としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

ワンダフルショット!

2004年09月17日 | Weblog
昔、パズーがまだ子供の頃、ご飯の時間になると
自動的にフタが開いてご飯が出てくる
っていう機械を買ったんですけど、
成犬になり、ご飯は夜1回だけに。
今はお役ご免で、その機械は飼い主様の家の押入の奥に入ってます。

他にも、一世を風靡した「バウリンガル」も買ってやったんですが、
おりこうさんなパズーは、めったに吠えないため、
まったく役に立たず、これも押入の奥…。

もう、パズー関連で機械を買うのはやめよう、
って思ってた僕なんですが、
久しぶりに物欲を誘うものを発見してしまいました。

それは、犬専用デジタルカメラ「ワンダフルショット」。
首輪にセットすることで、愛するワンちゃんの目線で写真が撮れる、
っていう宣伝文句の商品です。

撮影はリモコンで人間が操作するか、
1分~60分間タイマー撮影が出来るらしく、
お留守番してる時の行動とかが分かるっていうことらしいっす。

そう、パズーと言えば粗相っていうくらい、
留守番大嫌いの彼は部屋中を荒らし放題。
1人(匹?)の時、どうやって悪さしてるのか、
見てみたいってずっと思ってたんです。

そこでこれを使えば、何をしてるか分かっちゃ…

ん? 何をしてるか分かったとしても、
それを止められる訳でなし、
ひょっとして意味ないのか?

あかんあかん、また無駄遣いしちゃうとこでした(汗

まぁ、本来の目的は、犬目線の写真が撮れる、
っていうことらしいので、普通に使えば楽しめるかもですね。
僕はパズーを撮ってる方が面白いので、遠慮しときますが、
興味を持ったいたら活用されてはいかがでしょうか。
今なら、お求めやすい9240円ぽっきり!

…って、高いのか安いのか、微妙な値段だな(汗

「ワンダフルショット」
http://www.tomy.co.jp/wonderfulshot/

※写真はパズーではありません、念のためw

にゃ~ごにゃ~ご

2004年09月16日 | Weblog
ネコ好きな方、お待たせしました!
って訳でも何でもないんですが、
今日は11月に公開される「キャットウーマン」
って映画を見てきました。

知ってる人は知ってると思いますが、
「バットマン」の悪役として登場した
キャットウーマンを主人公にしたアクション大作です。

「キャットウーマン」
http://wwws.warnerbros.co.jp/movies/catwoman/

「バットマン・リターンズ」では
ミシェル・ファイファーが妖艶に演じてましたが、
今回のハル・ベリーもなかなかハマってて良い感じでした。

が、内容はやはりハリウッド大作ってことで、
分かりやすいというか王道というか、
捻りも何もあったもんじゃねぇ、って感じ。
アメコミの映画化なので、
ネコに「ふぅ~」って息を吹きかけられただけで
普通の女性がキャットウーマンになっちゃうとか、
結構、無茶苦茶な設定だから、
んな阿呆な、ってツッコミながら見てました。

一番の見所だろうアクションシーンも、
夜の設定が多いためか、暗くて分かり難く残念。
キャットウーマンのコスチュームも黒だし、
なんかが動いてるなぁ、ってのは分かるんだけど、
蜘蛛の糸を使ってビュンビュン飛び回ってた
「スパイダーマン」などに比べると、
やっぱ、爽快感ってのがないんですよね。

それに、敵があくまでも普通の人間なので、
クライマックスのバトルも、イマイチ盛り上がらない。
緑色の小型ジェットで空を飛ぶでもなく、
タコみたいな機械の触手を持ってるでもなく、
厚化粧のおばさんが最後の敵ってんだから、
盛り上がる訳はないっすよね。

まぁ、老いてくことに恐怖を感じるっていう女性を
「氷の微笑」のシャロン・ストーンが自虐的に演じてる姿には、
ある意味、女優魂っていうか根性を感じたことは確かですが。


…と、またもや悪口を書いてきちゃいましたが、
2種類の人たち限定で楽しめる要素があり、
その人たちはそこだけに注目してれば、
心底、楽しめちゃうと思いますよ。

1つ目は、ボンテージ系のファッションがお好きな方。
露出度の多いコスチュームで縦横無尽に駆けめぐる
ナイスなボディをお持ちのハル・ベリー様の姿に、
メロメロになっちゃうと思いますです。

また、散歩してる犬とすれ違う時に、
「ふぅー!(努」って唸ったりとか、
マタタビみたいなモノに夢中になっちゃうとか、
ネコになりきってる演技は女優魂を感じさせるし、
彼女のファンなら、そのクールなキュートさに参るはずです。

