いつでも猫といっしょ

チンチラゴールドのララと、多頭飼育崩壊からやってきたドン(黒ペルシャMix)&マリ(ソマリMix)の、たぶん楽しい毎日。

ヒゲちゃん、お星様に

2005-06-24 | 歴代&実家の猫たち
実家の飼い猫、ヒゲちゃんことヒゲタがお星様になりました。享年13歳。ここ一月ほど、お腹に水がたまると病院に連れてゆき、渡された栄養食を注射器で一生懸命与えていた父母の懸命の介護のかいなく。。。

今日も、なんとか少し食べさせ、外の空気にあたりたいでしょうと少しだけ外に連れ出し、父母が外出から戻ってまた少しだけ牛乳をあげたあと、たくさん吐いて、ぐったりして、父母に看取られて亡くなったそうです。明日から父が旅行に出かけることになっていて、いない間に何かあったらどうしようと二人で話していたそうですが。 猫は飼い主を選んで生まれてくるといいますが、死に時も選んで逝くようです。

ヒゲちゃんはカナの子供、のこちゃんの孫です。ヒゲちゃんが生まれたときは、カナが5匹ほど、茶茶が2匹同じ時期に子猫を生み、狭いワンルームマンションは猫じゃらけのしっちゃかめっちゃか状態になっておりました。私も仕事の忙しい時期でたいしてかまってやれず、遊び盛りのママ猫カナは育児放棄して外出を繰り返し、あまり器量もよくなくカナにも似ていなかった(たぶん父親似)ヒゲちゃんは、私が寝る前に数を確認するときだけ登場するような子猫でした。

子猫たちの里親さんを探すときも、この子は器量が悪いわねえーなどと言われて貰い手が見つからず、もらわれ残って実家に行ったのですが、結果として、母にとってもヒゲちゃんにとっても、とても幸せな出会いとなりました。器量が悪いどころか、お鼻の黒柄がおひげみたいで可愛い男の子だからとヒゲタと名づけられました。

実家に行った頃はアレルギーっぽく、くしゃみをして鼻水を撒き散らすという困った子猫だったのですが、ある夜「タカノメ」(←健康趣味の母が当時凝っていた煎じ薬)をなめたら治ったそうで、それからは元気にすくすく成長し、体も大きくお利口な立派な♂猫に育ちました。

母にはべったりで、背中から抱きついて母にキスするような甘えん坊。母に話しかけられると、ほんとにおしゃべりしているように答えていました。猫は飼い主次第だなあと感心させられたものです。母とは今ひとつ気が合わない私ですが、唯一できた最良のプレゼントと思っていました。

茶茶を亡くした私が今でも腕の間に茶茶の気配、ぬくもりを感じるように、母もこれからヒゲちゃんの気配を感じながら暮らしていくのでしょうか。

猫の生涯は長くもないし、人の役に立つわけでも、なにか生産的なことをするわけでもない。家の中で、飼い主の帰りを待ってご飯をもらい、ちょこっと甘えてまとわりついて、昼寝する飼い主にくっついて寝たりしているだけですが、いるだけで人を幸せな気持ちにしてくれる不思議な生き物です。

育児放棄のママ(=カナ)に代わっておっぱい飲ませてくれた茶茶のこと、ヒゲちゃんは覚えていたでしょうか。お互い全然覚えてなかっただろうなあ。でもお星様どうしになったら思い出すかも。けどどちらも人見知りな猫だったので、覚えてても知らん振りしてそうです。ヒゲちゃん、母を見守ってね。合掌。


カナの病

2005-06-23 | カナ(老猫)
先週の水曜日、夜帰宅してもカナちゃんのお出迎えがありませんでした。オバカながらも出迎えはかかさず、名前を呼ばれれば必ずニャーという返事とともに足元に寄ってくる律儀なカナが。いつもならストーカーのごとく帰宅した旦那について回るのに、ソファーの上に猫座りしてじっと動かず鳴きもせず。

いつもはうるさいけれど、静かなのも気になる。というわけで、様子を見ると、なんと熱がありました。食欲もなく、チビなカナがしょんぼり座っていると、とてもしょぼい雰囲気です。

最近、うちの猫かのように出入りしているデカ猫ゲンちゃんが病原菌を持ち込んだ可能性も考えられます。かなりあちこち歩き回っているらしく、身体にナメクジくっつけてきたこともあるゲンちゃん。体重6kg、3歳の体力のあるゲンちゃんは平気でも、体重2.5kg、15歳のカナに抵抗力がないってことも考えられるし、と一気に不安が増しました。

