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ニュース映像「国産キャブコン横転事故」

2020-01-22 21:39:51 | 独り言
高速道路でキャンピングカー横転 TBS NEWS - 21日 16時19分 -
(放送局系ネットニュースへ配信される動画及びニュース記事のリンクは、リンク元に因り早々に終了されます)

高速道路でキャンピングカー横転

 カメラは事故の瞬間を捉えていました。

 白い煙を吐きながら走るキャンピングカー。右へ左へ蛇行し始めた次の瞬間。左側を走るトラックとぶつかった後、弾みで中央分離帯にも衝突し、横転しました。

 事故は、今月17日の夕方、愛知県豊田市の伊勢湾岸自動車道で発生。警察は、後ろのタイヤが破裂した「バースト」が事故の原因とみて調べています。

 キャンピングカーを運転していた50代の男性を含め、事故によるけが人はいませんでした。


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高速道路でキャンピングカー横転 (JNNニュース)


元動画はYouTubeらしい?

【ドラレコ】キャンピングカーが横転大事故 伊勢湾岸道にて 2020-01-17【大事故】



この動画の国産キャブコンはバンテック製ZIL521最終モデルの様だ。最終型では無いが我が家もZIL521初期モデルに7年間乗っていたので他人事とは思えない。

右後輪がバーストしてホイールが接地した瞬間に後軸側は強烈に右に行こうとするだろう。後軸側が右に行こうとすると前軸側は、勢い左に行こうとする。それをハンドル操作で押さえつけて極力直進状態を維持しつつ徐々に減速させ停車すると云うのがセオリーだが、動転したドライバーは急ブレーキを踏んでしまった様だ。それで前軸側は左に、後軸側は右に、と云う急旋回を経て左側走行中のトラックに衝突しそこで慌てて右にハンドルを切った。前軸右、後軸右で、右に横っ飛びしてしまう。中央分離帯のガードレールが無ければ右後輪を支点に右に横転していただろうが、ガードレールに衝突して左に横転した・・・のかな?なによりも、けが人が居なかった事は幸いだった。もし万が一、高速道路走行中にタイヤがバーストしたら、キャンピングカーに限らず凡ゆる自動車で急ブレーキ・急ハンドルは厳禁だ。(キャンピングトレーラーでも横転する事になる)

高速道路でのバーストは、これは国産キャブコンに限らず高速道路に於ける故障部位別事故発生率で58.7%を占めていて、車両の問題に起因する最大の事故原因でもある。(だから、高速道路でのバーストは
国内4万台しか無い国産キャブコンだけの問題では無い。キャンピングカー以外も含まれる車種別区分その他の事故比率が4%であり総数も少なく、又、当事者・関係者以外は国産キャブコンのバースト事故比率が統計上多いと問題にはしていない。発覚した貨物車45%乗用車25%と比べて割合的に多い訳では無いのだろう?私自身は高速道路上で4回タイヤバーストの経験が有る大馬鹿者だが総てキャンピングトレーラーでの事だった。私の目撃例ではキャンピングカー1台と貨物車普通乗用車数限りなく多数であり、単にニュース題材として面白いからなのだろう)

これを防止する為には、始業前点検としてタイヤの外観点検(亀裂や損傷、タイヤ溝、片摩耗等の目視点検)と空気圧計に依るタイヤ空気圧管理以外の方策しか無いだろう。統計データーとして割合は存在しないが、タイヤバーストは整備不良・点検不良に因らず道路上の落下物に起因する場合も相当数あるのだろう?落下物に因るバーストはほぼ避けようの無い不可抗力だ。(過去記事で書いたが、東北キャラバンの際にトンネル内でトラックが落としたグレーチングに次々と乗り上げた車が次々とバーストからスピンして行く最中をすり抜けた事がある)

唯、当記事で強調したいのは、高負荷に晒される国産キャブコンの後輪は直接的な空気圧不足に因るバースト以外にも、慢性的な空気圧不足で継続使用した事が原因とされるセパレーションバースト も挙げられる。

今回は高速道路に乗るからと空気圧を適正値に調整しても、普段から空気圧管理を怠っているとタイヤの変形や過度の発熱からトレッド面が剥がれ落ちると云うセパレーションバースト が起き易くなるそうだ。
セパレーションバーストの原因とは、空気圧不足、または過負荷状態では、タイヤ側面=サイドウォールが大きく撓む。この状態で走行すると、大きく撓む・戻るが繰り返され、トレッド部で過度の熱が発生してしまい、過度の発熱の影響によって、タイヤ構成部材間の接着力が低下し、トレッド部の剥離現象(セパレーション)が発生してしまう。剥がれたトレッド部は弾け飛んでしまいカーカスが直接接地してしまい強度不足から破裂する・・・それがセパレーションバーストだ。

