いつでも猫といっしょ

チンチラゴールドのララと、多頭飼育崩壊からやってきたドン(黒ペルシャMix)&マリ(ソマリMix)の、たぶん楽しい毎日。

ポニーテール

2005-01-28 | 茶々(老猫)
月日が過ぎるのは速いもので、茶々が死んで一月が過ぎました。

最近ようやく、思い出を詳しく語れるようになった感じです。詳しく、というのはおかしな表現ですが、しばらくの間、「茶々はかわいい猫だったよね~」といって、その続きはそれぞれの心の中で思い浮かべていました。なんとなく、過去形で話し続けていると悲しくなるんじゃないかという気がして。

ところで、茶々の即席お仏壇に飾ったお花ですが、傷んだものから捨てていっているのですが、菊など数本はまだ元気です。もう一月近いというのに。切花活力剤ってすごいですね。もちろん、よい水さえあれば元気でいられるお花自体もすごいですが。月命日で、お花を買い足しました。菜の花やカーネーションなど。めちゃくちゃな組み合わせですが、素朴な田舎娘風だった茶々には似合ってる感じです。

さて、その横にはポニーテールの鉢植えが置いてあります。ポニーテールが正式名称かどうかはわかりませんが、枝先から上に向かって細長い葉がたくさん生えていき、長くなると垂れ下がってカールして、ちょうど女の子のポニーテールの髪型のようになる観葉植物です。以前勤めていた会社が引っ越すことになり、おき場所がなくなるからともらってきた鉢植えで、うちに来てかれこれ4、5年ほどになるでしょうか。

このポニーテールは、ほっておいてもけっこう元気な植物ですが、うちに来てしばらくすると、カールした葉がどんどん短くなり、髪型で言えば、「ゴブガリ」といった風情になってしまいました。まあ、ゴブガリは言いすぎですが、枝先から5センチほどになってしまい、長さがないと垂れ下がらず上を向きっぱなしという状態です。

ポニーテールになにが起こったかというと、、、茶々が葉先からかじって食べていたのでした。。。猫は体の毛をなめてきれいにするので、胃にたまる毛玉を吐き出すために、先のとがった葉を食べます。「猫の毛玉出し用」という植物(芝生の長いようなものです)を買ってきて置いたりもしたのですが、そちらには見向きもせず、ポニーテールの葉をかじり続けていたのでした。のこちゃん&かなちゃんは外に出てなんかそれっぽい植物を食べていたのかもしれませんが、外に出ない茶々は室内にある植物のうちポニーテールが一番のお気に入りで、というか偏食傾向の強い猫だったので、植物はそれしか食べませんでした。

とはいえ、うちの猫たちは茶々に限らずよくゲロリンしてますが、毛玉入りのゲロなんてほとんどなくて、たいてい、食べた物そのまま、みたいな感じで、「吐くなら食うな」とののしりながら片付けてまわっています。

さて、このポニーテールですが、茶々の月命日を迎えて改めて見てみると、葉が長くなっています。数本はカールも復活して、「ごぶがり」から、本来のポニーテールに戻る日も近そうです。植物の生命力は強いですねー。茶々がいる間は、その生命力を少し分けてあげながら(というか、実際は無理やりぶんどられていたわけですが)、たんたんと生き延びていたんですね。

ポニーテール復活の兆しを見て、突然一句思い出しました。もうx十年前になりますが、母方の祖母の辞世の句です。入院していた病院のベッドの布団の下に残されていました。
「汝(な)と吾(われ)と、生家同じき木犀の、吾亡き後も長く咲きいよ」
祖母が嫁いで来たときに持ってきて、庭に植えて大切にしていた金木犀の木が、自分が死んでからも長く咲き続けるように、と歌ったものです。

茶々がそんな風流な思いをポニーテールに対して持っていたとは思えませんが。



老人と猫

2005-01-20 | ほかの猫たち・猫のこと
知人で、猫を飼っているご夫婦がいます。知り合った頃飼い猫のロシアンブルーを見せていただき、まぁ、これがうちの猫たちと同種でまとめて「ネコ」といっていいもんかと思うくらい、きれいな猫ちゃんでした。スリムでしなやかな体つき、つやのある美しい黒い毛並み、グレーがかったブルーの、吸い込まれそうな目、、、。私たちも次に飼う猫はロシアンブルーにしよう!なんて思ったものでした。

