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歳月手記

歳月のちょっとしたメモです。
ちなみに「さいげつ」ではなく「としつき」です。

勇午―The negotiator (香港編)

2005-06-19 23:58:39 | おもしそうな本
勇午―The negotiator (香港編)

真刈 信二,
赤名 修

価格: ¥819 (税込)

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成功率97.4%を誇る交渉人 ネゴシエイター 別府勇午。

今回の目的は、”子犬の奪還”。
報酬は、600万円と友人の人生。

イギリス領としての期限が切れる1997年7月を目前に控えた香港。
黒社会(ハイセーウー)、そして1800年代から生きる伝説の女、愁林(シュウリン)。

果たして香港は誰のものなのか、
イギリス? 中国? 愁林? それとも・・・。



今回の香港編は、
アヘン戦争後、香港がイギリス領となったことに端を発し、
197年の間にこじれた国家、黒社会、香港を牛耳る経済人のプライドと利害が入り混じる。

そんな中で、各者の利害関係をいかに整理し、それを操るか、情報と心理の駆け引きがメインでした。

個人的には、パキスタン編の信念と武力の人々の姿も好きですが、
香港編も大人な戦い方って感じで悪くないです。


 ☆詳細はこちら 「勇午―The negotiator (香港編)」 



他にも文庫では以下(U.K編以外各上下)11冊発売されています。

・勇午―The negotiator (パキスタン編)
 テロリストに誘拐された商社マンの身代金の受け渡しにの依頼を受けパキスタンに飛ぶ。
 テロリストに資金が渡ることを恐れる軍隊の妨害、
 テロリストの頭目は勇者でない者とは交渉はできないと勇午を処刑を行う。

・勇午―The negotiator (ロシア編)
 日本に住む元ロシア貴族 アンドレイがロシア革命の際に生き別れた孫娘の捜索を依頼する。
 アンドレイと少女の持つ元は一つだった指輪の秘密とは・

・勇午―The negotiator (マグダラのマリア編)
 今度の依頼は、処女受胎した少女の父親を探すこと。
 手がかりとなるのは「マグダラの止まり木」と言われる木製の十字架。


・勇午―The negotiator (U.K.編)
 かつての友人の誘いを受けイギリスへ旅立つ 過去にけりをつけるために。
 IRA(アイルランド友愛協会)からEU外相会議への爆破予告が出された。

・勇午―The negotiator (インド編)
 ヒンドゥ教徒と回教徒の長きにわたる宗教対立。
 狂信的ヒンドゥ至上主義団体HSA。彼らの目的は”ニルファーの涙”と異教徒の殲滅。
 果たして宗教戦争は回避できるのか?

・勇午―The negotiator (インドシナ編)
 勇午死亡。

 報せを受けたジャーナリスト・北村は、高校生の菊地とともにタイ バンコクに向かう。
 

DVDにもなっているようですね。
こちも見たいなぁ~。
勇午 1st Negotiation パキスタン編


<耳より情報>
Yahooのプレミアム会員の人は、ストリーミングで勇午が見れます。
私は見れないんですがね。(ぶちぶち・・・。)

http://streaming.yahoo.co.jp/program?k=fwis00090


“It”(それ)と呼ばれた子―完結編さよなら“It“

2005-05-28 01:53:08 | おもしそうな本
“It”(それ)と呼ばれた子―完結編さよなら“It“

デイヴ ペルザー (著), Dave Pelzer (原著),
田栗 美奈子 (翻訳)

価格: ¥756 (税込)

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どんなに必死に頑張っても
自分の過去からは逃げられない。

でも、ぼくは幸せになる。
何事対しても、一生懸命にやってきたんだ。



“It”(それ)と呼ばれた子―完結編さよなら“It“
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789720543/qid=1117212526/sr=1-4/ref=sr_1_10_4/249-0346669-5393902

死の壁

2005-05-22 20:00:39 | おもしそうな本
死の壁

養老 孟司 (著)
価格: ¥714 (税込)

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解剖学に携わるものから見た「死」についての考察を口述にてまとめた、
「バカの壁」の続きともいえる本です。

解剖学の徒としての一般の人と異なる「死」や「死体」の考え方は面白いです。
第1章の「なぜ人を殺してはいけないのか」と言う疑問から始まり、
2章「不死のやまい」では、昔と現代を比較し、「死」から目を逸らせた現代に警鐘を鳴らし。
3章「生死の境目」では、どの時点を死の瞬間にするのかについて書かれています。