又、パンクしたままある程度の長距離を走ってしまい空気圧不足走行でタイヤ内部構造に過度の負荷を与え損傷させてしまった場合もセパレーションバーストの原因に成り得る。又、更に空気圧管理を怠った中古車展示場等で長い期間に亘って潰れたタイヤを回転させず駐車しっ放しだったりするとフラットスポット(つぶれ癖)が激しくなりトレッド剥離迄悪化する事もある。そんなこんなの原因でセパレーションバーストが発生する。

セパレーションバーストを認識した上で、今回の事故動画を見直すと、右後輪の発煙からトレッド面が弾け飛びタイヤバーストを起こしホイールが接地する迄に時間が経っている点からも、セパレーションバーストが疑われる。この動画は、当にセパレーションバーストの破局的最終局面では無いかと思う。




セパレーションバーストを防止する為には、高速道路に乗らない常日頃からもタイヤの空気圧管理を怠らず、空気圧不足でタイヤに過度の変形と云う負荷を与えない(過度の発熱でタイヤ構成部材間の接着力を低下させない)事に他ならないだろう。又、パンク修理後のタイヤの再利用にも慎重であるべきだ。パンク修理後のタイヤはスペアタイヤと入れ替えて、スペアタイヤはスペアタイヤと割り切って軽負荷短時間で通常タイヤに戻すように心掛けるか?パンク修理後のタイヤは再利用しないと心に決めるか?(最近の乗用車ではスペアタイヤがオプション扱いとなり、充填剤式パンク修理キットが用意されている。私は昔人間なので搭載場所が用意されていればオプションのスペアタイヤを買うのだが娘のトヨタタンクの様にスペアタイヤの搭載場所が無い乗用車ならパンク修理キットしか選択肢が無い。この充填剤式パンク修理キットで直したタイヤは、再修理や正規のパンク修理が出来ない事は疎か臨時の応急用タイヤになってしまう。そのままタイヤの寿命と思われているスリップサインが出るまで使い続ける事をメーカーは推奨していない。つまり、パンク修理キットを使って直したタイヤは、臨時応急用タイヤになって早晩買い換えが必要になる訳だ。だから、パンク修理したタイヤはキャンピングカーでは再利用しないと決めておいたら悩む必要か無いのカモ?)


関係諸団体や販売店での告知で、高速道路でのバースト防止の為の空気圧管理の重要性は周知されているのだと思うが、実は高速道路走行時に限らず常日頃からタイヤ管理・空気圧管理を継続しておかないとセパレーションバーストと云う遅発性のバーストも起こり得るのだと云う広報も必要なのカモ知れないと思った次第。
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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-01-23 14:40:33
キャンカーのタイヤを3年でかえるのはただしいですか?ちゃんとしていれば3年いじょう使えるのですか?
返信する
3年でタイヤ交換? (軽薄な店主)
2020-01-24 13:11:52
コメント有難う御座います。

貴方様も御存知の通り、多くのキャンピングカーメーカーは3年でのタイヤ交換を推奨しています。でも恐らく、3年は絶対大丈夫と云う意味では無いだろうし、3年経ったら危険と云う意味でも無いのだろうと思います。(日常の管理次第では3年でも危ないし、日常の管理次第では問題なく3年以上使えるのだと思います)

私も、記事中にも書きましたが、今のエルフ ベースのZIL522Cの前には、カムロードベースのZIL521を乗っていました。過去記事にも書いたと思いますが納車されて直ぐに対荷重の大きなタイヤに交換(標準装着のタイヤは新車外しとしてオークションで売却)し約5年間使い続けました。(その後、そのZIL521で5年間使用したタイヤは、只でタイヤ屋さんの配達用のダイナで第2のタイヤ生となりスリップサインが出る迄履き潰されたそうですから、そのまま私がZIL521で使い続ける事も可能だったのだと思います)

但し、通常から15%余分に空気圧を張っていてタイヤの空気圧管理や外観目視点検は始業前には必ず実施していました。そして、高速道路のSA/PAでの休憩時には非接触型の温度計でタイヤトレッド部サイドウォール部ハブ部の温度を測っていて、夏場に高速道路では温度が上がりすぎると走行ペースを落とすとかの工夫をしていました。(これは、巨大な5th wheel トラベルトレーラーを牽き始めた頃に新車装着されていたタイヤが相次いでバーストした・・・原因は対荷重不足で対荷重を満たしたタイヤに変えたら解消しましたが・・・バーストの兆候を知る為に温度を測り始めました。普通に高速を制限速度で長時間走っている場合は冬場で40~50度、夏場で60~70度位ですが、走行速度を上げすぎると80度を超えます。90度を越すとタイヤの焼ける匂いがし始め怖くなります。レーシング用やハイグリップタイヤは100度を超えてグリップが増すのカモ知れませんが小型トラック用のタイヤは80度を超えるのは拙いのでは無いでしょうか?因みに、第二東名の120Km/h区間を実測120Km/hで端から端まで走り抜くと夏場ではZIL522Cの前輪トレッド面の温度は80度位、後輪で75度位なので、120Km/h走行がタイヤ的には限界なのだと思います)