それから11年が過ぎ、、ご夫婦はお二人とも75歳を超え、ご主人は数年前から足が悪いし、活動的な奥様も風邪をこじらせてから一気に体調が悪化し、軽度ではありますが要介護認定を受けたとのこと。そして、その美しいロシアンブルーも、年をとり癌の末期症状をなってしまったそうです。うちの老猫たちよりは若いといっても、純血種の洋猫としてはかなり長生きしているほうと思われます。大事にかわいがってもらったのでしょう。

体調を崩してご自分で猫を病院に連れていくことができなくなったご夫婦は、獣医さんにお願いして、毎日猫を連れに来てもらい点滴を打ってもらっているそうなのですが、一時的に元気を取り戻すことはあっても、すぐまた悪化するということで、延命治療以上のことはもうできないようです。

私は最近老猫茶茶を亡くしましたが、かなりの高齢だったこと、体型的に(肥満)かなり臓器に負担がかかっていただろうと思われること、そして何より家から出ることに極度のストレスを感じる猫であったため、獣医さんの勧めもあって、延命的な治療はしない、傷口の化膿止めのような、猫の不快感を和らげるための治療にとどめる方針を貫きました。猫に限らずペットの延命治療は(人間もそうなのかもしれませんが)、ペットに必要以上の苦しみ・不快感を与える可能性もあるし、飼い主にとっても安楽死の決断を迫られる可能性があり、難しいところです。人間は死の恐怖がありますから、それでもできるだけのことはしたいと本人が考えることもあるでしょうが、猫が、死ぬのはこわい、とか、死んでも死にきれない、とか考えることはないでしょうし。

ロシアンブルーの飼い主さんも、もちろんそのことは理解しています。けれど、お二人にとってみれば、ただ1匹の飼い猫であり、また、自分たちの年齢と健康状態から、次の猫はもう飼えない。ほんとうに、つらい毎日だろうと思われます。

やはり高齢者である私の父(猫バカ丸出し)は、2年ほど前肝臓癌の手術を受けました。8時間ほどの大手術になると言われたその手術の当日の朝、起きてねぼけて言った一言は、「ちこ(猫)に餌やったか?」でした。そして手術に送り出す家族(私たち)の励ましの言葉は、「ちこちゃんが待ってるから頑張ってね。」おかげさまで父の手術は成功し、あいかわらず食事のたびに、一番おいしい物をちこちゃんにあげて喜んでいます。

比較的時間に余裕があり、生活に大きな変化がなく、家にいることも多い高齢者と猫は、いい組み合わせだと思います。猫にとってはべったり甘やかしてくれる飼い主、飼い主にとってはいつまでも家にいて大して手もかからず(散歩が必要ないので)生活にハリを与えてくれる。でも、悩みはロシアンブルーの飼い主さんのように、もし飼い猫が死んだら次の猫は飼えない、かといって、自分たちが入院するような大病になったり寝たきりになったら、飼い猫はどうすればいいのか。

子供世帯と一緒に暮らしている猫好き老人はいいかもしれませんが、夫婦二人住まいの高齢者、または単身の高齢者が、後の心配なく猫(でもほかの動物でも)と暮らせるようなお助けシステムはないもんでしょうかねー。どなたかご存知でしたらおしえてくださいませ。

番外猫~愛想の無いねねちゃん(3、とりあえず終章)

2005-01-18 | 歴代&実家の猫たち
さて、ねねちゃんが実家に落ち着いて(そう思って)から数ヵ月後、毎年恒例の家族旅行の時期を迎えました。夫と私と、両方の両親、計6名で2泊3日の旅行です。今年はどこに行こうか~と、3家族の数少ない共通の話題として、かなり前からいつ、どこに、と計画を立てているものです。

そんな、一応一大イベントにもかかわらず、集まってからずっと、なにやら落ち着かぬ雰囲気の私の両親。やけに早く帰りたそうなそぶりを見せるし。楽しくないのかしら、旦那の両親にも悪いじゃない、、と気をもみながら問い詰めると、、、。なんと、ちこちゃんとひげちゃんが危篤状態で入院中で、何かあったら獣医さんから私の携帯電話に連絡することになっているとのこと!!!ちこちゃんは一時夫の両親の家に里子に出ていたこともあり、一家6人ののんびり旅行は、一気に猫バカファミリーの親族会議となったのでした。

