「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

発達障害が治る、治らない、について

2019-07-07 13:35:23 | 生活と療養の工夫

つい昨日、杉山登志郎先生の著書にいろいろ書いてある、「発達障害は・・・治る」という記述についいて、杉山先生が設立から深くかかわるアスペ・エルデの会からの情報として、その会の中では杉山先生は「治る」とは一度も言っていない。とのこと。そして増版時にそうした「誤解を招く」記述はすべて削除する。という情報がツイッターで流れてきました。

また、青木省三先生の著書「こころの病を診るということ」という本を飛ばし読みしまし、思うところが生じました。

青木先生に限らず、発達障害の人に多く接する様々な専門家から聞こえてくる言葉が、その本では書かれていました。

 

以下、青木先生の本〈青木、2017から引用します。

〈初対面の時〉独特の透明感、純粋さを感じさせる人たちがいる。不純な部分がない。濁りがないというのだろうか。

ウラがなくオモテだけで生きている人が持つ透明感である。

また、不安そうな困惑した表情や雰囲気の人たちもいる。この人たちは、周囲からの情報をうまくキャッチできず、困っている。場面や状況を読み取ろうとするのだが、読めずに困惑している。不安であるし、実に孤独である。

 

このようなことは、青木先生だけではなく、私が知る大人の高機能の発達障害に携わる何人かの医師や年金申請に携わる社会保険労務士の先生方から、よく聞こえてくる声です。また、セカンドオピニオン医である神田橋先生の本複数にも、似たような印象を持たせる記述があります。〈いちいち引用しませんが〉

 

いわゆるもろもろの身体的なアプローチによって、「改善」はできると今までの取り組みで実感していますし、今でも継続しています。

また、糖質制限などの取り組みによっても、「改善」できると、実感しています。そして今、「高タンパク質・メガビタミン」という方法を少しづつ取り入れ、体調面での改善効果を実感しています。そのうち、栄養療法について書く日が来ると思います。

体質面からの「改善」は可能で、「治っていく」ものだと、実感できます。

 

ただ、最初に述べさせていただいた、「透明感・純粋さ」「ウラ・オモテの気づきにくさ」を、今は「障害」として認定される時代です。そしてその特性は、「折り合っていく」または「適材適所を探す」ものであり、「治る」ものではないのかもしれない。と思っています。

もちろん、やっている試みの影響や社会的学習によって、独特の透明感がなくなれば、悪い人たちに騙されたり悪意を持つ人たちに利用されたりする不利益がなくなるわけですから、いいなあと思っています。

 

発達障害は脳中枢神経の発達の問題であり、環境汚染によるニューロンの変異、という説によるのであれば、発達障害者と健常者には連続性があり、連続性の延長線上に「治る」があることを、理論的に否定できないと、私は考えます。この視点から、発達障害は治らない、と断定することは社会的であって科学的でない。と私は思っています。

現に、某県の発達障害者支援センター長は、発達障害を治すことは、〈医師または科学者としての〉良識に反する。とツイートしておられました。

「治る」は「良識に反する」そうです。まさにその先生の「良識」です。「良識」は「その人の思想・哲学」であり「自然科学」ではないと、私は思います。

 

しかしながら、「透明さ・純粋さ」を「治す」直接的な方法については、私の知る限りどこの誰も、納得のいく方法を出せずにいると、私は思います。

もし「透明さ・純粋さ」を根本的に治す〈認知行動療法などの心理療法を除く。あれは「癖」を学習し対策する方法です。根治ではありません。〉方法をご存じなら、このブログにコメントいただけれと、強く思います。

 

それでも、身体的なしんどさなどについては「治す」方向性がいくつもあります。

また、適材適所に置かれれば、十分に社会の中で生きていけます。

自分のできることをやりつつ、希望をもって生きていきます。

 

※引用文献

青木省三 2017 こころの病を診るということ 私の伝えたい成果診療の基本 医学書院 p19

 

※参考文献

神田橋條治 2018 発想の航跡別巻 発達障害をめぐって 岩崎学術出版社

神田橋條治 白柳直子 2018 神田橋條治の精神科診察室 IAP出版

黒田洋一郎 木村・黒田純子 2014 発達障害の原因と発症メカニズム 河出書房新社 

 

 

 

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