ロードインデックスがギリギリなら10%〜20%空気圧を高めるのが貨物車で過積載が日常的に行われていた時には有効な手段だと云われていた事があります。(緊急時には2倍張っていた例もあるそうです)昔の車は高速道路走行時には2割空気圧を高目にするなんて常識も有りましたが、最近はトンと云われません。

ZIL521標準装着のタイヤなら、どうだったのか?は解りませんが、日本製の工業製品なのだから正しく使用すれば一般的な夏タイヤの消費寿命(4〜5年)は保つのだろうと思っています。



但し、自己責任でお願い致します。私は、新車時に対荷重の大きめのタイヤに入れ替えて、最初から自分で責任を持って万全のタイヤの管理をしてきたので5年の消費寿命まで不安なく使用を継続しました。

又、国産キャブコンのバースト事故は、目にした事案は全て後輪のバーストでしたから、リヤWタイヤの方が安心出来るかも?と思ったのは車両入れ替え時の思惑でしたが、現在ではバースト云々よりも走行安定性や制動力が段違いに違う事にこそ2tベースの魅力があると思っています。ですが、前輪は同じくシングルタイヤなので、バースト時の対処が格段に難しい前輪側の安心は担保されないのでリヤWタイヤがバースト対策と云うのは少し違いかな?と思っています。

国産キャブコンに限らずタイヤバースト時には急ブレーキを踏まない、これは拙ブログ記事を読んだ方全員に絶対に覚えておいて欲しい事です。
返信する
経験者です (Unknown)
2020-01-27 11:53:43
数年前に左後輪のバーストを経験しました

バースト前にガタガタと振動が伝わってきて
なんだろうと減速した後にバーストしました

動画より長く振動と音があったのですが、動画では冒頭が切れているので前はわかりませんよね

幸い横転も事故もなかったのでタイヤをかえて
今も乗っています。タイヤの管理は慎重になりました

参考までに
返信する
Unknown (trailer)
2020-01-27 16:44:13
軽薄な店主です。

貴重な体験を教えて下さり、ありがとうございます。

私自身は高速道路上で4回もタイヤバーストを経験した大馬鹿モノですが、牽いていたキャンピングトレーラーのバーストだったので、自分が乗っている乗用車やキャンピングカーのタイヤがバーストした経験は有りません。だから振動では無く、初回の750Kg未満欧州トレーラーの時は煙で、2回目の2軸21ft.アメリカントレーラーの時はトレーラーの向きが若干斜めだった事と煙で、3回目の巨大な5th wheelトレーラーの時は音と煙で、4回目は音で、気が付きました。

お教え頂いた振動は、恐らくスタンディングウェーブ現象(日本語Wi-Kiより:空気圧が低いタイヤを使用して高速走行を行った場合、タイヤの接地面より後方が波状に変形する事を言う。 タイヤの接地部分の歪みは波となって前後に伝わるが、波の伝わる速度よりタイヤの回転が速いと、伝播した波が重なり合って大きな波となりタイヤを変形させる。単純に表現すると、接地してへこんだ形が元に戻る前にタイヤが一周してしまい、地面がタイヤをへこまそうとする力とタイヤが元の形に戻ろうとする力のバランスが崩れてしまう状態。この波は車軸を揺らす訳ではないので、運転者には認識しづらい。通常この現象が発生すると、タイヤが不規則に揉まれるような状態になるため急速に加熱し、短時間でバースト(破裂)する事が多い。)で、教習所の教本にも載っていた現象の筈です。

空気圧が低い場合に起きるのですが、私は初回の750Kg未満トレーラーの時も、2台目も始業前点検で空気圧を確認して出発していますから、途中で釘などを踏んでパンクし空気圧が減った状態となってバーストを起こしたのカモ知れません。3回目4回目は空気圧は勿論確認しましたが架装重量に到底足りていなかったので過積載のバースト(トレーラーのシャーシのみでは充分耐荷重があるタイヤでも、トレーラーキャビンが架装された状態では全く耐荷重が足りない)だった様です。

ZIL520(520も521も522も】やクレア5.3フル装備モデルとか、カムロードベースの最重量級モデルでは標準装着タイヤでは空荷で耐荷重ギリギリだから、何かを搭載するのならタイヤの耐荷重を増やす工夫(標準タイヤでも後輪側は2割程空気圧を高めるダケでも)が必要なのだと思います。

で、振動を前兆現象として、振動を感じてから減速し路肩等へ進路変更する時間的余裕が得られたのでしょうか?気になります。もし差し支えなければ、お教え下さい。
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