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歳月手記

歳月のちょっとしたメモです。
ちなみに「さいげつ」ではなく「としつき」です。

アニマルズ・インク

2005-03-28 21:36:58 | おもしそうな本
アニマルズ・インク

Kenneth A. Tucker (著), Vandana Allman (著),
小川 敏子 (翻訳)
¥1,260 (税込)

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ある日、農場主が引退を宣言した。
そこで1頭の豚が農場の経営に立ち上がった。

しかし○ヶ月以内に経営を立て直さないと、農場はつぶされてしまいます。

人事(?)異動を行ったり、
農場の動物達に餌の量制限を交渉したり、
試行錯誤を繰り返し、何とか経営を立て直そうと努力します。

はたして、農場は存続できるのか?


人間ではなく、動物を主体にすることにより、その人物(?)の特性がより顕著になり、
問題が理解しやすくなるのではないかと思います。

本屋でぺらぺらめくっただけなので、細かいところは間違ってるかも知れません。
気になった言葉「案山子の昇進」


<追記>
図書館で借りて読んでみたので、ちょっと追記

前回の書いたとおり、農場の経営に乗り出した豚 ビックブーは、
まず、山のようなビジネス書を読破し、独自の手法を展開していく。

現状を把握するために、農場の動物たちへの調査、分析を行う。
そして分析元に各部署のマネージャーを選出し、仕事の効率化を図ります。

「努力すればどんなことも成し遂げられる」というスローガンの下、
努力家のかかしを畑の警備から鶏小屋で卵を産む仕事に移動させたり、
逆に、種を盗む側だったカラスを畑の警備につけたり、
従順な羊にセールスを任せたり、
農場一力持ちの馬にコンピューターの操作をさせたり、
滑稽としか思えないマネージメントが実施されていきます。

農場を買収して、ショッピングセンターを作りたいブラックの妨害工作もあり、
農場経営は立ち行かなくなってしまいます。
果たして農場は存続できるのか、ビックブーはブラックの食卓に上らずに済むのかっ?!


確かに山のようなビジネス書を読んで、それを実践してゆくのはよいことだ。
しかし、ビジネス書に書いてあることが必ずしもよいとは限らない。
よいビジネス書は、当たり前すぎて気が付かなくなっていることをきずかせてくれる。

本当に必要なことは、無理に新しい手法を導入したり、
かかしに卵を産む努力をさせたりすることではなく、
各自の能力をその者にあわせたやり方で最大限出せるようにすること、
そしてその成果をきちんと評価することが大切である。

そんなことを教えてくれる絵本のようなビジネス書でした。


「アニマルズ・インク」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532311934/qid%3D1109420251/250-2091554-4955407

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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読みたい! (あみ)
2005-03-29 17:15:53
最近まめに更新してますね。マドリストとしては『間取り相談室』を買う予定だったのですが、歳月さんが買ったんだったら貸してもらおうと目論んでます。時間が出来たら貸してください。
返信する
間違えた (あみ)
2005-03-29 17:19:50
『間取り相談室』のところにコメントするつもりだったのに、『アニマルズ・インク』につけてしまいました。ショボーン
返信する
もちろんです (歳月)
2005-03-30 21:17:30
もちろん。

あみさんにお貸しするつもりで買いました。

あみさんはマドリストの師匠ですから(笑)
返信する