「兔」は象形文字なのだという。
「どこが象形なんだよ」と思ってしますけれど。『学研新漢和大字典』をみるとこんなのがあった。
確かに象形文字なのかもしれないな。よくわかんないけど。
ところで「兔」に似た字に「免除」の「免」がある。「兔」の「丶」の部分を足に見立て、すなわち「足が見えないほどの高速で兔が逃げていくことを示す」なんて節もあるんだそうだ。ただしこれは「冗談」のような話ではあるそうだ。
昨日、夜の谷中を歩いていると「錻力屋」と窓に書いた店を見つけた。冬のことでもう真っ暗。中で何を扱っているのか見えない。
恥ずかしながらちょっと考えましたよ。「これはいったいなんと読めば良いのだろう?」。
まあ考えたのは数秒。金偏に「ブ」なんだから「ブ」と読むんだろう。で、そのしたに「リキ」で「ブリキ」。ああ、なるほどね、と。
で、さらに考えた。この「錻」の時は国字なのだろうなあ、と。帰って漢和辞典を見てみると予想通り国字。『新漢和大字典』によると「オランダ語のbilkを音写するためにつくられた日本製の漢字」だと。
そこでふと思ったのは、読み方が「ブ」なのか「ぶ」なのか。国字なんだから「ぶ」で良いように思う。
ところが『新漢和大字典』の表記は「ブ」。『日本語漢字辞典』でも「ブ」だなあ。なるほどと思って『漢辞海』を見ると「ぶ」の表記だ。
ちょっとよくわからないのだけれど、音訓にもいろいろありそうです。また勉強してみましょう。
ちなみに下のDVDは「ブリキの太鼓」。映画は結構名作かと思ったんだけど、小説の方はぶっとびすぎてる。どのくらいトんでるかと言えば「フォレストガンプ」の原作くらい。
どちらも読了はしたものの、どうもついて行けない話ではありました。
1999年版DVDに比べ画質音質共に非常に向上!
映画も良いけど
映画よりもいい。
正しいと思うこと素直にやってみようか!?
是非読んで下さい! 映画を凌ぐ表現!!
多彩なストーリー
恥ずかしながらちょっと考えましたよ。「これはいったいなんと読めば良いのだろう?」。
まあ考えたのは数秒。金偏に「ブ」なんだから「ブ」と読むんだろう。で、そのしたに「リキ」で「ブリキ」。ああ、なるほどね、と。
で、さらに考えた。この「錻」の時は国字なのだろうなあ、と。帰って漢和辞典を見てみると予想通り国字。『新漢和大字典』によると「オランダ語のbilkを音写するためにつくられた日本製の漢字」だと。
そこでふと思ったのは、読み方が「ブ」なのか「ぶ」なのか。国字なんだから「ぶ」で良いように思う。
ところが『新漢和大字典』の表記は「ブ」。『日本語漢字辞典』でも「ブ」だなあ。なるほどと思って『漢辞海』を見ると「ぶ」の表記だ。
ちょっとよくわからないのだけれど、音訓にもいろいろありそうです。また勉強してみましょう。
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つまり「駄」の意味を「価値が低くて、取るに足りない」(『新潮日本語漢字辞典』)というふうに考えてるわけだ。
ただこの意味は日本で付加された意味だとのこと。
本来的には「牛馬などに運ぶべき荷物を乗せる」とか「牛馬が運ぶ荷物の数を数える言葉」(『学研新漢和大字典』)としての意味を持つものだとのこと。
だから「駄馬」というのも「つまらない馬」ってことではなく、「荷物を運ばせるための馬」ってことになるわけ。
おそらくは人を乗せるのではなく、荷物を乗せるってところから日本風の「駄」の意味が生まれてきたのかな。残念ながら手持ちの資料では、どうして日本風の意味が生じたのかは確認できなかった。
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で、いつ聞いたのか忘れたけど「商」という言葉は商(殷)が滅ぼされたとき、生き残った人々が商売を主に生活するようになって、その際に算術が必要となったからだという話を聞いたことがある。ずっと「本当かなあ?」と思ってたんだけど、そうか、漢和辞典でチェックすれば良いんじゃんね。
『新漢和大字典』を見てみた。曰く「殷人は…周に滅ぼされたのち、その一部は工芸品の行商を業とし、中国に商業がはじまったので…」。
ははあ。割り算の答えとしての「商」の成り立ちじゃないけれど、周に滅ぼされた商ってのは合ってるようだ。関係しそうだってことで割り算の答えを「商」と呼び始めたのは、一応ストーリーとしては納得しやすいかな。
ちなみに「士農工商」に引きずられるわけじゃないけれど、熟語の中に「商」が出てくると、なんとなく「形而下の」なんていう意識も持ってしまう。否、これはあまりに個人的な印象かな。だけど「商量」という熟語もある。
『日本語漢字辞典』では用例として漱石の『明暗』を挙げてる。「彼はお延に事情を打ち明ける苦痛と、お秀から補助を受ける不愉快とを商量した」。
む。これは文脈によっては形而下は形而下かもしれないけれど、字それ自体に対する印象は改めなきゃな…<だからそんな印象を持ってる人は滅多にいないってば…
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そんなこんなで「俳句」の「俳」の字を漢和辞典で見てみたんだけど、こりゃあ驚いたな。
『新漢和大字典』によると「俳」は会意兼形声。そこには驚かないけれど、続きに驚いた。曰く「非は、羽が右と左に逆に開いたさま。…俳は『人+音符非』で、右と左にわかれてかけあいの芸を演じる人。のち、訳者をいう」。
むむ。コンビ漫才のことなのかよ!
あまりに意外なことが書いてあるんで辞書一冊では当然不安。だから『漢辞海』なんかも見てみるんだけど、まあ似たようなことが書いてある。
俳諧って語ももともと「おもしろい言葉」とか「冗談」ってな意味だったそうな。まあ日本語の俳句ももともとは言葉遊びみたいなところがあったみたいだしな。俳優という語も「芸人」とか「道化役者」の意味だったとのこと。
ちなみにいずれの辞書でも日本風の「俳句」なんかは日本語用法ということになっています。あ~、驚いた。
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