隣国北朝鮮のミサイル発射に戦々恐々とした我が国だった。日本政府の対応には今後批判が集中するだろう事は想像に容易い。それよりも秘密主義の北朝鮮が早々に打ち上げ失敗と公表した事に少し驚いた。
失敗すれば、韓国のイージス艦が打ち落としたと主張するカナ?と予てから予想していたのだが・・・「いかなる国家であれ、我々が打ち上げるロケットを撃墜する場合、戦争行為と受け止める」と公表していた北朝鮮は、自国のロケット技術の未熟で失敗したとしたくないだろうから、ニュース映像から韓国のイージス艦のミサイル発射風景を入れて迎撃を受け撃墜されたと主張するカモ知れない。このまま失敗で終わる訳にはいかない北朝鮮は、準中距離弾道ミサイル「ノドン」を韓国に叩き込むカモ知れない。日本が標的になる可能性は低いが、ホッとするのは未だ早いだろう。引き続き高度な防空体制が必要なのだがJ-ALERTの運用に失敗した民主党政権へは批判が集中するだろう。(予告されていたミサイル発射に対応出来なかったと云う事は、他の有事の際には役に立たない恐れが高い)
インド、弾道ミサイル実験へ…中国全土を射程(2012年4月12日08時55分 読売新聞)
北朝鮮は旧ロシア製のエンジンを勝手に技術移転して衛星(?)軌道投入を試みていたが、どうやら失敗に終わったらしい。1段目の燃焼時間分は飛翔したので恐らく2段目の切り離しに失敗した可能性が高い。こうして我が国では北朝鮮のミサイル発射に振り回されている内に、インドではICBM級のミサイル発射実験が間近に迫っている。
インドは欧州アリアン社と提携してロケット開発を進めていて、20世紀末には既に複数の衛星を軌道投入する技術を獲得している。欧州アリアン社がICBM開発に協力するとは思えないが、当時の技術移転を転用した形で昨年11月には射程3500Kmの「アグニ4」の発射実験に成功しており、今回の「アグニ4」の改良型「アグニ5」では射程5500Kmの発射実験を16~24日に実施すると通告している。
恐らく、人工衛星を軌道投入できているインドなので「アグニ5」の発射実験にも成功するだろう。こうして、中国全土を標的に出来る中距離弾道ミサイルが配備される事を内外にアピールできる事になる。又、インドは「核拡散防止条約に加盟していない」にも関わらず米国の庇護の下で技術援助を受け世界6番目の核保有国に早々に名乗りを挙げている。対パキスタンや対中国への抑止力を手に入れ、南アジアの指導的地位・・・国力に見合った地位を得る事で「ヒンドゥ国家インドの栄光の実現」を目的としているのだ。
インド人の国民性は陽気で明るいそうだが、ヒンドゥ教の思想なのか・・・合理的な思想であり「餅は餅屋意識」が強く前述の通りロケットは欧州アリアン社だし、核開発は米国の原子力関連企業に依存してきた。中国に次ぐ人口で、前世紀半ばには中国同様にコピー商品文化が開花したが、これもヒンドゥ教の合理的な思想に依って「ニセモノを売るより、技術提携し本物を作ってインド国内市場で売る方が、安全且つ利ざやが多いと言う認識」であり中国とは一線を画している。昨今ではIT技術で躍進しているが、独自ブランドで対抗しようと云うのではなく先行ブランドと良い関係を維持しようとする「正論を通したい」と行動する国の様だ。
安部晋三元首相は、外交のセオリー通りにインドと「戦略的グローバル・パートナーシップ」を結び、「世界最大の民主主義国」であるインドとのアジア外周部で協力関係を結びインドを含めた「拡大アジア」で民主主義陣営の「シーレーン防衛」も含む安全保障分野で協力し中国と対抗し、EUや米国経済圏と対抗出来る共栄圏を構築しようとしていた。だが、それを快く思わない中国から圧力を受け、歴史的な政権交代後の民主党政権では中国寄りの外交に邁進してしまっている。
「外交は善悪では無く、自国の損得だけを考えるべきだ。」「道義は擬装であり、手段を選ばず自国の利益だけを尊重する。」「利害が絡む隣国は互いに敵対するのが普通だ。」「敵の敵は、戦術的には味方である。」「だが、敵対する国とも平和的な関係を維持する事は可能だ(それを外交努力と呼ぶ)。」「外交に於いては、諸外国も同じ考え方で我が国と接する筈なので、徹底的な性悪説で臨むべきだ。」
「拡大アジア」で我が国が手を取り合うのは、急成長が鈍化しつつある中で形振り構わず自国利益を追求しモラルを守らない・中国か、成長する大国にして世界最大の民主主義国・インドか・・・次の政権選択に委ねるしかないのだろう。
