としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

馬鹿映画?

2004年09月23日 | Weblog
11月に公開予定の「TUBE」っていう
映画の試写会に行ってきました。
ヨン様ですっかりお馴染みになった韓国発のアクション大作。
テロリストが地下鉄を乗っ取り、
かつて恋人をそのテロリストに殺された、
という経験を持つ刑事がたった一人で立ち向かう、
っていう、何処かで聞いたことがあるようなないような、
そんなアクション大作なのでした。

そう、映画好きな方ならお気づきかもしれませんが、
要するに、「スピード」と「ダイハード」を足して、
2で割ったような感じの作品、
って言えば分かりやすいでしょうか。
それ系のハリウッド大作に、韓国映画の叙情的な面が加わった、
「シュリ」を彷彿とさせるアクションドラマです。

…と、そう書くとめっちゃ面白い作品かのように思われますが、
正直、ちょっとなぁ~、と唸ってしまった僕なのです。

映画は基本的にフィクションだから、
何が起ころうが、別に驚くこたぁないんですが、
この作品に至っては、何もかもが都合よく進んでいくんです。


※少々ネタバレがあるかも、なので、
 以下は末見の方は見た後に見るとよいかもです。


まず、主人公の刑事は基本的に無敵です。
凄ぇスピードで走るテロリストに乗っ取られた地下鉄から落ちても、
ちょっと怪我する程度で走って追いかけます。
しかも、猛スピードで突っ走る地下鉄に、飛び乗っちゃったりもします。

が、クライマックスで地下鉄のブレーキが故障して止まれない、
っていう状況が発生するんですが、
かたくなに飛び降りず、ただただ、どうしようか悩みまくります。
えぇ!? さっき飛び降りて無事だったじゃん!
って突っ込む僕w

しかもラストでも、よく考えりゃ別の方法いくらでもあんだろ、
って突っ込まずにはいられない展開で、
思わず口あんぐり状態になってしまう僕がいました。

その他、地下鉄で平気で携帯電話で連絡を取り合う人々や、
(韓国の地下鉄は、常に携帯バリ3なんすかね?)
地下鉄が暴走しまくってるのに、駅が全然登場しないこと。
また、ヒロインが女スリっていう凄ぇ設定などなど、
全編、さまぁ~ずの三村ばりにツッコめちゃう、凄い映画でした。

まぁ、電車はもちろん、地下鉄の線路ごと作ったという
セットは迫力あって良い感じだし、
音楽も「シュリ」同様、気分を高揚させるテンポで
ドキドキ感を煽ってくれます。
とりあえず迫力はあるし、そこそこ楽しめるとは思うんですがね…。

とりあえず僕は、これはおバカ映画なんだ、
と途中であきらめて、突っ込むことを楽しみながら見たから、
退屈はしなかったんですが。

ヨン様で韓国好きになった方や、
無茶苦茶でも何でも、スカっとしたいっていう方は、
見てみると良いかも、な作品でした。

「TUBE」
11月より、全国松竹洋画系にて公開予定っす。