さっそく翌日病院に連れて行き、熱を測ると39.8度。茶茶が最期にお世話になった獣医さんの難しげな顔に不安が募りました。この子も高齢ですからね、外猫に接触して感染する可能性もあるし、年をとると体調が悪くなることもあるし、原因はわかりませんが抗生物質を飲ませて様子をみてみましょう、とのこと。

注射でちょっと元気になったカナでしたが、翌日帰宅すると、またしょぼくれて、ヨダレをたらしてうずくまっているではありませんか!!水を飲ませても苦しそうに吐こうとするし、エサもかつおぶしをなめるだけ。ただでさえチビなカナが、エサを食べないので、もうがりがりです。

ああ、この頻繁に水ゲロ吐きそうになる状態は、、、! 旦那が胃潰瘍だったときの状態にそっくり!カナちゃん、胃潰瘍になるほどゲンちゃんの出入りがイヤだったのかしら、、、でも、なついて甘ったれてくるゲンちゃんを家から閉め出すのも可哀想だし、、ああ、でもカナが手遅れになったら・・・と、飼い主苦悩のうちに2日ほど過ぎました。せっせと飲ませた抗生物質が効いたのか、熱は下がったのですが。

そして、ヨダレでヨレヨレになった口元を丁寧にぬぐっているときに、ふと気づきました。上の犬歯が、かみ合わせの口元、人間だったら下唇の部分(猫も唇あるのか?)につきささって炎症を起こしていることに。

げ、これか。前から歯周病らしく、上の歯が伸びている(歯茎が下がって歯が長く見える)のには気づいていました(1本は抜けてるし)。歯があたってかゆいらしく、よく口元を飼い主にこすりつけ、いっしょにヨダレもこすりつけていました。熱が出て体が弱ったら、炎症を起こしたのでしょう。

抗生物質が効いたようで炎症はおさまり、土曜日にはヨダレもおさまって、エサ食べるようになりました。鳴き声も出せるようになりました。すっかりしょぼくなっていた顔つきも、また可愛らしく戻りましたが、下唇(?)の犬歯があたる部分はあいかわらずお肉がえぐれています。

あたりまえのことですが、猫も年とると人間と同じで、あっちこっちガタが来るなあ。でも、猫の歯周病はどうしたらいいんでしょうねえ?カナがおとなしく口開いて治療受けるとは思えないし、全身麻酔は年齢柄心配だし。

デカ猫ゲンとチビ猫カナ

2005-06-05 | 老猫とゲン
2月頃、なにを勘違いしたのか、うちの老猫カナ(14歳、避妊手術後10年)を追っかけ回してうちに出入り始めたデカ♂猫のゲン。

最近は玄関前で鳴いているのをほっておくと、2階ベランダにジャンプして家に入ってくるようになりました。デカイ声でアピールし、飼い主の足元にまとわりついてなでてもらい、えさを食べ終わると寝室に行って寝る。ちょくちょくお泊りも、といった感じです。

一時執着していたカナに対しても、最近は無関心のようで、カナより団子(=エサ)、というか、興味の対象はエサと人間のみって感じです。

一方、カナちゃんとのこちゃんは、ゲンが来るとちょっと緊張しています。ゲンが飼い主にかわいがってもらっているときは、少し離れた所からじっと監視体制。ゲンが近づきすぎると、のこちゃんはハァッと怒ります(一声だけですが)。

カナはといえば、ゲンちゃんの姿を見ると、グルルルッと鼻にかかった奇妙な鳴き方をします。この鳴き方はなんだろう?と前から思っていました。以前ゲンがカナを追っかけていたころは、カナも憎からず思っていて、ちびっと甘えが入っているのかとも想像していたのですが、もしかするとヨソ者に対する「威嚇」かもしれないと思いつきました。チビ猫カナのグルルッでは、あまりにも非力すぎて、威嚇には思えませんでしたが。

今日も、カナはグルルッと鳴いた後、ゲンのお尻のあたりをポカリと殴っていましたが、ゲンちゃんは振り向きもせずエサ食べてました。

ホント、よく食べます。小さな袋に小分けしてあるお高いエサなどあっという間に終わってしまうので、ゲン用に「お徳用」の大袋入りのドライフードを用意しています。でも、そこは野良猫ではなく一応飼い猫のこと。「お徳用」より「高級小分け」をほしがります。

最近、エサ皿のきれいなこと!食いしん坊茶茶が元気だったころのようです。