私が一番面白いと思ったのは、4章の「死体の人称」です。
死体には、「ない死体」「死体でない死体」「死体である死体」の3つがあるとしています。
それぞれ一人称の死体、二人称の死体、三人称の死体としています。

どういうことかというと、
「ない死体 一人称の死体」と言うのは、自分の死体のことです。
ない死体(自分の死体)を認識する自分自身が消えて(死んで)しまうので、
概念上でしか存在できない客観的に認識でき「ない死体」。

「死体でない死体 二人称の死体」は、あなたの死体。つまり知り合いの死体。
ただの死体ではなく特別な思い入れのある知り合いの姿。

「死体である死体 三人称の死体」は、知らない人の死体。
解剖学教室で解剖される死体。交番の「本日の死亡 3名」と言う自分に直に関係しない死体。


面白いことを考えるもんですね。

ただ「バカの壁」を読んだ際にも感じたのですが、独善的な意見が多いように感じます。
さらに、例にあげる話もどこか実感を感じられず、テレビや本で読んだことがある程度の話を載せている感があります。

「バカの壁」よりこちらの方が面白いです。
やはり筆者の領域の話だからでしょうか?

ただ、後ろの方でちょっと話がだれて脱線してますね。
口述だから仕方ないのかなぁ。

個人的には「バカの壁」より、面白いと思います。


「死の壁」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100614/qid=1116603305/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-1340174-8246727

“It”(それ)と呼ばれた子―少年期ロストボーイ

2005-05-21 00:38:58 | おもしそうな本
“It”(それ)と呼ばれた子―少年期ロストボーイ

デイヴ ペルザー (著), Dave Pelzer (原著),
田栗 美奈子 (翻訳)
価格: ¥735 (税込)

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法廷の中にいる人達の視線がぼくに集まる。
立ち上がり、繰り返し練習してきた台詞を言おうとした。

ぼくは嘘をついていました。家の問題は本当はぜんぶぼくが原因だし、
母さんにひどい仕打ちを受けたことなんてありません。と。

時間が止まり、目を閉じる、
『あの家』に連れて行かれて、地下室でいびられる自分の姿。
他の子供達と笑い、バスケットボールや鬼ごっこをする自分の姿。

ほんの少しの勇気がくじけてしまう前に叫んだ。
「もう『あの家』に帰るのはいやです!」


虐待を行う母親から、保護されたデイビッド。
その後、母親との裁判。

里親に預けられるがうまく行かずに、いくつかの里親の下を転々とする。
泥棒、放火、裏切り、そして母親の記憶。

18歳で里親の下から離れてゆくまでを描いた「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期」の続刊。



“It”(それ)と呼ばれた子―少年期ロストボーイ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789719928/qid=1116343829/sr=8-1/ref=pd_ka_0/249-1263519-9098755

“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期

2005-05-15 12:42:36 | おもしそうな本
“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期

デイヴ ペルザー (著), Dave Pelzer (原著),
田栗 美奈子 (翻訳)

価格: ¥683 (税込)
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「君はもう自由だよ。」
「自由? ぼくが?」


消防士の父親、明るく世話好きの母親。
仲の良い兄と弟。

虐待が始まる前のディビッドの家は、
カリフォルニアのごくごく一般的で幸せな家庭だった。

ところが、ディビッドが4~5歳の頃から、母親が急激に変わり始める。
一日中家で酒を飲み、外出も、化粧もしなくなる。

そして、ディビットにさまざまな虐待を行うようになった。
ぼろ着せられ、食事も与えられず、家事や母親の考えた虐待ゲームをやらされる。

少しでもひどい目にあわないためには絶対服従。
生き延びるために残飯アサリや学校での弁当泥棒。
もっとも必要だったのは、憎しみと空想。


母親の虐待が始まってから、警察にほぼされるまでの
ディビッドの幼年期を描いた「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期」。
なんだかちょっと痛いです。


この本を読んで、虐待についてもっとも恐ろしいと感じたのは、
家族を愛し、やさしかった母親が突然、子供に対する虐待を行うようになってしまうと言うこと。
幼少期に虐待された経験があると親になってから
自分の子供に対して虐待を行ってしまう「怒りの連鎖」。
ディビッドの母親がそれにあたるのかは続編を読まなくてはわからないのですが。