失敗すれば、韓国のイージス艦が打ち落としたと主張するカナ?と予てから予想していたのだが・・・「いかなる国家であれ、我々が打ち上げるロケットを撃墜する場合、戦争行為と受け止める」と公表していた北朝鮮は、自国のロケット技術の未熟で失敗したとしたくないだろうから、ニュース映像から韓国のイージス艦のミサイル発射風景を入れて迎撃を受け撃墜されたと主張するカモ知れない。このまま失敗で終わる訳にはいかない北朝鮮は、準中距離弾道ミサイル「ノドン」を韓国に叩き込むカモ知れない。日本が標的になる可能性は低いが、ホッとするのは未だ早いだろう。引き続き高度な防空体制が必要なのだがJ-ALERTの運用に失敗した民主党政権へは批判が集中するだろう。(予告されていたミサイル発射に対応出来なかったと云う事は、他の有事の際には役に立たない恐れが高い)
インド、弾道ミサイル実験へ…中国全土を射程(2012年4月12日08時55分 読売新聞)
北朝鮮は旧ロシア製のエンジンを勝手に技術移転して衛星(?)軌道投入を試みていたが、どうやら失敗に終わったらしい。1段目の燃焼時間分は飛翔したので恐らく2段目の切り離しに失敗した可能性が高い。こうして我が国では北朝鮮のミサイル発射に振り回されている内に、インドではICBM級のミサイル発射実験が間近に迫っている。
インドは欧州アリアン社と提携してロケット開発を進めていて、20世紀末には既に複数の衛星を軌道投入する技術を獲得している。欧州アリアン社がICBM開発に協力するとは思えないが、当時の技術移転を転用した形で昨年11月には射程3500Kmの「アグニ4」の発射実験に成功しており、今回の「アグニ4」の改良型「アグニ5」では射程5500Kmの発射実験を16~24日に実施すると通告している。
恐らく、人工衛星を軌道投入できているインドなので「アグニ5」の発射実験にも成功するだろう。こうして、中国全土を標的に出来る中距離弾道ミサイルが配備される事を内外にアピールできる事になる。又、インドは「核拡散防止条約に加盟していない」にも関わらず米国の庇護の下で技術援助を受け世界6番目の核保有国に早々に名乗りを挙げている。対パキスタンや対中国への抑止力を手に入れ、南アジアの指導的地位・・・国力に見合った地位を得る事で「ヒンドゥ国家インドの栄光の実現」を目的としているのだ。
インド人の国民性は陽気で明るいそうだが、ヒンドゥ教の思想なのか・・・合理的な思想であり「餅は餅屋意識」が強く前述の通りロケットは欧州アリアン社だし、核開発は米国の原子力関連企業に依存してきた。中国に次ぐ人口で、前世紀半ばには中国同様にコピー商品文化が開花したが、これもヒンドゥ教の合理的な思想に依って「ニセモノを売るより、技術提携し本物を作ってインド国内市場で売る方が、安全且つ利ざやが多いと言う認識」であり中国とは一線を画している。昨今ではIT技術で躍進しているが、独自ブランドで対抗しようと云うのではなく先行ブランドと良い関係を維持しようとする「正論を通したい」と行動する国の様だ。
安部晋三元首相は、外交のセオリー通りにインドと「戦略的グローバル・パートナーシップ」を結び、「世界最大の民主主義国」であるインドとのアジア外周部で協力関係を結びインドを含めた「拡大アジア」で民主主義陣営の「シーレーン防衛」も含む安全保障分野で協力し中国と対抗し、EUや米国経済圏と対抗出来る共栄圏を構築しようとしていた。だが、それを快く思わない中国から圧力を受け、歴史的な政権交代後の民主党政権では中国寄りの外交に邁進してしまっている。
「外交は善悪では無く、自国の損得だけを考えるべきだ。」「道義は擬装であり、手段を選ばず自国の利益だけを尊重する。」「利害が絡む隣国は互いに敵対するのが普通だ。」「敵の敵は、戦術的には味方である。」「だが、敵対する国とも平和的な関係を維持する事は可能だ(それを外交努力と呼ぶ)。」「外交に於いては、諸外国も同じ考え方で我が国と接する筈なので、徹底的な性悪説で臨むべきだ。」
「拡大アジア」で我が国が手を取り合うのは、急成長が鈍化しつつある中で形振り構わず自国利益を追求しモラルを守らない・中国か、成長する大国にして世界最大の民主主義国・インドか・・・次の政権選択に委ねるしかないのだろう。
が・・・、今確認した処、リンク先「東京新聞 TOKYO Web」では既に記事が消滅して居りました。私の不徳の致す処、平にお詫び致します。