昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百四十四)

2011-01-23 16:55:11 | 小説
「悟こそ、
美里を捨てちゃうんじゃないの?
きっと、
言い寄る女性が増えるから。
やっぱり、
このままでいい!」
とんでもないことを、
言い出すんです。
半ば怒り出して、
目線をそらせてばかりなんです。
機嫌を直してもらうのは、
大変でした。
偶然にも、
近くに美里の知ってるエステサロンが有りましてね、
そこに入ったんです。
受付の女性がすごく綺麗な女性で、
少し見とれてました。
そしたら
「悟ぅ!」って、
腕を抓られました。

で、ですね。
色々コースを教えて貰ったんですが、
スペシャルコースにしました。
えぇっと、
総額で三十万円でした。
消費税があったんで、
三十一万五千円でした。
一括払いです、
勿論。
クレジットカードでいいから、
って言ってもらえたんで。
入会金が要るんですけど、
美里のお陰でサービスしてもらいました。

「悟、
お勧めコースにしなさいよ。
そうしたら、
五万円で済むんだから。」
美里はそう言うんですけど、
エアロビクスも入ってる、
スペシャルコースの方がより効果が高いって、
聞いたものですから。
それに、
美里には内緒ですけどね。
トイレに行った折に、
受付のお姉さんが言うんです。
「彼女の前ですからお話出来ませんでしたけど、
美人トレーナーが専属で付きますよ。
個室での、
全身マッサージをお受けになられます。
勿論、
トレーナーのご指名も出来ますし。」

それを聞いたら・・ねぇ、
そうでしょ!
アルバムを広げて、
見せて貰いました。
思わず
「お姉さんを、
指名することはできますか?」なんて、
聞いちゃいました。
笑って、
答えてくれませんでしたけど。
素敵な笑顔でした、
ホント。


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