もし、そういう要因もなく。
誰もが子供の虐待を行う可能性があるのだとしたら、
親になるのはちょっと怖いですね。


「“It”(それ)と呼ばれた子 幼年期」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789719251/qid%3D1116042118/249-1263519-9098755

ダーリンは外国人

2005-05-14 12:10:20 | おもしそうな本
ダーリンは外国人
 外国人の彼と結婚したらどーなるの?ルポ

小栗 左多里 (著)
価格: ¥924 (税込)

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作者である小倉左多里(おぐらさおり)と語学マニアのトニーの「国際結婚」ルポ。
育った文化の違いからくる考え方や感覚の違いから生まれるさまざまな面白エピソード満載です。

日本人の身内を卑下する習慣に対して深く傷ついたり、
「華」と言う漢字の美しさに、雷が打たれるほどの衝撃を感じたり、

日本に住む私たちにとっては、当たり前のことも、
外国の人から見るとやはり、疑問に思うことが多いんでしょうね。

ちょっと思うのは、
外国人との生活が面白いと言うことだけではなく、
「トニー」本人が変わっているから面白いんじゃないかなと思います。

笑える中にも、日本の常識は、世界の常識でないことを
いろいろと気がつかせてくれる本です。


この本も前々から欲しかったのですが、最近無駄使いが多いので自粛していました。
でも、中古と言う名の甘い誘惑に負け、
「ブログの記事にするなら読んでおかないとね」などとほざきつつ買ってしまいました。

最近、「ブログの記事にするなら読んでおかないとね」を理由に本を買うことが増えている気がします・・・。
このままでは加速度的に貧乏まっしぐらっ!?


立ち読みしたら
「ダーリンは外国人2」も「ダーリンの頭の中」も欲しくなってしまいました。
また中古でGETか?


「ダーリンは外国人」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840106835/qid=1115279487/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-3242422-4349914

フリーランスはじめてみましたが・・・

2005-05-10 01:19:43 | おもしそうな本
フリーランスはじめてみましたが・・・

きたみ りゅうじ (著)
価格: ¥1,449 (税込)

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「SEのフシギな生態」「SEのフシギな職場」でお馴染み(?)のきたみりゅうじさんのエッセイです。

「SEを辞め、フリーになった。」というと、
「ああ、フリーのプログラマになったんだ。稼ぎもよくなるしね」と思うのですが、
フリーのプログラマではなく、フリーのライター兼イラストレーターになったようです。

一応システム関連のライター志望とは言え、明らかに別業種。
すぐに仕事があるわけでもなく、浮き上がった仕事の話も立ち往生したり。
「フリー」になったことの大変さが伝わってきます。

今までは、「XXX会社のきたみです。」と言うように
どんなに小さくても会社に所属しているというブランドで仕事ができたものが
「きたみです」と言っても誰も相手にしてくれない。

一時期は時給750円のコンビにのバイトの誘惑に負けそうになったり・・・。


面白いのは、
「SEのフシギな生態」「SEのフシギな職場」は、SE時代に書かれたものではなく、
ライターになってから書かれたものだと言うことです。

「SEのフシギな生態」「SEのフシギな職場」は
「こんなやつはだめだ」「会社はおかしい」「俺ならもっとうまくやる」的な内容が多く、
SEの現場に現在立っている人の視点、感覚で書かれているように見えたので、
まさか、ライターになってへこんでいる時期にかかれたものだとは思えませんでした。

「フリーランスはじめてみましたが・・・」は、
「SEのフシギな生態」「SEのフシギな職場」と比べるとSEの立場として得るものは少ないですが、
人生、これからの仕事のキャリアパス(システム屋を続けるなり、やめるにしろ)について
は参考になる本でした。


「きたみりゅうじ」の本は、システム業界以外の人でも十分楽しめるのでお勧めです。


「フリーランスはじめてみましたが・・・」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774122718/qid%3D1115280752/249-3242422-4349914


こちらもお勧め。
両方読みましたが笑える半面耳が痛いです(笑)。

「SEのフシギな生態 失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/477411720X/ref=pd_bxgy_img_2/249-3242422-4349914

「SEのフシギな職場―ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ヶ条」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774118877/ref=pd_sim_dp_4/249-3242422-4349914

「歳月の読書室」
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Yurinoki/8220/books.html

拝見!プロジェクトマネージャの仕事場

2005-05-06 00:00:00 | おもしそうな本
拝見!プロジェクトマネージャの仕事場
 ITプロジェクトの成否の鍵を握る人々

金子 則彦
価格: ¥1,974 (税込)