そして、私の両親の面目なさそうな報告によると、、、

預けられて数ヶ月のねねちゃんが、10日ほど前、家を脱出しました。その当時も、ねねちゃんは名前を呼ばれて親元にかけよるような可愛い習慣をもちあわせていなかったため、両親はなすすべもなく、ばれたら娘(=私)に怒られると密かに言い訳を考えつつ探し回っていたそうです。そして3日目、脱出して何をしていたのかは不明ですが、お腹がすいたらしく、玄関近くを伺うねねちゃんの姿を発見しました。さあ、それからがたいへん。追いかけると逃げてしまうので、わざとらしく玄関のドアを少し開け、少し手前に餌をおいて、ねねちゃんが餌に近づいたら、別の出口から出た母が後ろからねねちゃんを家に追い込む、という作戦を実行したそうです。作戦は見事成功してねねちゃんは家に戻りましたが、勢い余った母は植木につまづいて転んだそうで、ここ怪我したの、と袖口をめくって傷跡(←名誉の負傷、らしい)を見せてくれました。70歳近い母には過酷な任務だったようです。

やれやれ、めでたしめでたし、と思ったのも束の間のこと。数日後、ひげちゃんとちこちゃんが、呼吸困難に陥ったのです(たぶん、激しく鼻がつまった)。鼻水が出て、目やにが出て、ぐったりしつつも、苦しそうにのどを上げて呼吸しようとする2匹、、。急いで獣医さんに連れて行くと、野良猫によくある猫の感染症で(病名は忘れましたが、弱い猫は死んでしまう病気です)、命の保障はできないけれどできる限りのことをしましょう、ということで即入院となったそうです。母によれば「ひげちゃんは自分と会話できる」そうですし、父いわく「娘(=姉と私)は可愛いと思っていたが、孫はもっと可愛かった。でも、ちこはもっと可愛い」そうなので(娘と孫を前に豪語した)、もうたいへんなことになってしまい、毎朝9時の獣医さんの開院時間にあわせて面会に出かけていたそうです。。。

家から出ない箱入りおじさん猫が感染症に掛かった経路は、どう考えても「ねねちゃんの脱出」しかない。いかにひげちゃん、ちこちゃんが苦しそうだったか力説する私の両親と、飼っていた頃いかにちこちゃんがかわいかったか、どんなにこまめにめんどうをみてあげたか思い出を語る夫の両親を前に、私の肩身はどんどん狭くなっていったのでした。どことなく夫の目も非難がましく私を見るし。あー、でも私だって、ひげちゃん、ちこちゃんが生まれた時には助産婦役を果たしてかわいがってあげたのよ~。かな(←ひげちゃんの母親)は育児放棄してたし。

とりあえず翌朝、獣医さんの開院時間を待って電話できいたところ、少し回復したもよう、とのお返事で、やっと6人は一応の落ち着きを取り戻し、旅行は続けられたのでした。

後日、ひげちゃんとちこちゃんは無事退院にいたりました。まだ若くて体力があったのが幸いしたようです。よかった!よかった!(でも猫医療費、1匹10万円を越えたそうです。私のところに請求が来なくてよかった。)

一安心すると気になることが、、。

私 「ところで、感染源になったってことはねねちゃんも感染してたわけでしょ?ねねちゃんは大丈夫だったの?」 
母 「んー、そういえば家出から帰ってきて数日、くしゃみしてたわね」 
二人「・・・」

うーん、野良猫ってすごいな。そういう遺伝子しか生き残れないのねー。
と考えると、生後数日で親にはぐれながら、目も鼻も効かぬまま神社でぎゃーぎゃー鳴きわめき続けて安住の家を見つけたねねちゃんの生命力にあらためて脱帽、な気分が湧いてきます。

その生命力で、飼い猫と同じ良い待遇を与えられれば、ぷんぷくりんのおでぶ猫になっちゃうのも当然かもね。



それでもかなは外に行く

2005-01-16 | カナ(老猫)
今日は寒かった。横浜も朝から冷たい雨が一日中降っている。途中で雪に変わるかと思ったけれど。
寒いので外に出たくなかったけれど、どうしても買わなければならないものがあったので、買い物に行き、ついでにホットカーペットのカバーを買ってきました。今まで使っていたのは、薄手で猫がかわいそうだと思っていたので。帰宅して早速、ふかふかのカーペットに代えました。そしてそこに寝転がって、最初に眠ってしまったのは人間たちでしたが。。。

