ネットオヤジのぼやき録

ボクシングとクラシック音楽を中心に

盾(上等)と矛(最上級) - マクドネル VS 井上尚弥 直前プレビュー -

2018年05月25日 | Preview
■5月25日/大田区総合体育館/WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦正規王者 ジェイミー・マクドネル(英) VS 2階級制覇王者/2位 井上尚弥(大橋)モンスター3階級制覇へ。念願の渡米を果たし、連続7度の防衛を果たした115ポンドを捨てて、118ポンドへの進出を選択した井上の決断に、複雑な思いを抱いたファンも少なくなかったのではないか。実際に在米マニアと専門記者の中には、「シーサケット(と . . . 本文を読む

老練の業師と因縁のリ・マッチ/完全決着に挑む若き王者 - 拳四朗 VS G・ロペス 直前プレビュー -

2018年05月25日 | Preview
■5月25日/大田区総合体育館/ダブル・メイン <1>WBC世界L・フライ級タイトルマッチ12回戦 王者 拳四朗(B.M.B) VS 前王者/1位 ガニガン・ロペス(メキシコ) 丁度1年前(5月20日)、有明コロシアムで両雄は相まみえた。自信満々で来日した36戦のベテラン王者は、僅差のマジョリティ・ドロー(0-2)でプロ僅か9戦目の若者に王座を譲ると、判定に対する不満の表情を隠さ . . . 本文を読む

”統一王者”田口登場,南アの元アイドルと激突 - 大田区総合ダブル世界戦直前プレビュー -

2018年05月20日 | Preview
■5月20日/大田区総合体育館/WBA・IBF2団体統一世界L・フライ級タイトルマッチ12回戦 統一王者 田口良一(ワタナベ) VS 元WBAミニマム級王者/位 へッキー・バドラー(南ア) 南アフリカの軽量級アイドル(だった),バドラーが遂に初来日。ミラン・メリンド(比)との統一戦を見事勝ち残り、井岡一翔(引退)に次ぐ2団体統一王者となった田口にアタックする。 ミニマム級の王座を失った後、 . . . 本文を読む

”神の子” VS ”ハイテク絶対王者” - リナレス VS ロマチェンコ 直前プレビュー VI -

2018年05月13日 | Preview
■相性考・・・アマ時代の敗戦2007年の世界選手権(シカゴ/フェザー級)決勝で、絶対王者に唯一の土を着けたロシアの雄アルベルト・セリモフは、いかにしてウクライナの天才児を打ち破ったのか。当たり前だが、サリドの無法はアマの世界では許されない。けれども、セリモフの採った戦い方も、近代ボクシングのセオリーと評して間違いなく、ベーシック以外のなにものでもなかった。※試合映像:2007 11 03 Vasy . . . 本文を読む

”神の子” VS ”ハイテク絶対王者” - リナレス VS ロマチェンコ 直前プレビュー III -

2018年05月13日 | Preview
■スピード&耐久性考身長とリーチの差は、ピラミッドの頂点を目指すリアルなトップレベルにおいて、勝敗を左右する決定的な要素にはなり得ないケースが珍しくない。と言うより、真のトップ・ファイターの多くが体格差のハンディを乗り越える。階級アップによる体格差は、下から上げてきた小さな選手に、壊滅的な敗北をもたらし得ると、Part2で「階級の壁」を肯定的に書いておきながら、舌の根も乾かぬうちに・・・とお叱りを . . . 本文を読む

”神の子” VS ”ハイテク絶対王者” - リナレス VS ロマチェンコ 直前プレビュー II -

2018年05月13日 | Preview
■似ていないようで実は似ている? - 130~135ポンドを代表するスピードスター対決 <1>スタイリッシュな美しい構えも含めて、どこまでも正攻法のボクサーファイトを貫くリナレスに対して、自から認めている通り、マイク・タイソンの影響を受けた独特のムーヴに、セオリーから外れたトリッキーな変化もまぶすロマチェンコ。まったく異なるスタイルに見える両雄だが、彼らの優れたボクシングは共通するスト . . . 本文を読む

”神の子” VS ”ハイテク絶対王者” - リナレス VS ロマチェンコ 直前プレビューI -

2018年05月13日 | Preview
■5月12日/MSG,N.Y./WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦王者 ホルヘ・リナレス(べネスエラ/帝拳) VS WBO J・ライト級王者 ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)新世紀のゴールデン・ボーイが、ニューヨークの殿堂マディソン・スクウェア・ガーデン(MSG)に登場。なおかつ、渡米後のゴロフキンが準ホームにしていた5千人規模のシアターではなく、2万人収容のメイン・アリーナが用意される。 . . . 本文を読む

ミドル級の現状 II - カネロの一時撤退と有力ランカーの動向を中心に -

2018年05月12日 | Boxing Scene
曲者ヌジカムに続き、イタリアの伊達男も圧殺した村田のパワー恐るべし。少なくとも我が国中量級の歴史において、前例の無い突進力とパンチ力を目の当たりにする度び、やれジャブだコンビネーションだ,ディフェンスだと、いちいち細かい注文を付けてくさす専門記者や、私を含むマニア,ファンの勝手な主張など、「どうでもいいよ・・・」と思えて来ないこともない。 トータルとしての完成度は、90年代半ばに伝説を創った竹原 . . . 本文を読む

ミドル級の現状 I - カネロの一時撤退と有力ランカーの動向を中心に -

2018年05月01日 | Boxing Scene
村田諒太が、無事初防衛に成功した。開始直後から強烈なプレッシャーと恐るべきパワーで圧倒し続け、第8ラウンドに右の強打1発でフィニッシュ。前評判に違わぬ、まったく危なげのない完勝と評していい。崩しのコンビネーションの不足は相変わらずで、とりわけ距離を詰めてからの仕掛けに不満は残るものの、比嘉大吾の計量失敗による影響を最小限に食い止め、興行のピンチを救ったとも言える。 圧力に弱い37歳のイタリア人に . . . 本文を読む