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私の場合 印刷前提の撮影だったから
それに適するリバーサルカラーフィルムが常用で
ネガカラーは肌のなめらかさと柔らかさをみせたい
印画紙プリントを得たいときに使用することが多かった。
カラーフィルムは多層の乳剤層をもっていて
光りはフィルター層を通りながら各層を感光する。
この各層の感度は想定された条件に合わせ調整されている。
これから外れるとカラーバランスや濁り彩度の低下などが生ずる。
一般的な傾向として ラチチュードは
ネガカラーフィルムでは 露出過度に広く、不足に狭い傾向がある。
このことからネガカラーフィルムでは露出不足に振れないように
露出を多めにかけた方が無難であった。
リバーサルでは
露出を多くしていくとすべての色が白に近付き彩度の低いものになってしまう。
一方、露出不足にしていくと
彩度はともかく、肌色が褐色を帯びたり、暗部では色がくすんで濁ってしまう。
リバーサルフィルムは
スライド映写やカラープリント、印刷用によっても露出を調整する必要があった。
スライド映写では画面が暗くならないように少しだけ多めにかけ
カラープリント、印刷に使用する場合は 濃度がある方が適している。
(これは現在のデジタルカメラでも同じことが云え
プリント、印刷用は露出オーバーを避けた濃度の高いものをつくっておく方が良い。)
そう
リバーサルフィルムを使うときには
フィルムの購入は同じ乳剤番号のものを揃えて
実効感度、カラーバランスの確認をしてから使用したものでした。
LB、CCは必須だったものです。
遠い昔の話です。