こんな寒い日は外出したくない。のこちゃんも、いつもは外に出る気を示すのに、今日は全く出る気なし。なのに、かなは、それも夜になって、どうしても外に行きたいと騒ぐ。

かなちゃんの鳴き声はよく言えばとってもクリアーな通りやすい声で、悪く言うとちょっと耳障り。その声でまずリビングの扉の前で、にゃ~にゃ~にゃ~と鳴き続ける。ちょっとでも私が立ち上がるそぶりを見せようものなら扉から走り出る構えで「お外に出たい」をアピール。扉を開けると思いっきり階段を駆け下りて再度アピール。そして私が階段を降り始めると、玄関のドアにぴったりくっついてにゃ~にゃ~とアピール(私は1階のお風呂に準備に行こうと思っただけよ)。「かなちゃん、今日は寒いし雨降ってるから、外に出ると絶対後悔するよ」と言っても言うだけ無駄。

かなちゃんは玄関から外に出ますが、外からは二階のベランダにジャンプして帰ってこれます。頭も軽いが身体も軽いのがかなちゃんの唯一の取り柄というところ。それでも、雨が降って金属の手すりが濡れるとすべりやすく、雨の日には今まで2,3回、ジャンプ着地失敗してひやっとしています。それに外に出て戻らないうちに私たちが出かけてしまい、その後雨が降ってきて、三階のベランダにジャンプして(二階で入れてもらえなかったので)、屋根のない三階のベランダで濡れねずみになって大鳴き(大泣き)してたこともあったし。雨の日に外に出て楽しかったことなんてないはずなんだけどなー。それでもかなは断固として「外に出たい」と言い、私は無視しましたが、根負けして旦那が出してしまいました。そして案の定、ジャンプ失敗で、一階の玄関前で大騒ぎして旦那に救出(といっても玄関開けにいっただけですが)されました。

だいたい何しに外に行くのかと思います。今日はさすがに一回でこりたようですが、これが雨以外の日となると、私たちの帰宅後数回外出を繰り返します。私たち(住人と住猫)は通常2階のリビングルームにいるのですが、かなちゃんが外に行きたいというので、しぶしぶ階段を降りて(リビング以外はとても寒い)一階の玄関を開けて出してあげる。そして私が二階に戻ってやれやれとイスに座ると、二階のベランダでにゃ~ご(入れて)とかなの声。部屋に入って5分ほどすると、また外に行きたいという。しぶしぶ階段を降りて玄関を開けて出してやり、二階に戻るとベランダからかなの声。。。いや、さすがにこれは極端で、一階に行ったついでにお風呂洗ったり洗濯してきたりすることもあるのですが、まー、かなの平均外出時間は3、4分ってとこです。そしてそれを繰り返す。運動してるのか、遊んでるのか、外に他の猫がいるとさらに一目散に帰ってくるのでお友達に会ってるわけでもなさそうだし、ほんとにナゾです。かなのやることに理由なんて無いというのが私たちの結論です。いや、もしかしたら、家で猫化して動かない私たちに運動させてくれる孝行娘、、、なはずないよな~。

のこちゃんも天気のいい日はお外に出たがります。そして、かなちゃんほど頭も身体も軽くないのこちゃんは、外に出るとただじっと玄関前にすわっています。たまに階段を降りて下の駐車場で車の下に入ったりしますが。そして15分ほどして玄関を開けにいってあげると、にゃにゃにゃっと鳴きながらゆっくり庭の置き石(といっても5つほど)を歩いておうちに入ります。ま、1日に1回か2回は外の空気を吸いたいということで、こちらは多少理解できます。寒ければ出ないしね。

これは最近の話。昔、若い頃はかなちゃんものこちゃんも、天気のいい日は出たっきり1~2時間平気で遊んでいました。(たぶん)お気に入りの場所に遠征してお昼寝したり、通りすがりにセミやヤモリをつかまえたり、近所の猫とすれ違ってにらみあいしたりしてたんでしょうが。

