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生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

ガス溶接 集中実習 2 ビード置き

2006年12月13日 | Weblog

ガス溶接の2日目です。
昨日につづき、まず装置類を接続し、ガス漏れチェック、吸い込みチェックのあと、母材を溶かしビードを作る練習を繰り返します。よいビードを作るための条件は3つだけ。標準炎火口の角度作業姿勢

まず標準炎ですが、火口から出る炎は外側から外炎、内炎、白心の3種類に分類されます。アセチレンを出しライターで点火しますが、この炎はオレンジ色で火炎温度も低く(5~600度)、溶接に適しません。これに、酸素を混合していくと炎は青白いバーナー状になり、先ほどの3種類の炎が現れてきます。さらに酸素を開いていくと、内炎が短くなり、白心の長さと同じになるところが標準炎なのです。ちなみにこの時の温度は約3000度で、鉄の融点の倍にもなっているのです。

つぎに火口の角度。母材に対して45度の傾き。向きは溶接ラインに対しまっすぐ。白心の先端が母材に対し、3㍉くらいの高さになるように保持して、あとは母材が溶け出すのを待ちます。母材が溶けて液状化した部分を溶融池(プール)といい、このプールを持続させるために、吹管を進行方向に移動していけばいいわけです。

最後に作業姿勢です。背筋を伸ばし腕を軽くもち上げた状態(脇があく)が適切な姿勢です。疲れてくると、前かがみになったり腕が下がってきますが、これでは火口の角度も狂い、よい溶接が出来ません。

もう一度いいます。ガス溶接に必要な技能は炎と角度と姿勢だけ。後はあなたのやる気と根気の問題です。

何事も基本が大切。腕の痛みをこらえながら、じっと我慢の時間が続きます。


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