たまたま行った美容院で読んだ某女性誌で連載されていた漫画の原作がこの本だった。
眠れぬ真珠
45才の女性版画家と、27才のウェイター(本当は新鋭映像監督)が紡ぐ恋愛小説。
いかにも女性誌で連載しそうなあまーい感じのお話ですよね(笑)
2回ばかり漫画の方を目にして、どんなストーリーなのか気になったので図書館で借りてみました。
作者の石田衣良さんの本を読んだのは実はこれが初めてだったんです。
石田さんはよくNHK教育テレビで放送されている「ハートをつなごう」で良くお見かけしていたし、テレビのコメンテーターとしても有名なんですが、あまり読んでみたいと思わなかったもので・・・(汗)
どんな感じの文章を書かれる方なんだろうって興味津々で読み始めました。
で、感想は。
一言で言うなら読みやすい作品でした。多分女性には受けると思います。
更年期障害の話や酸いも甘いも経験した大人だからこそ揺れ動く恋心・・・など、男の作家さんなのに良く書けるなぁって感心しました。
とはいえ、内容はといえば不倫やストーカー紛いの嫌がらせや自殺など、現実のドロドロとした部分の描写も結構多いんです。
セックスの描写も思っていた以上に結構多いし(笑)
でも、なんというのか・・・全部読んだ感想はまるで大人のおとぎ話を読んでいるような感じがしました。
主人公の女性は色々迷いつつも、優しくて物わかりがいいいい女。
相手の男も心に傷を負っているけれど、優しくていい男。
メインの二人を始めとして、ちょっとみんな「いい人過ぎ」なのがね~(苦笑)
(一人だけドロドロした人がいたけれど・・・)
そして一番引っかかったのは27才の男の心の動きに納得がいかなかったことかな。
何度か読んでみたけれど、彼がその主人公の女性をそこまで追い求める(好きになる)きっかけ(理由)が私にはどーにもよく分らない。
だって、初めてあってから2回目で既に彼女に興味を持って近づき始めているんですもの。
あまりにもそのへんの展開が早すぎてイマイチ納得できなかったんですよね。
相手の女性が芸術家として自立して凛としていた大人の女性だったからなのかなぁ・・・?
恋に落ちるのなんて理屈じゃないんでしょうけれど、落ちるからにはそれなりの理由を求めてしまう私としては、そのへんがイマイチマイナスポイントでした。
あ、でもそれは最近恋愛小説なんてまともに読んでいないせいかもしれないなぁ(苦笑)
まぁ、さらっと読むにはいいんじゃないかと思った一冊です。
そして、後日本屋でまた別の石田衣良の本を手にしました。
それが「約束」です。
約束
「かけがえのないものを失しても、いつか人生に帰るときがくる」
本屋さんのディスプレイで掲げられていたこの言葉に目が止まって思わず手にしたのですが、これにはやられました。
短編集なのですが、どのお話も痛くて辛くて体調の悪いときに読んだら最初の数ページで多分凹みまくって本を置いてしまったと思うんです。
でも、それを我慢して読み進めるとその先に「光」が見える。
その光に、私はたくさん涙しました。
止まってしまった時を動かす力が人にはある。
そんなことを改めて思い出させてくれる一冊でした。
いやはや、同じ作家さんが書いた本とは思えませんでした。
様々な色を持つ作家さんなんですね・・・恐るべし石田衣良(笑)
そんな風に思ったとんとんです。
眠れぬ真珠
45才の女性版画家と、27才のウェイター(本当は新鋭映像監督)が紡ぐ恋愛小説。
いかにも女性誌で連載しそうなあまーい感じのお話ですよね(笑)
2回ばかり漫画の方を目にして、どんなストーリーなのか気になったので図書館で借りてみました。
作者の石田衣良さんの本を読んだのは実はこれが初めてだったんです。
石田さんはよくNHK教育テレビで放送されている「ハートをつなごう」で良くお見かけしていたし、テレビのコメンテーターとしても有名なんですが、あまり読んでみたいと思わなかったもので・・・(汗)
どんな感じの文章を書かれる方なんだろうって興味津々で読み始めました。
で、感想は。
一言で言うなら読みやすい作品でした。多分女性には受けると思います。
更年期障害の話や酸いも甘いも経験した大人だからこそ揺れ動く恋心・・・など、男の作家さんなのに良く書けるなぁって感心しました。
とはいえ、内容はといえば不倫やストーカー紛いの嫌がらせや自殺など、現実のドロドロとした部分の描写も結構多いんです。
セックスの描写も思っていた以上に結構多いし(笑)
でも、なんというのか・・・全部読んだ感想はまるで大人のおとぎ話を読んでいるような感じがしました。
主人公の女性は色々迷いつつも、優しくて物わかりがいいいい女。
相手の男も心に傷を負っているけれど、優しくていい男。
メインの二人を始めとして、ちょっとみんな「いい人過ぎ」なのがね~(苦笑)
(一人だけドロドロした人がいたけれど・・・)
そして一番引っかかったのは27才の男の心の動きに納得がいかなかったことかな。
何度か読んでみたけれど、彼がその主人公の女性をそこまで追い求める(好きになる)きっかけ(理由)が私にはどーにもよく分らない。
だって、初めてあってから2回目で既に彼女に興味を持って近づき始めているんですもの。
あまりにもそのへんの展開が早すぎてイマイチ納得できなかったんですよね。
相手の女性が芸術家として自立して凛としていた大人の女性だったからなのかなぁ・・・?
恋に落ちるのなんて理屈じゃないんでしょうけれど、落ちるからにはそれなりの理由を求めてしまう私としては、そのへんがイマイチマイナスポイントでした。
あ、でもそれは最近恋愛小説なんてまともに読んでいないせいかもしれないなぁ(苦笑)
まぁ、さらっと読むにはいいんじゃないかと思った一冊です。
そして、後日本屋でまた別の石田衣良の本を手にしました。
それが「約束」です。
約束
「かけがえのないものを失しても、いつか人生に帰るときがくる」
本屋さんのディスプレイで掲げられていたこの言葉に目が止まって思わず手にしたのですが、これにはやられました。
短編集なのですが、どのお話も痛くて辛くて体調の悪いときに読んだら最初の数ページで多分凹みまくって本を置いてしまったと思うんです。
でも、それを我慢して読み進めるとその先に「光」が見える。
その光に、私はたくさん涙しました。
止まってしまった時を動かす力が人にはある。
そんなことを改めて思い出させてくれる一冊でした。
いやはや、同じ作家さんが書いた本とは思えませんでした。
様々な色を持つ作家さんなんですね・・・恐るべし石田衣良(笑)
そんな風に思ったとんとんです。