運命を感じて。

2013年7月29日（月）正午。
それが、提案書提出の締め切りだった。
間に合っても間に合わなくても大変。それが正直な気持ち。埼玉県が募集する中学生向けキャリア教育教材制作の委託事業。ぜひともやらせていただきたい、そんな思い。一方で、それを受託したときの大変さが見えている。んー、怖い。

それでも、事業の説明会に出席し、やる方向で考え、見沼田んぼでコナギを取りながら、企画を練り（！）。提案書とその他の提出書類が揃ったのは11時40分だった。

間に合わないか・・・。

この事業の重さを感じ、2週間。子どもたちに「学ばせたいこと」（この言葉は感覚が違うんです！）、それを伝える先生方にどう教えていただくか、その教材づくり。その難しさと向き合ってた。見沼田んぼでの4時間。昨日もずっと考えていた。今朝は3時過ぎからうつらうつら。4時半にはパソコンに向かうなど。

これまで10年。
一人一人が社会とつながるキャリア発達を促す教育とは何か？を考えてきた。事業を企画し、運営もした。学校でのキャリア教育事業の運営も延べ21校。我が社に実績はある。ダメ！おごるな。それとは違う。

自問自答しながらの提案書作成。すべての書類を整えて私が事務所を出たのは11時43分だった。事務所から県庁までタクシーでも20分。今日は雨だし道路が混んでいる。もう間に合うはずがない。まず、タクシーがつかまらないだろう。なぜか私は、その仕事の重さから逃げようとしていたみたい。是非ともやりたい。けど、大変さから逃げたい・・・。「ダメでもともと」間に合わない理由を考えていた。

なのに、雨の中。目の前に空車のタクシー。
いつもなかなかつかまらないのに。私は急いで道路を横切り、タクシーの窓をたたく。（それはやりたい気持ち？）

乗り込んで、県庁へ。地域に詳しい運転士さん、すいすいと裏道を行く。「県庁の、どちらへ？」と聞かれたので「本庁舎です」と答える。濡れないようにと玄関に横付け。そんな待遇？ありがとう。「がんばって行ってらっしゃい」との言葉。提出、間に合うかも！

私はもう、逃げられない。やることをやろうと腹をくくった。書類提出まで、実は一度も時計を見なかった。（逃げたい気持ち？） 11時53分。間に合ってしまった。やるしかない。選ばれなかったら、その理由をきちんと考えて改善し、より良いプログラムを提案しよう。もしも選ばれたら、精一杯、人生かけて埼玉県の子どもたちのためになる仕事をしよう。腹をくくる。

そんな運命を感じた出会い。
今日はきっと、忘れられない日になると思う。

追伸：本日2件目の投稿にて、失礼いたします。どうしても記しておきたかったので。そう、これからのために。

【今日の名言】
『三たび思いて後これを行う』
　孔子先生

【写真】
仕事前に。ここで食べるおにぎりはね、お米の一粒一粒がとても大事に思えるの。感謝して、いただきます。

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