いなほブログ避難所

避難所です...

偽医者

2005年12月06日 14時11分45秒 | ニュース
偽造医師免許コピーで8年半、都立広尾病院などで勤務

引用開始

1997年から約8年半、医師の免許がないのに医療行為を続けていたとして、警視庁生活環境課は6日、東京都目黒区南1、自称医師・山城英樹容疑者(33)を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕した。

 同課によると、山城容疑者は、都立広尾病院(渋谷区)など約20か所の医療機関に従事していたが、医療事故を起こしたことはなかったという。

 調べによると、山城容疑者は今年9月、瑞江脳神経外科医院(江戸川区)で、医師の免許がないのに内科医として従事し、女性患者(49)に問診や投薬などの医療行為を行った疑い。調べに対し、山城容疑者は「免許がないのに医療行為をした」と容疑を認めている。

 山城容疑者は現在、同医院のほか、佐々総合病院(西東京市)など4か所の医療機関で内科医や当直医として勤務。外科手術以外の大半の医療行為を扱っていたといい、昨年は計約2000万円もの収入があったという。

 山城容疑者は、医療機関側などに「北京大学を卒業」「慶応大医学部を卒業」などと話していたが、実際は、定時制高校を中退。採用の際には、偽造した医師免許のコピーを提出していた。コピーには、各医師に割り当てられた「医籍番号」も記載されていたが、山城容疑者とは無関係の女医の番号だった。

引用終了

日本の医療界の胡散臭さですね。「医籍番号」が医師として就職以来八年間も利用される事がなかった事の証拠でもありますね。厚労省に登録されている医師の言わば「戸籍」が一度も利用される事がないというのは、厚労省が「医師は信頼に足りる」と暗黙のうちに信じきっていると言う事にはならないでしょうか。患者側からすれば少なくとも命を預ける医師はそれなりの信頼がなければなりませんが、このままでは怠慢以外のなにものでもないでしょう。慢性疾患と付き合っている私としては、是非「医師資格更新制度」をこういう偽医者排除も含めてしっかりとやってもらいたいものです。

  ◇

この男も八年もの間よくもまあ医療界の知識の海の中を渡ってきていたと思いますね。同僚の医師は胡散臭さを感じることは無かったのでしょうか。日々努力精進の必要な医師として激務を耐えてくるだけの知恵と体力があるのなら、医学部を受験しても合格するだけの能力があったんではないですか。医療ミスにより殺した患者がいないようなので尚更そう感じます。それとも実際は単純な治療行為のみで八年間やってきただけなのでしょうか。それにしても医師免許を持っていても「薮医者」で「リピーター医師」がいる事は事実ですが、この男が医療ミスをしていないのはなんとも皮肉的です。

  ◇

この事件発覚を受けて、全国で背中に冷たいものを感じている「偽医師」は結構いるんじゃないでしょうか。医籍番号の確認制度だけでも実現すれば「退職する」医師が結構いたりして(嘲)。

最新の画像もっと見る