取次営業orz

取次の営業とは何か

取次会社は何を売るのか 前置

2010-07-19 | Weblog
取次は何を売っているのでしょう。

「本だ!本田!HONDA!」

違います。
取次はシステム(仕組み)を売っているのです。

取次の機能は大きく分けて3つあると思います。

1.商流機能
[出版社にとっての販売代行、書店にとっての仕入代行、書店からの代金回収と出版社への支払い]
一つの書店が、4,000社もある出版社と個々に販売契約を結ぶのは大変すぎます。また、1つの出版社が15,000軒もある書店と個々に販売契約を結ぶのは大変すぎます。(ディスカバー21スゴイね)
金融面でも、送返物流の制度下では双方に、回収リスクが生じてしまいます。「払え!払って!待って!逃げた!?」もう大変です。

2.物流機能
[新刊、注文商品を全国の書店に出荷する。また多種多様な商品を在庫し注文に対応する]
書店は、一日に4,000回もクロネコが来たらたまりません。また、出版社は、1日に15,000匹もヤマトを発射できません。

3.情報機能
[POSなどの販売情報、発注などの物流情報、新刊などの商品情報をオンライン等で流通させる。また市場動向に関する調査、報告を行う]
商品情報を掴むこと、書店の販売情報を把握するには、取次のような集約システムがあったほうが便利ですよね。

つまり、
この3つの機能において、より使いやすいシステムを提供した取次が、
帳合切替というゲームの勝者となります。

それでは、これらのシステムについて、個別に検証してまいりましょう。
(つづく)