ポンペイ壁画展 名古屋市博物館 （十九）アルテミスの二

ギリシャ（ギリシア）神話について― Wikipedia より（要約）


鹿になったアクタイオン

アクタイオンは、アポロンの子アリスタイオスと、カドモスの娘アウトノエとのあいだに生まれた子で、猟師であった。
彼は、キタイローン山中で50頭の犬を連れて猟をしていたが、たまたまアルテミスが泉で水浴している姿を垣間見、アルテミスの裸身を見た。

アルテミスは怒り、アクタイオンを鹿に変え、その連れていた50頭の犬に襲わせた。
その犬たちによってアクタイオンは引き裂かれて死んだ。

鹿に変えられた理由の異説として、アクタイオンが自らの狩猟の腕を誇ってアルテミスを軽んじたからとも、叔母のセメレと結婚しようとしてゼウスと争ったためとする説がある。



オリオン座

オリオンは、ポセイドンの息子である。
彼は陸でも海でも歩くことができ、そして非常な豪腕の持ち主で、太い棍棒を使って野山の獣を狩る、ギリシア一番の猟師であった。

神々の間でアルテミスとオリオンの二人は、結婚するだろうと噂した。
アポロンは、乱暴なオリオンが嫌いだった事と純潔を司る処女神である彼女に恋愛が許されない事から、二人の関係を快く思わなかった。

アポロンは奸計を以てアルテミスを騙す挙に出た。
「湖に頭だけを出しているオリオン（アルテミスにはオリオンとは見えない）を射ることなんかできまい」と馬鹿にされた。
アルテミスの射た矢によって、オリオンは死んだ。

オリオンの復活を画策したが、冥府の王ハーデスが許さなかった。
アルテミスはゼウスに訴えるが、ゼウスも死者の復活を認めることはできず、代わりにオリオンを天にあげ、星座とすることでアルテミスを慰めた。

なおさそり座は、彼の死の原因となったサソリであるとされた。
そのためオリオン座は今も、さそり座が昇ってくるとそれから逃げて西に沈んでいくという。