そして2つ目は、タイトルから分かる通り、ネコが好きな方。
最初から最後まで、至る所にネコちゃんたちが登場して、
にゃ~ごにゃ~ご言っとりました。
中でも、主人公をキャットウーマンにさせる、
エジプト時代から生きてるっていうネコが可愛く、
どちらかと言えば犬派の僕も、思わずニンマリ状態。
これを見た後、近所のノラ猫の見方も変わっちゃうと思いますです。

んな訳で、余韻とか求めないんであれば、
そこそこ楽しめちゃう映画だと思いますです。
同じく漫画を映画化した「デビ○マン」と比べれば、
もう天と地ほどの差があるし。

しかし、なんで日本でやるとあぁなっちゃうのかなぁ。
と、日本人として、少々哀しくなってしまってる僕なのでした。
「デビル○ン」、もう少し頑張れば面白くなってただろうに…。

「キャットウーマン」
11月6日(土)より、全国ロードショー予定
TM & C 2004 DC Comics

夜中の散歩

2004年09月15日 | Weblog
昨日の反動なのか、忙しいって言えば忙しいんだけど、気苦労とかなくて淡々とお仕事をした1日。レンタルビデオ屋さんが半額デーだったのでDVDを借りたり、近くのコンビニの前にお姉ちゃんが一人で酔い潰れてるのを見たりと、いろいろネタになるようなことは結構あったんですけど、暑さのせいかバッテバテなのでパソコンを立ち上げる気にもなれず、携帯からの更新とあいなりました。で、実はこれもコンビニの前で書いてる訳なんですが、このお姉ちゃん、大丈夫なんだろうか? 心配は心配だけど、ここで「大丈夫ですか?」って声かけたらナンパだと思われそうだから嫌だし、かと言ってこのまま放っておくのもアレだし、でもなんか目がイッちゃってるからちと怖いし…。あぁ、こんな夜中に何してんだろ、俺(汗

十人十色

2004年09月13日 | Weblog
監督さん、ものすごく熱弁で、
作品に対する熱い想いって奴を感じました。
主演の二人も、ものすごく良い人そうな兄ちゃんたちで、
精一杯頑張ったんだろうなぁ、って思いました。
そして女性キャストの二人も楽しそうにしてたし、
きっと撮影現場は良い雰囲気だったんだろうな、
と、『デビルマン』のキャンペーンご一行様を見てて思いましたです。

どっかで情熱っていうか、熱い想いが違う方向に行っちゃったんだろうなぁ。
誰だって、最初はつまらない作品を作ろうと思ってないだろうし。
見てくれる人に楽しんでもらえることを目指して、
一生懸命、頑張って作るんだろうし。
それが金銭面の問題なのか、それとも上層部の圧力なのかは分からないけど、
どっかでボタンを掛け違えちゃったんだろうなぁ。

まぁ、そもそも映画っつうのは十人十色で、
十人見たら、十通りの感想がある訳で、
ほんと、人それぞれなんすよね。
だから、僕は『デビルマン』をつまらないと思ったけど、
凄ぇ楽しめる人だっているかもしれないし、
悪口とか書いちゃ、やっぱいかんな、
って、少し反省してるとしおんでございますw

原作の漫画を知らない人、知ってても思い入れのない人は、
その衝撃度(あくまで原作が持ってるものですが…)は面白いだろうし、
ショボいって言っても、T-VISUALはそれなりに迫力感じるだろうし、
もちろん、FLAMEのファンの皆さんは、
主演二人のカッコよさにシビれまくりだろうし、
良いとこはあると思いますよ、きっと(汗


別に、キャンペーンで来た人たちが良い人だったから、
って訳では決してないんですけどね。
でも、嫌な人たちじゃなかったから、
褒めてあげたいって気は、ちょっとしてたりします。

いやぁ、いるんすよ、嫌な芸能人って。
質問しても、面倒臭そうに、かったるそ~に答える人が。
個人名は出さないですけど、昔、インタビュー中にあくびをされて、
「すいません、眠いですか?」って冗談まじりに聞いたら、
「ん? 眠いね、凄ぇ眠い」と冷たく、面倒臭そうに一言。
まだ駆け出しだった僕は、萎縮しまくりでたまんなかったんです。

