生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

加工精度について

2006年06月12日 | Weblog
加工精度について
 生産技術科の2年生がスターリングエンジンとメリーゴーランドの製作を設計から機械加工、組み立てにトライしてます。そこで、お邪魔虫をしたときのお話をします。
 訓練生の図面を見ると、必要のない箇所に表面性状の数値が細かく指示されています。なぜ?訓練では、材料の購入価格に対しては理解できても、彼らが手を掛けた工数が価格に跳ね返るという意識が訓練ということで理解されていないようです。世の中の製品は、人が手を掛けた工数、つまり手間暇掛けて加工に掛けた時間数で価格が決まります。言い換えると、材料の価格は僅かでも付加価値を生むために手がけた時間で価格が高くも安くもなります。したがって、必要ない箇所は加工の手間を掛けないのが原則です。
 図面を見てどのような寸法の材料を使用し、加工面をできる限り少なくし、加工精度も、必要以上に上げないことです。それが安くて、良い製品を、速く生産できる条件にもなります。

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