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NHKの人気番組「プロジェクト×」の影響もあってか、
ここ数年プロジェクトマネージメントに対する関心度が高まりつつあります。

本書は、IT業界に特化したプロジェクトマネジメントを題材として、
PMBOKをべーすとして、プロジェクトマネージメントの現場をストーリ仕立てに面白おかしく、
しかもわかりやすく紹介しています。

システム業界でシステム開発工程を一通り経験した2~5年程度のプログラマ、SEで
プロジェクトマネージャを目指す方や今すぐプロジェクトマネージャになるわけではないけれど、
将来のために知っておきたいなと言う方向けの簡単な入門書です。


登場キャラクターもどこかで聞いたことのある人名ばかりで、言動も似せてあるので笑えます。

星野課長(監督)
島主任(島 耕作)
野田社員(のび太)
郷田社員(ジャイアン)
須根社員(スネ夫)
鈴木社員(しずか)

その他にも思わず苦笑してしまうパロディねたもちらほら。

内容的には、きたみりゅうじ氏の「SEのふしぎな生態」の
「こんなことあるある」、「そんなのありえないよ」と言う話に
「どうやったら、解決できるのか」と言う部分を追加した感じですね。

「SEのふしぎな生態」と同様、問題点を誇張している感じはありますが、
(誇張と言い切れない部分があるのがこの業界の悲しいところ・・・。)
IT関係者以外の方が読んでも十分に楽しめる一冊だと思います。


「拝見!プロジェクトマネージャの仕事場」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774119032/qid%3D1115274276/249-3242422-4349914

ちびくろ・さんぼ

2005-05-02 21:00:05 | おもしそうな本
ちびくろ・さんぼ

ヘレン・バンナーマン (著),
フランク・ドビアス (イラスト),
光吉 夏弥 (翻訳)

価格: ¥1,050 (税込)

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神保町の三省堂書店の1階入り口には、
その時々でお勧めや話題の本の特集コーナーがあります。

必ずそのコーナーだけはチェックするのですが、
今日は、いつもと毛色の違う本が1冊だけ置かれていることに気がつきました。


「ちびくろさんぼ」

話題の新刊本の間に一冊だけ、絵本が置かれていました。

懐かしいので思わず手にとって、ぺらぺらめくってみると、
子供の頃に見たそのままの絵と内容でなにやらうれしくなりました。

懐かしさとともにひとつの疑問が・・・。

「あれっ?ちびくろさんぼって黒人差別云々で発売禁止になってなかったけ?」

私の記憶が確かならかなり昔に、発売禁止になっていたはずです。
気になったので、ちょっと調べてみました。



「ちびくろさんぼ」は、
かつて岩波書店等数社から出版されていた絵本でしたが、
日本の某人権団体より差別的であると訴えられ
1988年岩波を皮切りにことごとく廃刊となってしまいました。

そして、1999年6月に岩波書店版が瑞雲舎から復刊されました。
私が目にしたのはこれだったようです。

私としては、あのお話のどこに人種差別的なところがあるのか不思議です・・・。



「ちびくろさんぼ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4916016556/qid=1114930405/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-7529227-4421846


「「ちびくろさんぼ」の廃刊と再刊に思う」
http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/Sambo.htm


「黒人差別をなくすページ」
ここから径出版から以前に出版された「ちびくろさんぼ」(現在廃刊中)が読めます
http://www.asahi-net.or.jp/~wz9k-ybn/index.htm

だらだら毎日

2005-04-28 00:28:15 | おもしそうな本
だらだら毎日
とぽすけ (著)

価格: ¥1,260 (税込)

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大人気4コマ日記サイト『だらだら毎日』 待望の単行本化。

とぽすけ(奥様)とねむねむ(ダンナ様)のほのぼの結婚生活を4コマ漫画で描いています。
ちょっとマニアックなところのある夫婦の普通の生活の一コマなのですが、不思議と笑えます。
未婚の私としては、夫婦生活ってこんなに笑えるものなんだと
目からうろこ状態です(笑)。

本屋で立ち読みしていたんですが、思わず笑ってしまい
周囲の人に奇異の目で見られてしまいました(笑)。

立ち読み、電車内などで読む際には、注意が必要かも。。


『だらだら毎日』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196383/qid%3D1113738756/250-3669387-7843438


『だらだら毎日』サイト
面白くて毎日アクセスしたくなります。
http://www.daradaramainichi.com/index.html