なので、一生懸命、質問に答えてくれる人だと、
ついつい、応援したくなっちゃうんですよね。

でもなぁ、『デビルマン』、褒めるとこが…。

と、どうしようか悩みながら、会社からブログを更新してる僕。
あぁ、早く悩みから解放されて、パズーと遊びたいっす(涙

切なさ

2004年09月12日 | Weblog
楽しかった週末も終わり、
パズーとは1週間、しばしのお別れっす。
パズーも寂しくて仕方ないのか、
自分の家の上に乗って、切ない顔をしてるっす。

…っつうのは嘘で、
本当は、オシッコを失敗したことを
飼い主様に怒られて、
ふてくされてる時だったりします。

いつものことなんですが、
パズーくん、何かをしでかして怒られると、
クッション製の自分の家の中に逃げ込むか、
何故か上にぴょんと飛び乗って潰し、
申し訳なさそうに耳を下げて反省するのでした。

まぁ、反省って言っても、
飼い主様が近寄っていくと、
鼻に皺をよせて逆キレ状態になるので、
本当に反省してるのかどうかは、
かなり怪しいもんなんですが。

兎にも角にも、そんな微笑ましい攻防を見て過ごした
楽しい週末も終わり、明日から一週間、みっちりお仕事っす。
しかも、明日は『デビルマン』のキャンペーンがあるので、
かなり切なくなってしまっている状況だったりするのです。

素直に「面白くなかったです」なんて
口が裂けても言えないし、
別にこれと言って聞きたいことがあるでなし…。
あぁ、どうすりゃいいんだよぉ~(涙

得体の知れない恐怖

2004年09月12日 | Weblog
今日の写真は分かり難いかもしれませんが、
パズーが天敵にビビって、威嚇してるとこです。

天敵の招待は、なんてこたぁない、
フローリングを掃除するホコリ取りシートみたいなもの。
飼い主様がそれを使って掃除し始めると、
何が怖いのか分からないんですが、
何故か怯え始め、威嚇するように吠えまくるんです。

そんな怯え具合を眺めながら、
平和やなぁ、なんて思いつつ、
いろんなことを考えた今日1日。

そう、日付的には昨日になってしまいましたが、
9月11日は、同時多発テロのあった日。
3年経った今もなお、というか、あの頃より更に、
世界は変な方向へ向かって行ってるような気がします。

テロが報復を呼び、報復がテロを呼ぶ。
どこまで行っても、どれだけ経っても終わることのない
メビウスの輪のような連鎖の中で、
世界は平和になったと叫ぶ大統領。
そして、今、この瞬間も命の危険を感じつつ、
どうすることも出来ないまま途方に暮れているだろう人々。

誰が正しくて、誰が間違いなのか。
何が正しくて、何が間違いなのか。

正直、よく分からなくなってるんです。

こないだもどっかの学校でテロが起こりましたが、
あの時の犯人の中には、戦争やテロで夫や子供を亡くした、
“喪服の未亡人”と呼ばれる女性がいたそうです。

同時多発テロの犯人とされるビン・ラディンだって、
アメリカが彼を利用し、最後には裏切って捨てた。
だから見方を変えれば、同時多発テロだって、
どっちかっていうと、アメリカの方がテロリスト?

誰だって、好きこのんでテロを起こしてる訳じゃない。
それなりの理由があって、テロっていう
最悪の手段を取らざる終えない状況に追い込まれて、
どうしようもなくて、犯行に及んでしまってるんですよね。

それでも、テロリストたちの行為を肯定する気は更々ありません。
どんな理由があるにせよ、だからと言って
罪のない人々の命を奪っていい権利なんて、誰にもないんだし。
やられたらやりかえす、なんて、まさに愚の骨頂だと思うし。
だからこそ、何が正しくて何が間違いなのか、
頭の中でこんがらがっちゃってるんです。

マスコミっつうかニュースでは、
テロは悪い! テロリストは悪い!
っていう表層的なことばかりを大々的に伝えてるけど、
もっと根っこにある問題に焦点を当てないと、
事の本質は見えないんじゃないかなぁ。

ホコリ取りシートに怯えるパズーのように、
誰もが正体の分からない恐怖に怯えているこの世界。
その得体の知れない恐怖にこそ、
テロを撲滅する術が隠されてんじゃねぇかなぁ…。

なんて、分かったのか分からないのか、
それすらも分からないような難しいことを、
パズーの無邪気な姿を眺めつつ、
ぼんやりと考えた今日1日でした。

馬鹿笑い

2004年09月11日 | Weblog
数々の困難を乗り越え、
待ちに待ってたこの週末。
どんなに辛いことがあろうが、
どんなに哀しいことがあろうが、
パズーに会えりゃ吹っ飛ぶってもんです。

