「生涯引きこもり」と宣言された私の、超豪華オプション生活

 登校拒否となり、生涯ひきこもりであろうと決めつけられて四半世紀。社会人として生きる記録。#発達障害 #自閉症 #ニート

障害者雇用、私の感じる目の前の現実

2018-07-29 16:10:13 | 当事者研究

まず、障碍者雇用「なまの声」を、ご興味あれば以下のリンクからご覧いただきたい。

NHKハートネット 障害者雇用 あなたの「声」を聴かせてください!

https://www.nhk.or.jp/heart-net/new-voice/3/

 

このブログなどで指摘しているとおり、現実の大半の障害者雇用は

・仕事は内職的なことを集めて、障害者作業所的なもの

・仕事はないこともある。あっても最低賃金が支払いえるような内容ではないこともある

・求人自体がフェイクであることがよくある。いわゆる現実の給料手は違う求人で求職者を釣る求人詐欺ではなく、労働局対策で求人しているふりをしているだけとしか思えない会社が、いくらでもある。

・本来的な「戦力」として雇用する会社は、事実上「軽度身体障碍者雇用枠」である。

・知的B判定の人や発達障害、精神障害をオープンにしている人を障害者雇用しながら、なんの配慮もしない会社は、いくらでもある。(製造業に多いと感じる。時々労災事故で裁判になっていることが報じられている。)

・ごくごくまれに、発達障害やうつ病経験者を配慮しつつまともな戦力として障害者雇用する、制度設計通りの枠が、日本に存在しないわけではない。(が、極めてまれである)

 

自分はクローズで某福祉団体にて仕事をしている。ちなみに障害や傷病を開示・非開示にする権利が労働者側にあることは、厚生労働省がはっきり明記しているし、弁護士にも確認済みである。オープンにしたところで何の配慮も得られないと確信しているからである。

障害をオープンにするにしろ、クローズで行くにしろ、仕事の継続は困難である。

自分の場合、年齢のこともあってか、それから何度も大きな二次障害的なうつ状態を経験したからか、週末は動くことができず、医師からも相当痛めつけられていると警告されている。

自分には感覚過敏もないし、体力は講道館柔道の黒帯レベルだが、自分の何気ないしぐさや発する声のトーンが気に入らないということが、どこの場面に行っても起きて、学校でも職場でも親族の間でも教会や町内会でも、いじめやハラスメントから解放される場面は、一度も経験したことがない。なれたと思っていたが、残念ながら身体的なところにダメージが来るようになった。

上記のことは自閉症スペクトラムの「社会性の障害」や「想像力の障害」と関連するものだが、だからと言って配慮を得られるものではない。私が気に入らないという人にとっては私が障害をオープンにしたところでますます気に入らない。障害者だから配慮して、は通用しない。「発達障害者には社会の理解が必要です」は、発達障害者支援センターのポジショントークに過ぎない。

医療福祉の関係者は、実は障害者には非常に厳しい、生理的に受け付けない人が多い、それこそ「生産性」がないとみなされる、という現実を知ったのは近年のこと。こういう「本当の思い」というのは、国レベルで発達障害者支援法ができようができまいが、障碍者権利条約を批准しようがしまいが、関係のないこと。

愛知県の発達障害者支援センターは「大人の発達障害には支援がほとんどありません」旨の啓示をしている。それがあったとしても大人の発達障害への支援をうたった団体の大半が、残念ながら、救いを求める発達障害当事者を、社会の戦力として再出発させるのではなく、去勢し食い物にしているとしか、私には言いようがない。

現実の世界を今日も明日も生きるしかないのだが、自分はそろそろ限界を感じている。またうつ状態がひどくなって退職に至ること、あるいは職場から政治的に排除されることも、すでに覚悟している。つぶれればまた、立ち上がればいい。立ち上がれる限り、何度でも立ち上がろうと思っている。

 

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