埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

ママは何とか帰りました

2005-12-23 08:22:55 | ライフ&ワーク
目黒で夜の7時半に仕事を終えた私。山手線、埼京線と乗り継いで大宮駅に辿り着く。新幹線が遅れている。新潟で停電があったらしい。「家までたどりつけないかもよ。」ノーマルタイヤで出勤した私に姉から大雪の知らせ。さて私は、我が家に帰れるの?

9時ちょっと前の新幹線に乗れた。めっちゃ混んでるー。年末のためか、酔っ払い比率も高い。これは仕事をしながら利用しているいつもの新幹線じゃない!高崎駅に停まるためのブレーキで、通路に立っていた酔っ払いおじさんが2メートルほど吹っ飛んだ。「大丈夫ですか」と周りの数人が助け起こす。いい光景だ。

遅れていた上りの新幹線を待って「長野原草津口」行きの吾妻線が高崎を出発。順調に走って10時過ぎに最寄りの渋川駅に着く。目黒から3時間。もうちょっと!あたりは一面の銀世界。おーお、スキー場だ。

私は自分の愛車をそのままにして、タクシー乗り場に向かう。げっ、来ないー。さぶい~。10分ほど待ってようやくタクシーに乗り込む。行き先を告げて走り出す。
「さぶいですねー」と私。
「暖房強くしましょうか?」と運転手さん。
「いえいえ、大丈夫。快適です。外は寒くて凍りそうでしたから」
そうして運転手さんとずーっとおしゃべり。

「ノーマルタイヤの自分の車、怖くて乗れません!タクシー助かります」
そんな私の言葉を受けて運転手さんが、タイヤの話し、雪道での運転のコツ、ブレーキの踏み方などを教えてくれた。
「あ、混んでるねー」
駅を離れて国道に出る手前から全く車が動かなくなった。
「そうか、今日は高速道路が通行止めなんだ!渋川伊香保インターで、みーんなおろされちゃってるんだよ。」
「あー、そうですか。雪が降るといつも通行止めになりますね。チェーンのチェックができないからかしら?」
「除雪が間に合わないんだ。スタッドレスはいてても、無理な運転したら危ないからねー。私も安全運転でゆっくり走りますよ。もう、今日の仕事は終わり!」

そういうと、運転手さんはメーターを『支払』モードに切り替えてしまった。
「このままだと渋滞中、時間でメーターが上がって運賃が3000円の上を行っちゃうから、メーター切っとくね」
「えー、嬉しい!けど、稼ぎ時なのにいいんですかー?」
「いいのいいの、こんな日は仕事したくないから。無理に走って危険な目に遭うより、夜中の2時までの残りの勤務時間ゆっくりするんだ。今日はそれなりにいい売上があがったから、あとは時間つぶしさね!」

そうして私は運転手さんとおしゃべりしながら渋滞を楽しんだ。家に着いたのは11時半前。人の温かさを感じた嬉しく長い一日だった。
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