そういえば、大昔(かなちゃんが4歳か5歳の頃)、一階にあるワンルームマンションに住んでいたのですが、やはり雨の日にもかなは外に出たがりました。まずベランダの窓の前でにゃ~にゃ~と鳴き、開けてもらって一歩出ると雨が降っていて濡れたので、ふぎゃっと顔をしかめて部屋に戻って私を見ながら文句を言う(ように聞こえた)。少ししたら突然軽快に走り出し、今度は玄関の前に行ってにゃ~にゃ~。玄関を開けてもらって外に一歩出るとそこはやはり雨が降っていて濡れてしまい、顔をしかめて部屋に戻ってにゃ~にゃ~(文句)。しばらくするとベランダの窓の前に行き、、、とベランダと玄関を忙しく往復しておりました(もちろん私もつきあうはめに)。かなちゃん、ベランダの外も玄関の外も、お天気は同じなんだよ~、と言っても無駄なのでありました。その頃に比べれば、多少かなちゃんもお利口になったかもしれません。

番外猫~愛想の無いねねちゃん(2)~

2005-01-13 | 歴代&実家の猫たち
このようにして(詳細は前の日記)、とりあえず連れてきてしまった子猫ですが、のみはたくさんついているし、目と鼻の状態からどうも感染症にかかっていそうで、箱入り育ちの老飼い猫3匹と接触させるのは危険とみて、まずは小部屋に即席の寝場所をつくって隔離しておきました。できるだけお顔はきれいにしましたが、のみはとりきれず。スポイトでミルクを飲ませて、隔離部屋から出ると必ず手を洗い、異変を察知して興奮している先住猫(とくに神経質なかなちゃん)をなだめ、となんだか大忙し。でも、久々の子猫はやっぱりかわいいな~。

数日後、旦那が出張から帰宅。「もぉ~、ちょっと目を離すと猫が増えてんだからー。他の猫がおとなしくくみとめるわけないじゃん」とぶーたれるのを、拾った経緯をしつこく説明して、「じゃあ、神社にあなたが捨ててきてよっ、かわいそうにねー、1日か2日で、飢え死にか、カラスに食べられるか、、」とほぼ脅迫的に家に置くのを納得してもらいました。

しかし数日後から、1週間ほど旅行で二人とも留守になるため、旅行の前日に日ごろお世話になっている獣医さんのところに預けに行きました。ついでに病気の治療もお願いして。獣医さんの駐車場から出るときに車をポールにぶつけ、車の修理代支払いのおまけつきでした(涙)。

そして旅行から戻ってさっそく連れに行くと、、なんと、とってもこぎれいな、ふかふかの子猫ちゃんになっていました!先生が毎日手をかけてくださったのが一目瞭然。すっかり元気そうになっていたので、これなら飼い猫と接触させても大丈夫だろう、こんなチビなら、ばーさん猫たちも意地悪せずに仲良くしてくれるかも、と一抹の希望を大きくふくらませてリビングルームに連れ出しました。

目も開いて、私にべったりくっついてきて、ま~かわいい~。と脚に載せて眺めていると、いつものようにうるさかな(=うるさいかなちゃん)がぴょこぴょこと私の方に寄ってきました。そして私のひざの上ねねちゃんを発見すると、きっと目を吊り上げ、くるっと方向を代えて走り出し、通りすがりにのこちゃんにポカッと一発お見舞いしたのです。もともと新入り猫にややむかつき気味だったのこちゃんも黙ってはいません。怒ってかなを追いかけ出し、様子を見に来た茶茶にポカリと一発、茶茶も怒って(か、恐怖のためか)耳を逆立ててハァーッと走り出し、、、のどかなリビングルームは一気に荒くれ者の巣窟と化したのでした。。。とほほ。おバカなかなならチビと精神年齢同じくらいで、意外と仲良くなれるかも、なんてはずなかったんだよなー。

他の猫たちの空気にはまったく頓着せず、チビ猫は私にまとわりついたり、ねーちゃん、遊んでにゃんっとばかりにのこちゃんの尻尾にじゃれついたりするので、周りの空気はますます険悪に。。。まあ、一応猫たちもえらいと思うのは、腹がたっても赤ちゃん猫には逆襲しません。そのかわり、お互いに八つ当たりしあうので、家の中は猫のプロレスリンク状態になってしまいました。ナワバリを主張するかのように、かなちゃんはあっちこっちおしっこしてまわるし。一向に事態が好転せずに一週間ほどたち、私もチビ猫を家で飼うのはあきらめざるをえませんでした。旦那は言いくるめられても、猫様たちにはかないません。

