社内カースト制度についてはしつこいぐらい書いてきました。
※過去記事:取次会社のカースト制度
今回はその力関係がよく見える事例を取り上げてみたいと思います。
[登場人物:仕入系スタッフ=バラモン / 取次営業=シュードラ=私]
ある日、バラモンから連絡が入ります。
バ「今度あなたの担当書店の近隣を活動拠点にしている著者が○○という本を出すんだけど、何冊いる?」
私の心の声『えっ・・・。いきなりなんだよ?名を名乗ってくれよ。どんな本で刷部数はいくつなんだ?商品価値がわからん。でもこの場で決めろってことだろ。どうすりゃいいんだ?てゆうか版元営業は回ってないのか?』
私「いや、あの~・・・。」
バ「いらないですか?」
私の心の声『すぐ決められないんだったら配本ゼロか。一応ご当地ものだし、ある程度積んだ方がいいだろう。』
私「100で」(根拠なし)
バ「そんなもんでいいんですか?」
私「じゃ、じゃあ150で!」
バ「そんなにあげられません。」
私の心の声『何なんだよ・・・。』
私「じゃあ…、100で」
バ「じゃあ一応希望数ってことでなるべく付けるようにしますので短冊もらえますか」
私「はい」
私の心の声『やっぱり短冊は書かなきゃいけないんだな。てゆうかあんたは誰なんだ?』
バ「返品になると困るんで書店に言っといてくださいね」
私「書店に渡せる資料はありますか?」
バ「(著者の)ホームページでも見て下さい。」
私「わ、わかりました」
私の心の声『俺(社内)に出せる資料もないのかよ。そもそもいつ出るんだよ。数だっていくつ付くのか結局わからないんだろ。書店にどう説明するんだ?」
バ「じゃあ短冊お願いします。調整入りますので」
私「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
私の心の声『なんだだったんだろう・・・。』
しかしながら、このスタッフはかなり優秀なんです。
商品の特性を見て、営業担当に連絡しているわけですから大したものです。
ただ、やはりバラモン特有の圧力が会話の端々に感じられます。あくまで、主導権はバラモンにあり、責任はシュードラに取らせるという。
穿った見方をすれば、責任回避行動として、とりあえず私に話を振ったという捉え方もできますね。私が配本数を決めたわけですから、売れなかった場合も返品が出た場合も私の責任です。(そもそも配本には"調整"が入るわけですが)
でも、何もないよりいいと私は思います。できれば書店と話合いながら数を決めたいものです。
それには、時間も情報も必要です。
※過去記事:取次会社のカースト制度
今回はその力関係がよく見える事例を取り上げてみたいと思います。
[登場人物:仕入系スタッフ=バラモン / 取次営業=シュードラ=私]
ある日、バラモンから連絡が入ります。
バ「今度あなたの担当書店の近隣を活動拠点にしている著者が○○という本を出すんだけど、何冊いる?」
私の心の声『えっ・・・。いきなりなんだよ?名を名乗ってくれよ。どんな本で刷部数はいくつなんだ?商品価値がわからん。でもこの場で決めろってことだろ。どうすりゃいいんだ?てゆうか版元営業は回ってないのか?』
私「いや、あの~・・・。」
バ「いらないですか?」
私の心の声『すぐ決められないんだったら配本ゼロか。一応ご当地ものだし、ある程度積んだ方がいいだろう。』
私「100で」(根拠なし)
バ「そんなもんでいいんですか?」
私「じゃ、じゃあ150で!」
バ「そんなにあげられません。」
私の心の声『何なんだよ・・・。』
私「じゃあ…、100で」
バ「じゃあ一応希望数ってことでなるべく付けるようにしますので短冊もらえますか」
私「はい」
私の心の声『やっぱり短冊は書かなきゃいけないんだな。てゆうかあんたは誰なんだ?』
バ「返品になると困るんで書店に言っといてくださいね」
私「書店に渡せる資料はありますか?」
バ「(著者の)ホームページでも見て下さい。」
私「わ、わかりました」
私の心の声『俺(社内)に出せる資料もないのかよ。そもそもいつ出るんだよ。数だっていくつ付くのか結局わからないんだろ。書店にどう説明するんだ?」
バ「じゃあ短冊お願いします。調整入りますので」
私「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
私の心の声『なんだだったんだろう・・・。』
しかしながら、このスタッフはかなり優秀なんです。
商品の特性を見て、営業担当に連絡しているわけですから大したものです。
ただ、やはりバラモン特有の圧力が会話の端々に感じられます。あくまで、主導権はバラモンにあり、責任はシュードラに取らせるという。
穿った見方をすれば、責任回避行動として、とりあえず私に話を振ったという捉え方もできますね。私が配本数を決めたわけですから、売れなかった場合も返品が出た場合も私の責任です。(そもそも配本には"調整"が入るわけですが)
でも、何もないよりいいと私は思います。できれば書店と話合いながら数を決めたいものです。
それには、時間も情報も必要です。