埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

認識ちがい

2006-06-02 01:36:06 | ライフ&ワーク
娘、11時を過ぎたのというのに話が終わらない。長い人生、おしゃべりしたいことがいっぱいある日に「早く寝なさい」と言うのも野暮ってもんよ!ってことで、とことん聞いてあげることにした。「大事なものを蹴られた失礼な話し」。

子どもの話を聞くのは大変。ほとんどが意味不明。
「ママ、もう最悪!もう、少ししか残っていない砂を欲しがるからあげたのに、蹴ったんだよ!むかつくー!」そうしてまた今晩も、娘と私の「訓練」開始。

親は子どもが言おうとしていることの意味はだいたい想像がつく。だからついついこのような会話では「何、今日、○○ちゃんに大事なものを蹴られちゃったの?」と言ってしまったりする。しかし、それをいっちゃあおしまいだ。この最低最悪の会話は、このままにしてはいけない。自分のためにも、子どものためにも。

こういった会話を何となく済ませていると、自分に「思い込みで聞く」癖がついてしまう。そして、子どもには「あいまいでも伝わる」癖がついてしまう。これはお互いのために良くないからだ。

人の話を聞く時は「5W1H」のツッコミが重要。
「そうなんだー。それは大変だったねー」
とあいまいな言葉を返して、まずニッコリ。その後で、質問を繰り返す。
「で、それっていつの話し?」
「今日だよ。」
「だよね、だよね~。そうだとは思ったんだ。で、誰にむかつくって?」
「○○ちゃん。いっつも自分勝手。今日も、最悪!」
「へえ、何が最悪だったのさ?」
「大事な砂を蹴ったんだよ。」
「何?砂って?」
「昨日ね、私が持っていた色のついた砂が欲しいって言ったの。もう残りが少なかったんだけど、どうしても欲しいと言うからあげたわけ。それを蹴った!失礼だよ。蹴るなら欲しがるな!!」
「へぇ~、外で砂を蹴ったの?」
「違うよー。なんで夜に外に出るんだよー。」
「ああ、夜だったの?なんで砂が、外でなくて蹴れるのさ?」
「入れ物に入れてたの」
「なるほど。ってことは、今日の夜、砂を入れた入れ物を○○ちゃんが蹴ったんだ。で、その砂っていうのは、あなたが大事にしていた貴重な砂だったわけね。ほんとは、それをあげたくなかったけど、仕方なく分けてあげた。それなのに、蹴ったんだ。」
「そうそう。むかつくでしょー!」
「確かに、むかつく。それは良くない。でもさ、なんで蹴ったの?」
「もう砂はいらないんだって。それもね、砂はいらないから入れ物を返してって言うんだよ。サイテーでしょ!!」
・・・。
こんな風に。

ツッコミを入れてみると本音がどんどん出て来る。
子どもとの会話は勉強になる。大人も同じことだから。

さて、認識ちがい。
自分が大事だと思うものを、自分と同じように、相手も大事だとは思えないものだ。それを共有しようと努力しても労力のムダ。認識のちがいを認めて歩み寄った方がいい。

娘、自分が思ったことをすっきり整理できたらしい。
「ママ、砂は返してもらう。入れ物だけ返すことに決めた。」
と、入れ物の中の砂を自分の袋に戻し始めた。

子どもは、さっぱりしてる・・・。

認識の違い。違うからこそ、人間、みーんな面白い!

【今日の名言】
『生きている価値は自分の中にある』
 とん(←また、じぶんかよー)

【写真】『盾-シールド-』村上龍著。自分自身を知れば、自分の守り方がわかる。

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