っつう訳で、またもや風邪がぶり返してきたのか、
微熱で少々ボーっとしていたりもするんですが、
パズーの満面の笑みを見て、頭痛も少しひきました。

しかしパズーくん、
それじゃ馬鹿笑いだから、上品に笑おうね。

たまちゃんのパパ

2004年09月10日 | Weblog
最近、パソコンにしても何にしても、
電化製品に対する物欲は特になかったんですけど、
今日、会社で調べ物をしてる時に
ニュースでコレを見た時から、
久しぶりに物欲が沸々と大きくなってきちゃいました。

ソニーが発表したデジタルカメラで、
最長8時間以上の動画が撮影出来るっていう、
デジカメっつうか、デジタルビデオカメラって奴でしょうか。
それが掌サイズで、ポケットにも入っちゃうみたいです。

「サイバーショット DSC-M1」
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200409/09-0909B/

僕も一昨年くらいにハンディカムってのを買って、
パズーの子供の頃からの映像とか撮ってるんですけど、
最近は、とんとご無沙汰状態でほとんど使ってなかったりします。

それは何故かと言えば、カメラ本体が大きいから。
いわゆるパスポートサイズって奴だから
小さいって言えば小さいんですけど、
「あ!今撮りたい」って思った時に
スっと出せるほどのサイズじゃないんですよね。

専用の入れ物から出して、テープを入れて、
もろもろセッティングして、やっと撮影開始、
っていう何アクションもいるので、
どうしても、押入れに入りっぱなしになっちゃってるんです。

そこで、新しく発売されるコレなら、
いつもジーパンの尻ポケットとかに入れておいて、
すぐさま撮影する、ってことも出来そうだし。
特にパズーを撮る場合なんて、
今が撮るチャンスだ!って思った時を逃しちゃうと
全然ダメなので、コレならきっとバッチリだろうなぁ、
なんて思ってしまったんです。

でも、コレを見てフと思ったのが、
スパイ映画に出てくる秘密道具みたいだな、ってこと。
探偵さんとかが使ったりする道具みたいだし。
これだけ小さいと、撮ってるとことか周囲から分かりづらいから、
こないだ捕まった某教授じゃないけど、
盗撮とかしちゃう奴もたくさんいるんだろうなぁ。

あ、僕は大丈夫っすよ、そんな変態趣味はございません。
僕の場合は、パズーを撮る!っていう用途に限られるんで。
くれぐれも、変態扱いはしないで下さいね。

…まぁ、パズーを撮りながらニヤニヤしてる僕も、
「ちびまるこちゃん」に出てくるたまちゃんのお父さんみたく、
端から見たら、充分気持ち悪いかもしれないけど(汗

ヘニャヘニャ

2004年09月09日 | Weblog
さっき(9/8(水)の午後11時57分くらい)、
また地震がありました。
震度3ってことですけど、結構揺れたっす。
これで、3日くらい連続で、
同じような時間に揺れてることになるんですが、
いよいよ、東海大震災なのか?って思うと、
怖い者知らずの僕も、さすがにちょっと嫌なもんがあります。

台風は台風で大変だけど、部屋が3Fなんで、
洪水の心配はいらないなぁ、と思って
正直、あんまり怖くはなかったんですけど、
いかんせん、地震は高ければ高いほど危ないし、
こう毎晩揺れられちゃ、さすがにたまらんっす。

しかも、震源地は同じようなとこだし、
今までのが余震で、本番はこれからなのか?
って思うとマジで怖い…。

なんとかプレートがズズズって入っていってて、
その反動がいつか来るっていうメカニズムは
多少は分かってはいるので、しょうがないかなぁ
っていうか覚悟は出来てるつもりなんですけど、
お願いだから、一人でいる時にはこないで、
パズーと一緒にいる時に来てほしい。
ヘニャヘニャな家に隠れたって、
危ないんだよ、パズーくん。

…そんなささやかな願いを抱きつつ、
今日も今日とて、震えに怯える夜なのでした。

デビルマン!