困ったときの実家頼み、というわけで、カゴに入れられ高速バスに揺られて、チビ猫と拾い主は一路実家に向かったのでした。両親はOKしてくれたけど、実家の先住猫2匹は仲良くしてくれるかしら、、、と一抹の不安を抱きつつ。しかし、かなの子ひげちゃん(♂)も、茶茶の子ちこちゃん(♂)も、けっこう暖かくチビ猫を迎え入れてくれました。やはり若い女の子(チビ猫ねねちゃん)には、ばーさん(猫)よりおじさん(猫)のほうが甘いようで。とりあえず一安心。身体の大きい、一応ボス猫ひげちゃんにべちゃっとくっつくちゃっかりぶりを発揮したねねちゃんを、安心して実家に置いて私は家に戻ったのでした。

しかし、、やはり実家でも一騒動起こってしまったようで、、、。
(続く)

番外猫~愛想の無いねねちゃん~

2005-01-12 | 歴代&実家の猫たち
年末年始は、毎年恒例で、実家に行ってきました。
大雪の高速道路で延々9時間かかりました。とほほ。。

さて、実家には老親2人と、うちの老猫の子供たち、同じくプチ老猫のちこちゃん(♂、14歳)、ひげちゃん(♂、14歳)、そして唯一の若猫、ねねちゃん(♀)が住んでいます。ねねちゃんはたしか5歳くらいだったかな~。

1年ぶりに見たねねちゃんは、ぷんぷくりんに太ってました。薄いベージュの毛並みでしっぽがないので、据わる姿はまるで雪だるま(ちょっと泥混じりの雪で作ったことを想定)。私が実家に滞在した二日間で、ほんの2、3回、部屋の隅から姿を見せただけ。そのうち1回、無理やり抱っこしたら、引っかいて私の腕に傷跡を残し、逃げてしまいました。両親が呼んでも、うんともすんとも言わないそうです。気が向くと自分からは近づいて来るそうですが。餌をねだることもないのにぷんぷくりんになったのは、ちこちゃんやひげちゃんがねだってもらった餌を、さっと来て早食いして、あとはこたつの中か、両親お手製の猫用サンルームで寝てばかりいるからのようです。

というわけで、全く愛想が無い。だから野良猫出身はー、と両親からの評判もあまりよくありません。私も、もうちょっとなんとかできないもんかと思うのですが、拾い主としては、まあ、よくもこんなに大きくなったね~、好き勝手できるようになってよかったね~、と感慨深いものもあります。

ねねちゃんとの出会いは、たしか5年ほど前のことでした。ある土曜日の朝、お出かけしてテクテク歩いていた私の耳に、ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー、とすごい鳴き声、いや、最初は工事か何かの機械音かと思うような叫び声が聞こえてきました。音は家から3分ほどの神社の敷地から。。うー、子猫だ、やばい、見てはいけない、うちではもうこれ以上飼えないし、、内心の激しい葛藤の末、あっさり声のほうを見てしまうと、神社の入り口、鳥居の下に、声の主はいました。生後1週間もたっていない、小さな、汚れた、ほんとにゴミみたいな子猫でした。

でもでも、かなり気難しい3匹の家猫が新入りを許すわけないし、旦那も3匹以上はダメって言ってるし、、。心を鬼にしてその場を通過したのでした。

そして夕方。用事を終えてテクテク帰り道、もう絶対いないよな、あれだけ騒いでれば誰か拾ってくれただろうと無理やり思いこもうとしながら神社に近づくと、また、ぎゃーぎゃーぎゃー!が始まったのです。どうやら人の気配に反応して鳴き始めるようで。昼間ずっとこんな調子で鳴いてたのかと思うとあまりにもかわいそうで、とりあえずミルクでもやろうと家に帰って小皿にミルクを入れて神社に戻りました。また大鳴き始めた子猫の前にミルク皿を置いてやっても、全然飲む気配がありません。まだ目が開くか開かないかの頃なのに、その目は目やにでふさがれ、鼻も鼻水のかたまりでふさがっていて、ミルクに気づくこともできないようでした。あー、この猫、ほっといたら明日には死んでるだろうなー、んー、とその時、無情にも大粒の雨が、、。えーい!

