Trips with my RV.

RVでの小旅行。

2015→2016(母が入院し愛犬が死んだ)

2016-01-04 17:35:53 | 独り言
娘さんのセンター試験前でもキャンプに出掛けていた我が家だったが、この年末年始はキャンプとは無縁だった。12月半ばに母が緊急入院してしまったが幸い命に関わる病気でも無いので、年末年始は犬連れで近場にキャンプに行こうかと考えていた。病気とは縁遠い母なので勝手の違う入院生活であれやらこれやらと入院生活の不便を補うべくリクエストが続いていてお支えする家族も結構大変だった年の瀬・・・愛犬が食事を食べなくなってしまった。あぁ〜母ベッタリの犬だったので、御世話係が変わって勝手が違うのだろうと思っていたが・・・12月23日の天皇誕生日の祝日の夜にはヨボヨボとしか歩けなくなってしまった。その後、キャンプに行こうかと準備をしていた29日夕方には全く歩けなくなってしまう。

高齢犬なので足腰が弱ったのだろうかと軽い気持ちで夜間急患で動物病院に連れて行ったのだが、長年掛かり付けの獣医師曰く「腹水が溜まっていて全身に浮腫が起きていて原因は分からないがネフローゼで命に関わる重大な状態だ」と告げられる。夜間なのでスタッフが居ないから原因を探るのは明日朝再び休日診療で来て欲しいと云われ、利尿剤とステロイド注射を受けて帰宅する。注射の効果かオシッコの時だけは自分で立てる様になり、利尿剤の性で3時間毎にオシッコに行きたがるので犬の横にコットと寝袋を持って来て番をした。予約をしていた朝9時に動物病院に行きレントゲンと超音波検査を受けたが、恐らく胆嚢ガンが肝臓に浸潤している。状態は悪いので手術等でガンを取り去る事は出来ないし抗がん剤治療も難しいだろうと診断される。獣医師に予後を聞くが、何ヶ月生きられるかは判らないが先ずはネフローゼを食い止められるか否かが最重要事項だとの事。帰りの車では思わず泣いてしまう私達を上手く歩けない愛犬がペロペロと慰めてくれた。翌31日も元旦も、毎日愛犬を連れて動物病院に通院し処置をして貰って腹水も終息し全身の浮腫も治まり短い距離なら歩ける様に回復してきた。相変わらず食事は摂れないが少しずつ元気が回復してきていると思っていた。妻が愛犬を抱き皆で御世話して余命を全うして貰おうと家族で誓い合った時、急に飲んでいたポカリスエットを吐き出し愛犬が崩れ落ちた。咽せたのかと思ったが、ピクリとも動かなくなった。鼓動が感じられないから心臓麻痺だ。細動が起きているなら物理ショックででも生き返るカモ知れない。仰向けにした愛犬の両前足の付け根から2センチ下の胸骨を両掌で圧迫し心臓マッサージを試みた。ダメだ。心臓をぶっ叩いて再鼓動を期待した。心臓マッサージをした。戻ってこいと名前を呼びながら心臓マッサージをした。ダメだった。ネフローゼに起因する電解質異常でテタニーも起きていたのでポカリスエットを飲ましていたのだが・・・心臓麻痺を起こしてしまった様だ。犬が死ぬと溜まっていたオシッコが流れ出るそうだが、先程動物病院で尿カテで抜いて貰ったのでキレイなモノだ。瞳も艶やかで愛犬の顔は笑っている様に見える。家族3人で号泣した。未だ温かい愛犬を大きな声で名前を呼びながら代わる代わる抱きしめた。そうこうする内に首関節の辺りから死後硬直が始まってきた。キレイな貌で葬って遣りたいので固く絞った布で全身を拭いて、いつも愛犬が寝ていた姿勢に毛布で包んで瞼を閉じてやり肛門と咽頭部に綿を詰め顎をガーゼで括っておいた。愛犬お気に入りのベッドに寝かせてから入院している母にお別れに連れて行った。

道中に正月元旦から御世話に成った動物病院の獣医師に御礼の電話を入れたら、元旦でも空いている葬儀場を教わった。自宅に連れ帰ってから明日以降で荼毘に付そうと思っていたが、残念ですが戻っては来ませんよと云われ、このままペット葬儀場で火葬する事にした。骨は家族で拾って持って帰り、愛犬が大好きだったリンゴの木を記念に植えようと家族で決めた。

ペット葬儀場に電話を入れたら場所が判りにくい処にあるので岡山空港の近くで待ち合わせをする事になり、(ずっと一緒にいて一日中一緒に居られるから?)キャンプ好きだった愛犬を置いてRVで出発すると連れて行けと鳴いていた車に載せて出発した。本当に電話では説明が出来ない場所にあるペット葬儀場に先導して貰って愛犬の身支度を手伝おうとして下さったがキチンと形を整えていたので驚かれた。

家の宗派を聞かれ般若心経と数珠を犬に填めて花で飾り、泣きながら火葬を開始するスイッチを押した。別室で30分(?)程待ってお骨拾いをしたが、骨を拾っていると愛犬の匂いがして泣いてしまい、一番小さい骨壺に全部入ってしまったので泣けてしまった。母の入院先に報告に行き、自宅に連れて帰った。

仏教に於いては、ペットの愛犬は成仏しないので特に供養はしない事になっている。仏教徒なのでそれに準じるが、家族が集う居間に置いて偶に焼香しながら思い出に浸り愛犬に感謝する程度である。特に中有も関係ないので家の中から犬関係の荷物の整理が済んだ休日にでも穴を掘って庭に埋めてリンゴの木を植樹するツモリだ。家族揃って焼香する事は連れ帰った時以降は無いのだが、他の家族の居ないタイミングを見計らって焼香するので居間が線香臭くなってしまった。正月休みの間は、愛犬の話をする度に泣いていた家族も笑って思い出話が出来る様になってきた。12才とは天寿を全うしたとは言い難いが、愛犬が私達との生活を満足してくれていれば良いのだが・・・。少なくとも私達家族には愛犬ラッキーとの12年間はかけがえのない素晴らしい12年間だった。今までありがとう!

亡父と亡愛犬を比べるのは罰当たりにも程があると思うが、亡父は病院で病死した癖に自宅での「存在感」が数ヶ月持続したモノだが、愛犬の「存在感」は驚く程早く消え失せていって、今でも愛犬の事を思い出せば涙が溢れる程に喪失感はあるのだが自宅の中での「存在感」は翌々日には殆ど皆無となってしまった。愛犬の夢は私は見ていないのだが、妻が愛犬を失った翌々日に見た夢では、自宅近所のホームセンターのペット売り場に行ったら愛犬が居たと云う夢だったそうで、買って帰るも何も、愛犬が居ると気がついたら目が覚めたと云うモノだったそうだ。我が家での12年間では魂の修行は足らず人への転生は適わず再び犬に転生したと云う意味なのだろうか?

・・・と、こんな正月休みだったのでキャンプどころかTVの正月番組も見ない外出すら殆どしていない。下世話な話だが、動物病院の費用は初回のみ3万円超で2回目3回目は5000円程度だった。獣医師が紹介してくれた犬の葬儀屋は立ち会い葬儀と火葬と骨拾い骨壺セットで正月料金26000円(+TAX)だった。(因みに、通常は23,000+TAXらしい)

ペットエンゼル岡山

あ!!高齢の母が入院しているのを忘れそうになってしまう。仕事帰りにでも御機嫌伺いに立ち寄らなければ・・・



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