VOL2 わ・た・し流

おとぼけな私ですが 好きな本のことや 日常のなにげない事等 また 日々感じたことも書いていきます。

「方丈記」からみえるもの

2012-10-23 11:13:37 | 方丈記

私は Eテレを結構見ます



 先日も 劇的ビフォーアフターのあと

Eテレで 「方丈記」についてやっていたので


 翌日は5時起きにもかかわらず 見ました


以前 「高校講座」でさわりを見て、ぜひ詳しい内容を知りたいとおもっていたので

 これ幸いとばかり



方丈記は 日本最古のルポルタージュだという説明でした


 訳書などもでているようなので

今度 機会があったら 見てみたい


 鴨長明の「無常」感がよくでています


私も この世は無常の世界であり


 物事にいたずらに執着したり、固執したりするのは

苦悩を大きくする原因となるように感じています



 相次ぐ災害で 当時の人々の生活は 相当ダメージを受け


不安感もはんぱない様子がうかがえます



 江戸時代、挿絵の入った「方丈記」が庶民にも読まれたようです


およそ、日本のいや、世界の歴史にあって


大火や 洪水、竜巻、地震、噴火等の自然災害や、飢饉、疫病

 などとは つねに 人々の暮らしと 背中合わせだったのではないか・・・


それと、戦争、侵略・・・



 たかだか60年余の平和で

日本人は まったくそういった恐怖が 

 実は 人の暮らしとともにある という事実を

忘れ去り、日々、自分のことで汲々としているように思えるのですが・・



 覇者のことばかりとりあげないで 

歴史というものを紐解けば

 そこにおのずと 「どう生きたらよいのか」

「どんな政府がよいのか」「外国との付き合い方」

等々へのヒントがあるように思うのです


 また、「警告」も・・・


今日本で、ふつうに暮らしている人々(苦しんでいる人ではなく)

 の何割の人が 実は「恵まれている」という事に気づいているのでしょうか?


感謝しているのでしょうか?


 余るほど食べ物を粗末にし、弱者をいたぶってはいないでしょうか?


そういう事実を知るたびに 心が痛みます


 太平洋戦争で 食べ物もなく

戦火を逃げ惑った記憶は もうすっかり薄れ


 隣人をもよく知らぬ人が増え

学校でも 職場でも  「いじめ」が絶えない現状・・・


 「平和」は 努力しないと 

あっという間に 争いへと変わっていく恐怖を

 頭の片隅においておくべきではないかと

私は 不安になります・・・