昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百九)

2010-12-03 23:12:33 | 小説
そう言えば、
お兄ちゃん、
遅いね。
もう九時を回ってる。
お腹空いちゃった。
お夕飯の支度なんかしたくないから、
ご馳走してもらおうと思ってるのに。

何よぉ、
その顔は!
あっ、そうか。
話の途中だったから、
急かせてるの?
ハイハイ、
分かったわよ。

もうねえ、
先輩ったら、
トローンとした目つきになっちゃって。
千佳にね、
甘えてくるのよ。

ほらっ猫がさ、
ゴロニャ~ン!
ってお腹を見せるじゃない?
あんな感じなの。
もう、
ビックリしちゃった。

「チカた~ん。
まどかねぇ、
パイパイが、
欲ちいのぉ。」
なんて赤ちゃん言葉になって、
千佳のおっぱいに吸い付いてくるの。

でもね、
吸い付くだけならまだ良いのよ。
ギュッ!って、
絞るのよ。
痛いかって?
そりゃ、痛いわよ。

「お乳なんか、
出ないわ!」って、
言ったの。
そうしたらさ、
泣き顔になっちゃって、
「ヤだ、ヤだぁ、
イヤだぁ!」って、
大騒ぎ。

何て答えたら良いか分かんなくて、
放っといたわ。
ちょっと冷たすぎ、
かしら?


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