Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

晩夏の風まかせ

2017-08-28 | 自転車

 

雨上がりの日曜日は、残暑の日々にピリオドを打つ秋の風が吹いていた。

秋を感じる芒原の高原への遠出も考えていた。

土曜から天気予報と天気図を見て山の天気を予想。

秋雨前線を思わせる低気圧の張り出しが気になる。

太平洋岸の高知は曇天の予報。

南岸低気圧は、山に雨をもたらすことが多い。

瀬戸内海側は終日晴天の予報も、四国山地の脊梁は当てにならない。

長年、山へ入ってきた経験知を気象予報士の言葉より優先した。

そして前回の峠越えを逆のコースから辿ってみることにした。

皿ヶ嶺越えから畑野川、久万高原の山里散策と三坂峠を越えて帰路へ。

 

秋の空を想わせる爽やかな青空が広がる。

石鎚山系もくっきり眺望できる見事な雨上がりの晴天。

これは私の感が外れたかな?

このまま晴天なら大川嶺まで足を延ばしてもいいと考えていた。

夏休み最後の日曜日。

皿ヶ嶺越えの道は、ブナの森から湧き出る清水を使った素麺流しに涼を求める車が多い。

前回の峠越えと比べて、少し涼しくなったことと、

自転車山越えの負荷に耐える筋肉が、すでに出来上がっているようだ。

意外にスムーズに上林トンネルを抜けた。

トンネルを抜けるとガスが湧き上がり、雲が垂れ込めてきた。

遠く大川嶺方面も雲が垂れ込め視界が悪い。

やっぱり、私の野生の感が当たったようだ(笑)

峠下の水場で昼食を食べ小休止後、畑野川へ下る。

(下の画像のように畑野川集落から皿ヶ嶺稜線にかかる雲が分かる)

山間の郷は、黄金に稲穂が実り、早い田圃では、すべに稲刈りが終わっていた。

晩夏に目を惹く花は、外来の白百合で、すっかり日本の風景に馴染んでしまった高砂百合(タカサゴユリ)。

(午前中の光(皿ヶ嶺山麓)と夕暮れの光(久万高原)の2パターンを並べてみました)

里山の棚田の土手に一面の白い花が群れ咲いていた。

この百合は、オオキンケイギクやセイタカアワダチソウのように特定外来種として

駆除の対象になっていないのだろうか?

あまり悪く言う人がいないように思える。

確かに日本の風景に馴染む花ではある。

彼岸花の燃えるような赤と較べると、ずっと。

ミンミン蝉と法師蝉の晩夏の夕暮れを彩る大合唱の中、三坂峠を駆け下った。

今回は余裕の18時過ぎの帰宅だった。

 


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2 コメント

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 (鬼城)
2017-08-29 08:31:12
連日の活動ですね。
秋の田園風景が素晴らしい。
テレビでは朝からミサイルの話・・・明るい話はないものか?
ランスケさんは、本質的には山屋さんですが、気象の勉強もされ、深い知識ですね。
自分も勉強しましたが、投げだし・・・
写真と同じく、あきらめの良さは同じパターンです。
アキアカネ、飛んでいるのに写真は?流れ星さんも鳥や昆虫の写真、粘いですね。
心を入れ替え、座禅でも組もうかな?(爆)
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戦争のリアルを知る (ランスケ)
2017-08-29 12:43:52
鬼城さんからの書き込みで、早朝の北朝鮮のミサイル発射を知りました。
各放送局のニュースやネット上の情報を見ると、微妙にズレを感じますね。
NHKは官邸発表そのままで民放の情報分析と温度差があります。

まず、どうもミサイル発射は韓国軍発表が先行して日本の対応が遅れたようです。
Jアラートが作動してもミサイルは通過した後で国民は避難も何もどうしようもない。

政府は、発射から約4分後の午前6時2分にJアラートで「北朝鮮からミサイルが発射されたもよう。
頑丈な建物や地下に避難してください」と発信。
6時14分には「先ほど、この地域の上空をミサイルが通過したもよう」と伝えた。(共同通信)

そしてミサイルは大気圏外を飛行しているので(領空外)既存の防空システムでは対処しようがない。
北朝鮮のミサイル日本領空通過は、これが初めてではなく過去に何度もある。

これらの情報を総合すると、何をそんなに恐怖を煽っているのか?
色んな意味で勘繰りたくなります。

昨夜放送されたETVの大岡昇平の「野火」やインパール作戦の戦争のリアルな姿を見ると、
威勢のいい言葉に騙されないで臆病者と罵られてもいいから冷静でありたいと思います。
この国の政治家の大半は70数年前の過ちをまったく反省していませんからね。
いざ戦争になると必ず同じことを繰り返します。

真夏の自転車による山越えと山泊用の20kgの荷物を担いでの登山は、
正直、身体がキツくなりました。
前回の堂ヶ森下山時も足に来ていました。
少し涼しくなって来たので、徐々に身体を慣らしてゆきたいと思っています。
30℃前後まで気温が下がると随分楽になると思います。

山の天気を読めるようになったのは、山友、菅さんのおかげです。
天気図や気象情報から石鎚山系限定のピンポイント情報を予測するようになりました。
特に冬山は、山岳写真の特異な自然現象が撮れる本番ですから。

自然を対象にした写真は、何かその時のメインとなる
主題を見つけることだと思います。
今回は咲き誇るタカサゴユリでした。
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