運び始めたのです。そして、いきなり子猫が増えてキョトンとしているちゃちゃをちらっと振り返りつつ、しっぽをぴんとたてながら一目散にお外に出ていったのでした。か、かなちゃん、子供どーするの?と私も(たぶん)ちゃちゃもボーゼン。とりあえず、かなにはかなの事情があるのだろうとあきらめて、ちゃちゃはいきなり5匹に増えた子猫をそれでも忙しくなめてやり、私も全部の子猫がおっぱいを飲めるかチェックしつつかなの帰りを待ちました。

2、3時間して帰宅したかなに、「かなちゃん、自分で生んだんだから自分で世話しなきゃだめでしょ」「にゃぁ~~~」と言い聞かせながら、子猫をもとの場所に戻しました。それから数日後、かなはまたキョロキョロと部屋の中を見回し、ベッドの上で本を読んでいた私と目が会うと、なんとまた一匹ずつくわえ、今度はベッドの上に運んできたのです。。。げっ、こいつ何考えてんだ?と唖然とする私のもとに。

そして、丁寧に3匹をベッドに運び終えると、じゃぁね~!あとはよろしくっ!とばかりに一目散に外にかけだしたのでした。いや、私もその後子猫をちゃちゃの元に運んでしまったので、かなのことばかりは言えないのですが、でも、その後かなは3日たっても帰ってきませんでした。一段とやつれの目立つちゃちゃが子猫を押しつぶさないようにと(母猫が疲れすぎて子猫の上にのったまま寝てしまうこともあるのです)、スポイトでミルクを飲ますなど多少はちゃちゃのお手伝いをしていた私が、ふと窓の外に目をやると、、、そこには、塀の上をかけぬけるかなの姿がありました。そして、その後を追って身体の大きい猫が3匹(たぶん♂)。思わず窓の外に顔を出して、「かなちゃん、何やってんのよ!子供ほっといて男と遊んでんじゃないよ!」と叫んでしまいました。まあ、多少は嫉妬もまざってたりして。私も当時は花も盛りの(はずの)20代(末期)でしたから。

さすがにかなもすぐ帰宅しました。なんとなくすごすごと、かな&子猫の場所に戻り、小さくなって座っていました(ように見えました)。と思ったら、すぐ餌皿のところに行って、「にゃぁ~~(ごはんちょーだい)」 なんだ、お腹がすいたから帰って来たのか。。。

それからかなは、数日熱心に子育てしては子猫をちゃちゃか私に預けて遊びに出かけるということを繰り返しながら、2ヶ月ほどの子育てを終えました。こんな出来の悪い母親の子供でも、かなちゃんの子供ならきっとかわいいから生まれたらくださいね♪などと生まれる前から言ってくれていたご近所の方もいらっしゃり、無事里親様にもらわれて、もらわれなかった子猫は私の実家にかたついたのでした。

猫かわいがりするはずの猫でも、遊びたい本能が母性本能に勝ることもあるんだなあと実感した出来事でした。普通授乳中の♀猫は♂猫なんか、目もくれないはずなんだけどな。やっぱりかなが特別かも。人間でも若い母親について、子供が子供を生んだようなもんだから、などと言うことがありますが、かなちゃんも子供のままだったのかもしれません。そして14歳(人間でいえば70歳くらいかな?)の今も、かなちゃんの頭は子供のままです。

さて、子猫のおばあちゃんにあたるのこちゃんが、子猫の乳母(ちゃちゃ)と保母(私)が孫の世話に追われている間何をやっていたかですが、全く思い出せません。たぶん、なんにもしてなかったんでしょう。この後3匹の♀猫たちがあいついで避妊手術を受けたのは言うまでもありません。そして、生後間もない子猫を預けられて一緒にベッドで寝ていた私は、今でも寝ている間全く動かないそうです。寝返りを打って子猫をつぶしてはいけないというプレッシャーから、この癖がついたと思います。避妊手術のあとも、かなちゃんはよく♂猫らしい大きな猫においかけられていました(今もです)。もててたわけじゃなくて、単に黒くて小さいので、ねずみと間違えられてるのかな。