ということで、とりあえず、片手に子猫、片手にミルク皿を持って帰宅することになったのでした。

(続く)





消えるお供え物

2005-01-10 | 茶々(老猫)
年末に天寿を全うした茶茶ですが、ドンクサイことを自覚していたのか、こわがりで、とても行動範囲の狭い猫でした。

うちは小さな3階建てなのですが、2階のリビングと3階の寝室が茶茶のファーストテリトリー(お気に入りのなわばり)、1階はみんながいればいくけどちょっと落ち着かないセカンドテリトリー(一応、なわばりの範囲内)、玄関を出てすぐの小さな庭(猫の額ほど)は興味あるからちょっと出るけどドキドキしちゃう場所、庭から階段を下りた駐車場は勢いあまって3~4回行ったことあるけどこわいお外の世界、それより遠くは・・・アリエナイ!、という具合でした。面白がって抱っこして駐車場まで行こうもんなら、アォン、アォン!とこちらが動物虐待しているかのような大騒ぎぶりで。

そういうわけで、茶茶が一人でも安心していられたリビングルームに、即席のお仏壇(?)を作ってあります。といっても、イスの上に写真と骨壷を置き、お線香にお水と茶茶のえさ皿を供え、その前にお花を飾っただけですが。

そのえさ皿にあげたえさが、たびたびなくなっているのです。。。水も減ってるし。

食いしん坊の茶茶がえさだけ食べに来てるのかな(←ないない)、と思っていたわけではないのですが、昨日現場を目撃しました。かなちゃん、のこちゃん、ごはんだよ~、とえさをあげ、茶茶のお供え皿にもえさを入れてあげたところ、ついてきたかなちゃんが、イスの上に伸び上がって茶茶のお供え皿からえさを食べていたのでした。やっぱし!

茶茶ぁ~、死んじゃってからも、かなちゃんにえさ、とられてるんだねー。

食いしん坊なのに、他の2匹が食べている間は、たとえ自分のえさ皿がカラになろうとじっと後ろに座って待ち、チビかなに通りすがりに猫パンチをくらわされても、チビのかなちゃんには一切仕返ししない、おっとりした猫でございました。

茶茶 初七日

2005-01-04 | 茶々(老猫)
茶茶が亡くなって7日が過ぎました。
他の猫を含めて、家族皆、なんとなく調子がでません。
茶茶は(たぶん)幸せに暮らして、(たぶん)ほとんど苦しまずに死んだので、かわいそうに、、と辛くなることはないのですが、茶茶のいない生活に慣れるには時間がかかりそうです。

帰宅して出迎えてくれる猫たちに、「のこちゃん、ただいまぁ~」「かなちゃん、ただいまぁ~」と頭をなでた後、ふといつも茶茶が顔をのぞかせていた階段に目をやってしまう。
ご飯だよぉ~と餌をあげるときに、はい、かなちゃん、はい、のこちゃん、とあげて、ふと茶茶のお皿がもうそこにないことを確認してしまう。
夜ベッドに横になると、つい階段を上る茶茶の足音(爪が引っ込まないのでスパイク状の音が・・)を待って耳をすませてしまう。
そんなこんなで、いちいち間ができてしまい、その都度ちょっとだけ思い出にふけり、もういないんだと確認しなければなりません。確認するときに、少しの間じわっときます。

お正月私の実家に行っていたのですが、実家にいる茶茶の子供(ちこちゃん)を連れて帰ろうか、などと言っていたくらいなので、夫も茶茶の不在がかなりこたえているようです。

そして、のこちゃんは一気にふけこみました。のこちゃんと茶茶は仲が良かったわけではなく、かえってけんかばかりしていたし、人間二人が何かと茶茶をひいきしがちなのをじゃましていたくらいだったのですが、、、。やはり往年のけんか友達がいなくなってハリアイがなくなってしまったのでしょうか。しょぼくれた顔でおとなしーく座っています。

でも、私の心の中では、茶茶は姿は見えないけど家にいるんだろうと思っています。こういうこと考えていると成仏できないかとも思うのですが、家が大好きで外はこわくて、家族以外はみんな気に入らない、という猫だったので、とてもヨソには行けないんじゃないかと、いたいだけ家にいればいいよと思いつつ、初七日を迎えたのでした。