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歳月手記

歳月のちょっとしたメモです。
ちなみに「さいげつ」ではなく「としつき」です。

“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期

2005-05-15 12:42:36 | おもしそうな本
“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期

デイヴ ペルザー (著), Dave Pelzer (原著),
田栗 美奈子 (翻訳)

価格: ¥683 (税込)
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「君はもう自由だよ。」
「自由? ぼくが?」


消防士の父親、明るく世話好きの母親。
仲の良い兄と弟。

虐待が始まる前のディビッドの家は、
カリフォルニアのごくごく一般的で幸せな家庭だった。

ところが、ディビッドが4~5歳の頃から、母親が急激に変わり始める。
一日中家で酒を飲み、外出も、化粧もしなくなる。

そして、ディビットにさまざまな虐待を行うようになった。
ぼろ着せられ、食事も与えられず、家事や母親の考えた虐待ゲームをやらされる。

少しでもひどい目にあわないためには絶対服従。
生き延びるために残飯アサリや学校での弁当泥棒。
もっとも必要だったのは、憎しみと空想。


母親の虐待が始まってから、警察にほぼされるまでの
ディビッドの幼年期を描いた「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期」。
なんだかちょっと痛いです。


この本を読んで、虐待についてもっとも恐ろしいと感じたのは、
家族を愛し、やさしかった母親が突然、子供に対する虐待を行うようになってしまうと言うこと。
幼少期に虐待された経験があると親になってから
自分の子供に対して虐待を行ってしまう「怒りの連鎖」。
ディビッドの母親がそれにあたるのかは続編を読まなくてはわからないのですが。

もし、そういう要因もなく。
誰もが子供の虐待を行う可能性があるのだとしたら、
親になるのはちょっと怖いですね。


「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789719251/qid%3D1116042118/249-1263519-9098755

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