2004年09月08日 | Weblog
名古屋に台風が最接近したのは、夕方の7時くらいだったそうです。
ちょうどその頃、僕は試写室にいたので、
映画が終わって外に出た9時くらいには、
風も治まって、なんだか拍子抜けって感じでした。

で、その間、何の映画を見てたかというと、
永井豪の伝説的な漫画「デビルマン」の映画版です。
前評判というか、公式サイトの掲示板が不評の嵐で閉鎖されたとか、
いろいろ噂は聞いていたんですけど、
いやぁ、これが噂に違わぬ酷さで、ちょっとびっくりしました。

※すいません、こっから長くなるので
 映画「デビルマン」に興味のない人
 は見なくて良いかもです。あと、悪
 口を書いてるので、不快になりたく
 ない方はみないで下さい。あくまで
 も僕個人の意見なので、苦情は受け
 付けませんのであしからず(笑


前に会社の先輩から
「映画はどんな糞映画でも、良いところを見つけなきゃだめだ」
って言われて、その通りだな、と思って仕事してるんですが、
いかんせん、それでもこの映画だけは…。

脚本というか、ストーリーは、
ほぼ原作の漫画と同じなので、そこは良かったです。
原作好きなマニアックなファンの人も、そこはOKでしょう。
その他に良いところは…

すいません、見つけられませんでした(汗

全世界がデーモンに襲われる! とか言いながら、
映されるのは、どっかの商店街とショッピングモールだけ。
クライマックスの1,2分くらいになって、
ちょっとだけニューヨークとか出てくるだけなんです。
壮大ぶってるだけで、めっちゃミニマムっつうか、
いわゆる“チャチィ”って言うんでしょうか。

CGと実写を合成したTビュジュアル!
って言われてる凄そうな新映像技術も、なんかショボいし、
しかも途中に1回と、ラストに1回の計2回出てくるだけだし。

きっと制作費がなかったんだろうなぁ、
なんて裏事情を想像してみても、
もう少しどうにかならんかったのか、
って思ってしまう僕なのでした。

しかし、それよりも何よりも、
主演の不動明と飛鳥了を演じる
伊崎央登くん、伊崎右典くんというアイドルさんの演技。
これが凄かったっす。

初主演だし、アイドルだし、多少は仕方ないかなぁ、
とは思うんですけど、どう贔屓目に見ても、
許容範囲を超えるもので、いわゆる“学芸会レベル”
っていう感じにしか見えませんでした。

二人とも、表情は凄ぇ良いんですよ。
デビルマンの苦悩っていうか、怒りを表す表情なんか、
凄く鬼気迫ってて抜群なんですけど、
いかんせん、喋り出すとアララ、ってな感じ。
台詞も只の棒読みならまだ良いんですけど、
中途半端に頑張って感情入れてみました、って感じで萎え萎えだし、
しかも、体がすげぇ貧弱で、全然強そうに見えないとこがまた…。

彼らの他にも、俳優陣はほぼ全滅状態で、
ヒロインの美樹を演じる酒井彩名以外は、
あくまで僕の主観でしかないんですが、ほんと、酷かったっす。
なんで今、ボブ・サップやねん、KONISIKIやねん
ってツッコミをスクリーンにいれたくなったくらいっす。

どれだけショボかろうと、どれだけ制作費がなかろうと、
主演の俳優さんが凄い演技をしていれば、
誤魔化しでしかないのかもしれないけど、
多少は良くなると思うんです。
しかし、この映画では…。

しかも、題材はあの伝説的な漫画「デビルマン」とくりゃ、
マニアックなファンの方々は、当然、作品を汚されたって思うだろうし、
きっと公開された後、スタッフとか大変なんだろうなぁ。
原作者の永井豪さんは、自分もちらっと出演したりしてたんですけど、
これでいいんだろうか?
主演の二人も、あの表情は凄く良かっただけに、
それを生かす仕事が今後ちゃんと来るのかなぁ?
な~んて他人事ながら、心配して試写室を出た僕なのでした。


いろいろグダグダ書きましたが、一番の戦犯は監督さんなんだろうなぁ。
キャスティングも監督さんがOK出したんだろうし、
演出というか、コマ割りも、良い意味でも悪い意味でも、
「ビーバップハイスクール」シリーズの監督さんのクセが
そのまま出ちゃってる感じだし。

でも、その監督さんを抜擢したのは東映で、
「デビルマン」っていう題材を生かせる監督さんは、
他にいっぱいいるはずなのになぁ、
と、いつまでもグルグル回る僕の思考。

実は来週、監督さん、主演の二人の他数名のキャスト陣が
キャンペーンで名古屋に来て、話を聞かなきゃいかんのです。
うぅ、いったい何を聞けって言うんだよ、 
と、真剣に悩んで頭が痛くなってるとしおんでござんした(涙

「デビルマン」
10月9日(土)より、全国東映系にて公開

(C) 2004「デビルマン」製作委員会