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漢和辞典ファン日記

初心者ですが漢和辞典ファン。漢和辞典に見つけるあれこれを記事にしてまいります。

「桟橋」ってなんだっけか。

2009-03-19 12:33:51 | 日記
a uniqlo man実は、中学生になるまで「桟橋」の意味がよくわからなかった。本を読むのは好きだったから、いろんな本に「桟橋」というのが出てくるんだけど、「ま、なんか橋だな」と適当に理解。

でも「桟橋のらんかんを二三度両手でゆりうごかし」たり、「浮き桟橋」なんて表現が出てくると、これは「普通」の「なんか橋」じゃない。

しばらくして辞書で引くと「船舶をつなぎ、貨物の積み卸しまたは船客の昇降のため、水面から突出させた構造物で、脚柱で水底に指示する形式のもの」(広辞苑)なんて定義を目にすることになる。これでも戸惑うことがあり、感覚的に「広義には浮桟橋(ポンツーン:Pontoon)も桟橋に含むことがある」(ウィキペディア)ということを理解していく。

「そんなことがあったよなあ」と今回漢和辞典を見てみた。

たとえば『新潮日本語漢字辞典』の「桟橋」の説明を見ると「桟道をつくる、棚のような部分。また伝説などで、渓谷をまたぐ橋や天上と結ぶ段」という説明がある。ちなみに読みは「さんきょう」。

では「桟道」とは何かといえば「険しい崖のあるところで、棚のように作るなどして設けた道。『箱根の山は天下の阻 蜀の桟道数ならず』」なんて例が書いてある。

むむ。

「もう『桟橋』、知ってるよ」と思っていた頭にあったのは「桟橋=水辺」の連想。山と結びつくイメージがあるのは全く知らなかった。

ちなみに旧字の「」は、『学研新漢和大字典』によれば会意件形声文字ということになってる。すなわち旁が音符であるとともに「戈」二つで小さくする意味を表すとのこと。なるほどなあ。

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