
20年ほど前に博報堂生活総合研究所から出された
街の「人の流れ」をキーとしたマーケティング視点の本、タウン・ウォッチングがありました。
この新書ではそれの下敷きの上に20年の変化を重ね、
「住んでみたい街」と個人が発信している「まちブログ」を組み合わせながら、概要としてまとめた感じの新書。
マーケティング書の色は薄く、ここで取り上げられた街をこの視点で歩くとおもしろいかもと感じた本でした。
「タウン・ウォッチング」で発見、創造された「一つ目小町」。
今もその傾向は変わらないのだということを確認したことがこの本での収穫。
「一つ目小町」というのは、巨大ターミナル駅の一つ隣あたりの駅周辺に
隠れ家のように使える魅力的な店がある「ちいさなまち」ができるているというものであった。
「わざわざ」出かけていきたくなるお店のあるところとも表現されていたかな。
さて、東京(首都圏)のように鉄道を交通の基幹と捉えられない新潟市では
どんなところに「一つ目小町」が出来ているのだろう。
大規模郊外型ショッピングタウンが「巨大ターミナル駅」に相当して
旧来の商店街の中に「一つ目小町」の芽をもったところがあるのかもしれない。
そんなことを思ったのでした。